国産オオクワガタの羽化と幼虫のエサ交換

今日の九州北部は、晴れの天気で日中は過ごしやすい陽気でした。

今日は、オオクワガタの幼虫のエサ交換と羽化した成虫のボトル出しの作業をメインに行いました。

徐々に大きな物が出始めていますので紹介したいと思います。

大分県日田産のオオクワガタ

画像は、今月初めに羽化したばかりの大分県日田産オオクワガタの76ミリ前後の大型のオスです。

最後はオオクワマットへの切り替えで蛹化⇒羽化させたので綺麗な個体で羽化してくれました。

因に下記のエサ交換リレーで羽化させました。

  • 1本目(2015年5月10日、初齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年8月18日、終齢):クヌギ850cc
  • 3本目(2015年10月20日、終齢):オオクワマット(飼育ボトル850ccに木製プレスでカチカチに固めた物)

終齢末期での菌糸ビンでの暴れや食い止まりを避けてスムーズに羽化させる為にエサを切り替えています。

オオクワガタ(佐賀県千代田産)

こちらも同じく羽化したばかりの佐賀県千代田産産74ミリ前後の個体です。

先ほどの個体と同じ様に3本目は、切り替え飼育で羽化させています。

※頭部や胸部に凹凸が無い、ツルツルの綺麗な個体で羽化してくれました。

  • 1本目(2015年5月15日、初齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年8月20日、終齢):ブナ850cc
  • 3本目(2015年10月20日、終齢):オオクワマット(最初の個体と同様)

オオクワガタ(長崎県対馬産)

こちらも最新羽化の長崎県対馬産の74ミリ前後のオスです。

羽化したてなので未だ真っ赤な色をしていますがツルツルの綺麗な個体です。

こちらも先に紹介した個体同様に3本目からの切り替え飼育で羽化しています。

エサ交換は下記のとおりです。

  • 1本目(2015年5月16日、初齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年8月8日、終齢):クヌギ850cc
  • 3本目(2015年10月2日、終齢):(前の個体と同じ)

実は、3本目で羽化する個体よりも4本目で羽化する個体の方が大型化しやすいのです。

続いては、幼虫のエサ交換で出て来た特大サイズの紹介です。

国産オオクワガタの特大幼虫

画像は、佐賀県千代田産オオクワガタの終齢です。

3本目から4本目への交換の際に体重測定を行いましたが32グラムまで伸びてくれた様です。

以前もお伝え致しましたが30グラムを超える幼虫は、極端に羽化率が低くなる傾向が有るので手放しでは喜べません。

※体の色を見る限りでは、4本目が最後の交換になる可能性が高いです。

因に下記のエサ交換を行っています。

  • 1本目(2015年5月10日、初齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年8月18日、終齢):クヌギ850cc
  • 3本目(2015年10月25日、終齢):オオクワマット
  • 4本目(2016年1月16日、終齢):同上

流石に3本目で蛹化しないオスは、大型個体の確率が高いです。

特大幼虫

こちらも同じく佐賀県千代田産の31グラムの特大幼虫です。

先に紹介した32グラムと全く同じ交換サイクルですが2本目から3本目への交換時に28グラム前後だったのでオオクワマットで更に成長してくれた様です。

まだまだ大きく育ってくれそうです。

今後の羽化が楽しみです。


国産オオクワガタの羽化と幼虫のエサ交換” への5件のコメント

  1. こんにちは
    虫吉様の幼虫飼育では1本目は550ccの菌糸ボトルを使用されることが多いとかんじますが1本目は550ccでも十分大きくなるのでしょうか?

    • dorcus-rectus様

      コメントありがとうございます。
      クワガタの初齢、二齢の若齢幼虫は、最初から大きな容量の菌糸ビンを与えると食べ尽くすのに時間が掛かってしまいます。
      食べ尽くすまで長く引っ張ってしまうと菌糸の劣化で上手く成長出来ない事も有るので最初は550ccを与えて2から3ヶ月経過して終齢幼虫になった物を2本目(850cc)に入れるといった感じです。
      イメージ的には少し早めの終齢幼虫初期に2本目に入れてじっくりと食べさせた方が1本目で引っ張ったり糞食させて成熟させてしまった幼虫よりも伸びが良い様に感じています。
      ※ヒラタクワガタの仲間も投入直後に暴れにくいです。

      お問い合わせを頂く事が多いのですが菌糸ビンが大きければ幼虫が大きく育つという訳ではないのも事実です。
      幼虫の大きさに合わせて容器のサイズを変える事が大切です。(2から3ヶ月以内で食べ切ってしまう大きさが良いです)

      宜しくお願い致します。

  2. 質問ですが、ツシマヒラタとオオクワが全然冬眠しません。ほっといていいですか?

    • こうちゃん様

      コメントありがとうございます。

      クワガタが完全に冬眠する温度は10℃以下(5℃前後)が目安なので気温が高いと冬眠しません。
      ※自然界のオオクワガタは、5月上旬頃から活動を開始する事が多く飼育下の15℃前後の場合は動き回る事が多いです。

      また、クワガタは『走光性』と呼ばれる光に向かう習性が有りますので個体差にもよりますが、お部屋の照明が明る過ぎたり、特定の周波数の光に反応してしまい落ち着きが悪くなる事も有ります。
      暗くて暖房が全く効いていない場所での飼育をお勧めします。

      宜しくお願い致します。

  3. ありがとうございます。暗い部屋で常温で飼育します。     

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