スジブトヒラタクワガタの羽化情報【2013年11月16日】

スジブトヒラタクワガタ

養殖場内は、暖房で温度管理を行っている関係で11月でも徐々にサナギになり始めています。

今回は早く羽化したスジブトヒラタクワガタ(奄美大島産)の紹介です。

※画像は63ミリ前後の大型のオスです。

天然樹液採集品を越冬させて今年の春先に組んだ産卵セットから出てきた幼虫を育てました。(天然個体の子供)

産卵方法を紹介した記事>>

今年の夏も猛暑でエアコンの効きが悪かったので半年足らずで成虫になりました。

スジブトヒラタは、奄美大島とお隣の徳之島にのみ生息する固有種です。

学名は、「Dorcus metacostatus」で「Dorcus titanus 」の仲間には属しません。

最大の特徴はガッチリとした横広い体型と上翅のシマシマの筋です。

メスも同様に上翅に深い筋が有りますので直ぐに見分けがつきます。

この種類は、マット飼育、菌糸ビン飼育のどちらでも大きく育ちます。

敢えて言うと菌糸ビンは、早く大きくなる代わりに終齢で特有の「暴れ(かき混ぜ行動)」が多くなり縮んでしまう事が多いです。

なので今回紹介の個体は、下記の交換リレーで羽化させています。

1本目(2013年5月24日):ブナ菌糸ビン550cc→

2本目(2013年9月2日):虫吉無添加マットボトル850cc

→2013年11月7日に羽化しました。

菌糸ビン→マットボトルへの切り替え飼育です。

※仮に2本目に冒険して菌糸ビン850ccを与えても早めに交換しないと直ぐに暴れるので注意が必要です。

マットボトルについて

マットボトルは持ちが良いのでスジブトヒラタクワガタの場合は、確実に3から4ヶ月に1回の交換で済みます。(発酵ガスも発生しないので安心です。)

なので菌糸ビンからマットへの切り替え飼育の際は、雌雄を問わず2本目で高確率で羽化すると思います。