アマミヒラタクワガタの産卵方法(産卵セット)

アマミヒラタクワガタ
今回は、アマミヒラタクワガタの産卵方法を紹介したいと思います。
このクワガタは、奄美大島に生息するヒラタクワガタの仲間(亜種)で湾曲した太いアゴと大きな体の極太系で人気があります。
加えて飼育繁殖品は羽化後3年ほど生きる事もあり長く楽しめます。

産卵推奨温度は、25℃前後がベストなので常温飼育の場合は6から8月が良いです。
それ以外の季節は、加温飼育で産卵可能ですが環境次第では決して効率が良くないので余りお勧めしません。
飼育繁殖品は長く生きるので、夏の産卵に間に合わなかった場合、寒い場所で越冬後の産卵をお勧めします。

それでは、実際の産卵方法の手順を紹介したいと思います。
産卵木の水切れが良い晴れた日に短時間の加水で終わらせるのが虫吉流です。

クヌギ産卵木Mサイズ
先ず、使用する産卵木は、太さの観点からクヌギ産卵木Mサイズを用意しました。
コナラ産卵木でも材質が良いので大丈夫です。

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産卵木を加水します
先ほどの産卵木(クヌギM)をバケツに入れて加水します。
産卵木は、乾燥して軽いので画像の様にプカプカと浮かんでしまい普通に加水すると時間が掛かり過ぎてしまうので下記の方法をお勧めします。

産卵木に重しをして沈めます
産卵木に重しをして沈めます。
画像は、漬物石を使っていますが石やレンガ、ブロック、水を入れた洗面器やペットボトル等でも大丈夫です。
※先日、お客様より厚手のビニール袋に水を入れて封をした『水袋』でも代用が効くとご報告を頂きましたので準備出来ない場合はお試しください。

この方法だと2時間程度で殆どの産卵木の加水が完了します。

約2時間の加水後に水を切ります
約2時間ほど加水した産卵木を日陰干しで水を切っている様子です。
地面に直置きするよりもカゴやザルをひっくり返した状態の上に置いた方が圧倒的に早く水が切れます。
日陰干しの時間は、天候や気温にも左右されますが概ね6から8時間といった感じです。

ステーキナイフで産卵木の樹皮を剥がします
余分な水が切れたらステーキナイフなどで産卵木の樹皮を完全に剥がします。
(ステーキナイフは、ホームセンターなどで売っている安価な物で大丈夫です)
※ヒラタやノコギリクワガタなどの朽ち木を完全にマットに埋め込むタイプの産卵セットは完全に剥がしてしまった方が効率が良い傾向が有ります。

樹皮を剥がす際は、手を擦りむいて怪我をしない様に手袋をされる事をお勧めします。

産卵木の樹皮を完全に剥がした状態
産卵木の樹皮を完全に剥がした状態です。

因に5月から9月の気温が高い時期は、水から上げた加水済みの産卵木を何日も放置するとカビだらけになるので1日で一気に終わらせる事をお勧めします。
※カビが出ても飼育の問題は有りませんが、カビは不快な存在なので念の為お伝えしておきます。

コバエ防止飼育容器Beケースと産卵マット
次に必要な物は、コバエ防止飼育容器Beケース(中)産卵マットです。

虫吉産卵マットは、菌床強化配合なので産卵効率だけでなく孵化した幼虫の初期のサイズも大きいと好評です。
Beケースは、コバエだけでなく乾燥も防げるので飼育の管理が楽です。
※高さと奥行き重視なのでコンパクトで実用的な産卵セットが組めます。

Beケース(中)に産卵マットを入れます
先ず、Beケースに産卵マットを入れます。
ヒラタクワガタの仲間は、底の部分のマットを固く詰める必要が有るので容器の半分位まで入れて(固めない状態で)一旦止めます。

マットプレスで固めます
マットプレスでマットを固めている様子です。
(容器が割れない様に容器の底に四つ折りにした新聞を敷いています)
マットプレスが無ければ、『擂り粉木棒』『麺棒』等でも構いません。
※強く押し過ぎると容器の底が割れるのでご注意ください。

マットを固めた様子の横からの画像
マットを固めた状態の側面からの画像です。
約3から5センチ前後の部分だけ固めるといった状態で大丈夫です。
※余り高い位置まで硬く詰めて入れ過ぎるとマットが1袋で足りなくなってしまうので注意が必要です。

産卵木と固めた層及び、それぞれの境界付近に産卵する傾向が有ります。

飼育容器に産卵木を入れます
次に先ほどの樹皮を剥がした産卵木を入れます。

産卵木を完全に埋め込みます
産卵マットを入れて完全に埋め込みます。
産卵木と容器の隙間が空かない様に手で軽く押し固めます。
※上の部分をカチカチに固めてしまうと下の層が酸欠を起こしてしまい卵や幼虫に影響が出る恐れが有るので注意してください。

アマミヒラタクワガタの産卵セットの完成です
アマミヒラタクワガタの産卵セットの完成です。

アマミヒラタクワガタの産卵セットの様子
クワガタとエサの昆虫ゼリー等を入れて準備完了です。
画像は、イメージの為にペアで入れていますが天然採集品の場合は、自然界で別のオスと交配(交尾)している可能性が高いのでメスのみ単独で産卵可能です。
メスだけで産卵するか心配な方は、3日間ほど画像の様に一緒に飼育されると良いです。
余り長期間一緒に飼育すると産卵する前にオスがメスを挟んで殺してしまう恐れが有ります。(ヒラタクワガタ共通のリスクです)

飼育容器の中には、クヌギの落ち葉(転倒防止用)、プチエサ皿イエロー果汁ゼリーブラウン黒糖ゼリーを入れています。
エサ皿はお好みの物で構いません。

 

飼育繁殖品の場合は、オスとメスをペアリングさせる必要が御座いますのでミニケースで数日間だけ同居させると効率が良いです。
ミニケースでペアリング中のアマミヒラタ
画像は、Beケース(ミニ)で同居(ペアリング)しているイメージです。
国産高たんぱくワイドカップ昆虫ゼリー専用エサ皿に入れて与えています。

羽化後4ヶ月以上経過してオス、メス共に食欲があれば交配可能です。
画像の様に3日から5日ほど同居させるのですが、凶暴で力が強いオスがメスを挟んでしまうと衰弱や死亡の原因になるのでオスのアゴ縛りをお勧めします。
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数日経過してペアリング期間が完了したらメスのみを産卵セットに入れて産卵させます。

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