トカラノコギリクワガタの羽化状況【2014年1月12日】

トカラノコギリクワガタあけましておめでとうございます。(少し遅くなってしまいましたが・・・)

今年最初の羽化情報の更新です。

現在も羽化チェックと春以降の羽化に向けてエサ交換の真っ最中です。

お問い合わせが多いトカラノコギリクワガタが羽化していましたので紹介します。

写真の個体は、エアコンの暖かい風が当たったせいか早く羽化してしまったので65ミリ前後の大きさです。

この種は、奄美の北西に位置する十島村と呼ばれる地域の吐噶喇(トカラ)列島に生息するオレンジ色の綺麗なリュウキュウノコギリの亜種です。

但し、現在は採集禁止なので飼育品しか存在しません。

見掛けは寒さに弱く華奢な感じもしますが、実際は寒さに強く新成虫の室内常温越冬も可能です。(トカラ列島は、本土と同じ温帯の気候区分です。)

真冬に加温飼育を行うと早期活動を起こして雌雄の活動のズレや早期死亡で繁殖不能になってしまう恐れがあります。

※北海道や東北など寒冷地で心配な場合は、発泡スチロールか二重に重ねた段ボール箱にケースを入れると大丈夫です。

今回紹介した個体は、下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2013年6月18日):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2013年9月23日):ブナ菌糸ビン850cc
  • 3本目(2013年11月1日):無添加マットボトル850cc

⇒2014年1月上旬羽化です。

終齢の成熟期(黄色みを帯び始める頃)に菌糸ビンに入れてしまうと、落ち着きが悪くなって暴れ(掻き混ぜ行動)を起こして縮んでしまう恐れがあります。

そこで3本目からは、発酵ガスが発生せずに低ストレス、低刺激の無添加虫吉マットボトルへ切り替えています。

マットボトルについて

当店のマットは、劣化が遅く持ちも良いので、確実に4ヶ月に1回の交換頻度に落とせて幼虫への負担も軽減できます。

今後も羽化が続きますので面白い個体が出ましたら紹介します。