トカラノコギリなど離島産の3月の羽化状況

今日から4月の始まりですが九州北部(福岡県福津市)は、生憎の小雨の天気です。

但し、気温が高く一気に桜の満開のシーズンを迎えました。

虫吉でも本格的な春の蛹化&羽化のラッシュが始まりました。

今回は、離島産の新成虫の紹介をいたします。

トカラノコギリクワガタ70ミリ
最初に紹介するのは、最新羽化のトカラノコギリクワガタ(悪石島)70ミリの特大個体です。

鮮やかなオレンジ色の綺麗な個体です。

※2015年11月10日のブログで紹介した幼虫が羽化した個体です。

2015年11月10日の幼虫のエサ交換の記事はこちら>>>

未だ柔らかいので出品までもう少し時間が掛かります。(メスの羽化待ちです)

下記のエサ交換で羽化させました。(成長を促進させる為に秋から春は20℃前後で飼育しています)

  • 1本目(2015年6月11日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年8月23日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2015年11月10日、終齢):同上(投入時16グラム)

※2本目からは、終齢の菌糸ビンでの暴れ(菌床の掻き混ぜ)による激縮みを避ける為にストレスが少ない無添加幼虫マットでの飼育への切り替えを行っています。

無添加虫吉マットは、残留添加剤による窒素系の発酵ガスや発酵熱が発生しない上に劣化が遅いので交換頻度を4ヶ月に1回の間隔に抑える事が可能です。

結果的に幼虫のストレス痩せを防ぐ事ができて大型化に繋がります。

ご自身でボトルに詰める際は、思いっきり固く詰めていただいて大丈夫です。

クロシマノコギリクワガタ
こちらの画像は、最新羽化のクロシマノコギリクワガタ68ミリ前後の特大のオスです。

※アゴが激湾(激湾曲)個体です。

本土産の亜種になりますが、太くて丸みを帯びたボディと強く湾曲したアゴが特徴的です。(色は赤系統になります。)

先ほど紹介したトカラノコギリは、リュウキュウノコギリの仲間で頭楯(口の部分の突起)が二股に分かれて前方に張り出すのに対してこちらの系統は、丸みを帯びて余り発達しません。

因に下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2015年6月11日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年8月23日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2015年11月10日、終齢):同上(投入時16グラム)

先に紹介したトカラと全く同じ交換タイミングと体重ですがこちらの方が太くてアゴが湾曲する分だけサイズが出難いです。

アマミノコギリクワガタ
こちらは、アマミノコギリクワガタの特大サイズ74ミリのオスです。

日本最大のリュウキュウノコギリの仲間で黒くて湾曲した太いアゴが特徴です。

※こちらも頭循(口の出っ張り)の先端が二股に分かれます。

一昨年、2014年秋に割り出した(天然個体から産まれた)幼虫を下記のエサ交換で育ててます。

  • 1本目(2014年11月27日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年3月10日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2015年7月5日、終齢):同上
  • 4本目(2015年10月26日、終齢):同上

※2016年1月下旬には、サナギになっていました。

羽化までに少し時間が掛かってしまいましたが2本目に菌糸ビンを与えると少し早く羽化すると思います。

今後の更なる大型個体の羽化が楽しみです。