2016年今季初の野外採集とオキナワコクワのギネス級の羽化

ここ数日、日中は一気に汗ばむ陽気になりお客様から採集のご報告を頂く様になりました。

日没前に森の様子を見に行ったところ幹に空いたカミキリムシの脱出口にヒゲコメツキのメスとサビキコリが集まっていました。

虫吉が育てている森に今年も昆虫が集まるシーズンが始まろうとしています。

樹液に集まるヒゲコメツキ今日は、夜間に近所の川のホタルを見物に行った後で少しだけ採集に出掛けました。

新しいポイントを複数回ってみましたが未だ樹液が出ておらず虫の気配を感じませんでした。

半分諦めて最後のポイントを回っていると漸く今期第一号を見つける事が出来ました。

コクワがいる木
画像では分かりにくいですが画像の中央辺りにいる黒い点がコクワガタです。

※上に枝が折れて出来た大きな樹洞があり運が良ければ大物がいる事も有ります。

望遠で撮影した様子
望遠で撮影した写真です。

採集した様子
早速、網を延ばしてみると小さいですが2016年第一号の樹液採集品です。

※数日前にアパートの階段の外灯の下で見つけたので正確には2匹目です。

35ミリ前後のオス
パッと見た感じで35ミリ前後のコクワガタのオスでした。

但し、越冬個体(越冬旧成虫:昨年の夏に活動して更に越冬した成虫)につき寿命の観点から出品を行う事が出来ないのでそのままリリース(持ち帰らない事)しました。

今年から活動を開始する個体の出現は、梅雨に入る頃になるのでもう少し先になります。

オキナワコクワ39ミリこちらは、最新羽化のオキナワコクワガタの特大39.5ミリのオスです。
※ギネス級のパーソナルベストのサイズです。

下記のエサ交換で羽化させました。(真冬は20℃前後の加温を行っております)

  • 1本目(2015年8月24日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年11月12日、終齢):オオクワマット(飼育ボトル550ccに木製プレスで体重を掛けて固く詰めた物)
  • 3本目(2016年2月25日、終齢):同上

→2016年5月上旬羽化です。

※2本目からは、菌糸ビンでの暴れ(菌床の掻き混ぜ)による縮みを防ぐ為にマット飼育へ切り替えています。

ヤマトサビ
こちらも最新羽化のヤマトサビクワガタの26ミリの特大個体です。

こちらは、交換無しで羽化させる事が出来るので2015年8月22日に無添加虫吉マット(550ccボトルに固く詰めた物)を与えました。

※但し、小さなボトルでの加温飼育の場合は、乾燥しやすいので2ヶ月に1回の間隔で10から20ccほど加水してあげると良いです。