ヤクシマノコギリやサキシマヒラタなど幼虫のエサ交換

九州北部は、先週末から雪が散ら付く本格的な冬の寒さになっております。

今日は、土曜日から行っている幼虫のエサ交換の様子を紹介したいと思います。

ヤクシマノコギリの終齢16g画像は、1本目(2016年10月10日)のクヌギ菌糸ビン550ccから今回2本目への交換を迎えるヤクシマノコギリクワガタの終齢16g(オス)です。

1本目でこの大きさになっているので今から羽化時のサイズが楽しみです。

ボトルを交換
2本目は、終齢での菌糸ビンの暴れ(菌床の掻き混ぜ)を避ける為、より低ストレス(低刺激)の無添加幼虫マットボトル850ccへ交換しています。

マットボトルについて

無添加なのでボトル内で発酵ガスや発酵熱が発生せず、持ちも良いので幼虫に安心です。

交換頻度を4ヶ月に1回に落とせるのでストレス痩せのリスクも軽減できます。

クロシマノコギリの終齢17g
画像は、2本目から3本目へ交換時のクロシマノコギリクワガタ終齢17グラム(オス)の大型の終齢です。

下記のエサ交換で飼育中です。

  • 1本目(2016年6月19日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年9月7日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2017年1月22日、終齢):同上

昨年(2016年)は、70ミリ(極太極湾曲個体)が2匹羽化したので今年は、更なる大型が羽化してくれればと思っております。

70ミリの羽化(二連発)の記事>>>

サキシマヒラタの終齢32g
こちらは、サキシマヒラタクワガタの終齢32グラム(オス)の画像です。

昨年は、78から79ミリが羽化したので今年は久し振りに80ミリが羽化してくれればと思っております。

※前回のブログでも申し上げましたが幼虫の体重は、『水物(みずもの)』的な要素が高いです。

途中の体重が羽化した成虫に100%反映されるとは限らないので期待せずに羽化を待ちたいと思います。

因に下記のエサ交換で飼育中です。

  • 1本目(2016年9月7日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年11月27日、終齢):ブナ〃〃850cc
  • 3本目(2017年1月22日、終齢):無添加マットボトル850cc

1本目は、二齢で粒子が細かく食べやすいクヌギを与え、2本目は終齢になっていたので通気性と持ちを重視して粗目配合のブナを与えました。

※樹種が異なっても菌種が同じ(同系等)なら特に問題は発生しておりません。

3本目は、終齢後半に差し掛かっていたので前述の理由でマット飼育へ切り替えました。

エサの種類を問わず終齢のエサ交換直後の温度上昇には、十分な注意が必要です。

新しい環境は、ボトル内の菌糸やバクテリアなどの微生物が落ち着いていません。

交換直後に温度が高い場合、それらが急に活性してボトル内の温度上昇や酸欠の原因になります。

その為、幼虫の落ち着きが極端に悪くなって折角大きく育っても激ヤセしてしまう事もございます。※終齢後半の成熟期になると結構敏感です。

マットや菌糸ビンは、使う前に飼育環境で3から5日前後の温度馴らしを行うか、投入後に完全に落ち着くまで過度な高温にならない環境を作るなどの工夫が必要かもしれません。

因に現在、当店では18から20℃の範囲内で飼育していますが床に近い部分や壁際は、それよりも少し温度が低いです。

交換(投入)直後のボトルは、そういった場所へ出来るだけ移動させています。

生き物なのでストレスを取り除く為の小さな工夫の積み重ねで結果が変わります。