チョウセンヒラタ特大54ミリ羽化とオキノエラブヒラタ大型幼虫

今日は昨日の雨が上がり晴れの天気でしたが真冬並みの寒い一日でした。

但し、春は着実に近付いている様で近所の土手で沢山のツクシを見掛ける事が出来ました。

今日は夕方から少しだけ幼虫のエサ交換と羽化チェックを行いましたので紹介したいと思います。

チョウセンヒラタ54.5ミリ
画像は、最新羽化のチョウセンヒラタクワガタの特大54.5ミリです。(大アゴのラインが独特です)

※パーソナルベストです。

この種は、日本では九州の対馬のみに生息していますが主に朝鮮半島に分布しているので日本にも住んでいるにも関わらず、この様な名前になっています。

※本土や離島に生息するヒラタとは、全くの別亜種になります。

■下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2015年6月27日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年10月2日、終齢):無添加マットボトル850cc

※2016年1月上旬に前蛹(蛹の前段階)になっていたので3本目へのエサ交換は無しです。

オキノエラブヒラタの幼虫
続いては、幼虫のエサ交換時の様子です。

画像は、オキノエラブヒラタクワガタの特大幼虫21グラムです。

※無事に羽化してくれるとド派手な大きさになる予感もします。

エサ交換は、下記のとおりです。

※成長を促進させる為に真冬は20度前後(18から22の範囲内)で空調管理をしています。(お客様のご報告では15から18度の方が大きく育っている様です。)

  • 1本目(2015年10月16日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年12月30日、終齢):ブナ〃〃850cc
  • 3本目(2016年2月25日、終齢):無添加マットボトル850cc

終齢末期(黄色みを帯び始める頃)の暴れによる体重の縮みを避ける為に早めの交換を行っています。

3本目からは、ストレス無くして大きく育てる為に菌糸ビンからマットへの切り替えています。

流通量が少ない少しマニアックな種類なので、お客様より「どんな種類なの?」というお問い合わせを頂く事が多いので紹介したいと思います。

オキノエラブヒラタ64ミリ
画像は、オキノエラブヒラタのオス64ミリです。

雰囲気的には、太くてガッチリした感じです。

内歯の小突起(アゴの内側の小さな複数のギザギザ)は、少し目立たずに発達しませんがアゴが全体的に太くカッコいい個体も出て来ます。

アゴの先端がカクンと内側に鋭く湾曲する傾向が有ります。

※少し赤みを帯びた個体も出てくる事が有ります。

オスの最大の特徴は、日本で唯一アゴの裏に微毛が生えている事です。

オキノエラブヒラタの大アゴ
極太の大アゴです。

太い大アゴの裏にオレンジ色の毛が生えているのが分かります。