サキシマヒラタクワガタの産卵木の割り出しの様子【2015年7月20日】

7月も下旬に入り毎晩の様に採集真っ盛りのシーズンに入っておりますが九州北部は未だ梅雨が明けておらず、イマイチスッキリしない天候と採集具合です。

今日は、6月に組んだ天然サキシマヒラタクワガタの産卵セットの割り出しを行いました。

詳しい産卵方法は、先日ご紹介した記事を参考にしてみてください。

サキシマヒラタクワガタの産卵方法を紹介した記事>>>

飼育容器の側面から幼虫が見えています
少し分かりにくいですが飼育容器(コバエ防止ケース中サイズ)の底から小さな幼虫が見えています。
二齢が見え始める頃が割り出しに丁度良いタイミングです。

容器をひっくり返して出て来た幼虫
飼育容器をひっくり返して産卵マットから出て来た幼虫です。

朽ち木だけではなくマットにも産卵をして、孵化した幼虫は、双方を食べて育って行きます。

クヌギの朽ち木(LL)から出て来た沢山の幼虫
今回は、爆産狙いでクヌギの朽ち木(LL)を使用しました。

※オオクワガタ向きで出品していますが太くて材質が良いのでヒラタクワガタやノコギリクワガタの爆産率も高いです。

今回もマイナスドライバーを軽く刺して真っ二つにすると無数の食痕(食べた痕の坑道)と共に沢山の初齢や二齢が出て来ました。

サキシマヒラタクワガタの卵
コチラは、朽ち木に産みつけられた卵です。

卵から薄く幼虫が透けて見えていますので孵化間近の状態です。

※卵は、割りカス(割り出し後のマットと朽ち木の屑)と共に飼育容器に戻しておくと勝手に孵化して育つので3週間から1ヶ月後に再びひっくり返して回収すると良いです。

サキシマヒラタクワガタの初齢と二齢
こちらは、産卵マットから出て来たサキシマヒラタクワガタの初齢(左)と二齢(右)です。

クワガタの幼虫は、終齢まで2回(初齢から二齢、二齢から終齢)の脱皮をしますが脱皮する毎に見違える様に大きくなって行きます。

特に頭部の大きさの変化が顕著に現れます。

画像の様に大きなオスの幼虫は、既に二齢の時点で極端に頭部が発達します。
※メスの方が頭部が小振りです。

今回採取した幼虫です。
今回採取した幼虫です。※画像とは別に出て来た卵11個は、割りカスと一緒に容器に戻して保管中です。

一時管理用カップは、後から無添加虫吉幼虫マットを入れて4から5日ほど養生させてから二齢のみをブナ菌糸ビン550ccに投入予定です。

※初齢だった場合は、二齢に育つまで更に数日間待ってから菌糸ビンに投入します。

(割り出し直後に菌糸ビンに投入すると傷付いていたり弱っていた場合は死んでしまって菌糸ビンのロスが出るので余りお勧めしません)