2016年10月のアマミノコギリクなど離島産ノコギリの割り出し

こちら九州北部(福岡県福津市)は、昨日から9月並みの気温が高い日が続いております。

今日は、夏に組んだ離島産のセットの割り出しの様子を紹介をしたいと思います。

アマミノコギリのセットを引っくり返した様子
画像は、7月に組んだ天然アマミノコギリクワガタの産卵セットを引っくり返した様子です。

卵や初齢が見え始めた時点で上手くメスのみをケースから出したのですが少し油断してしまい既に終齢になっている物もいました。

●今回使用した主な用品は、下記のとおりです。

  • コバエ防止ケース中サイズ
  • クヌギ産卵木Mサイズ(朽ち木)
  • 国産プレミアム昆虫ゼリー
  • 産卵用マット4リットル

詳しい繁殖方法を紹介した記事>>>

マットから出てきた幼虫
産卵用マットの中からも出てきました。

画像中央付近にツブツブした糞も見えます。

二齢と終齢。
埋め込んだクヌギ材(M)の表面付近からも二齢や終齢が出てきました。

37匹の幼虫
今回の割り出しで37匹の幼虫が出てきました。

外傷など異常の有無を見極めるために4から7日ほど管理用カップに無添加幼虫マットを入れて養生させます。

その後に二齢からブナ菌糸ビン550ccに投入予定です。

割り出し直後や初齢を投入すると異常があった際にエサのロスが発生するので注意が必要です。

アマミノコギリは、更に別の物をもう1セット割り出しました。

24匹の割り出し結果
2セット目は、少しイマイチの結果で24匹でした。

ヤクシマノコギリのセットの底
こちらは、天然のヤクシマノコギリクワガタの産卵セットの様子です。

大きな二齢と無数の卵が見えます。

詳しい繁殖方法を紹介した記事>>

今年の夏に数セット組みましたが、これが最後の割り出しです。

今回は、幼虫が捕食されない様に親虫のメスを取り出す事が目的の仮割りです。

※大雑把に割って卵と割りかすは再び元のケースに戻して3から4週間後に孵化して育った状態で再度割り出す方法です。

沢山の卵
ひっくり返してみると思ったよりも卵が多かったです。

おそらく数十個位あそうです。

朽ち木から出てきた二齢
朽ち木から出てきた二齢です。

今回は、卵が多すぎたので幼虫8匹と親メスのみを回収して元の容器に戻しました。

対馬産ノコギリのセットの底
こちらは、天然の対馬産ノコギリクワガタの産卵セットの底です。

初齢と二齢の他に卵も見えます。

対馬産は、天然個体が数ペア入荷しましたがコンディションがイマイチだったので繁殖に回しました。

したがって来年(2017年の夏)頃の羽化になると思います。

ひっくり返した様子
ひっくり返してみると大小様々なサイズの幼虫が出てきました。

木から出た初齢
使用したクヌギ産卵木Mサイズからも初齢が出てきました。

マットから出てきた卵
こちらは、底のマットを固めた層から出てきた卵です。

割りカスと一緒に容器に戻しておくと勝手に孵化するので個別に管理する必要もありません。

20匹の幼虫
幼虫は、20匹ですが卵も多かったので採取的には30匹くらいになると思います。

※管理方法は、前述のとおりなので省略いたします。

今年、初めて飼育する種類が多いので今後が楽しみです。