ヤクシマコクワ、ダイトウヒラタ、などの2017年春の羽化状況

三連休中の九州北部は、暖かい過ごしやすい日が続いています。

今日は、先週から行っている羽化チェックで出て来た新成虫を少しだけご紹介します。

現在、蛹化ラッシュに突入しつつあるので本格的な羽化は来月から5月になりそうです。

今回は、最初に赤くて綺麗な種類を紹介します。

ヤクシマコ49ミリ画像は、2月下旬に羽化したヤクシマコクワガタ49ミリオーバーです。

※50ミリを期待しましたが少し早期気味の羽化なので0.5ミリだけ届きませんでした。

亜種で赤みが強く綺麗な離島産コクワです。

早期活動(早く成熟)する傾向が強く、夏を迎えると羽化して数ヶ月で産卵したご報告が有ります。

画像の個体は、昨年の初夏に入荷した天然のメスから産まれた幼虫を羽化させました。

下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年8月2日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年11月8日、終齢):虫吉オオクワマット(飼育ボトル550ccに木製プレスでカチカチに詰めた物)

終齢での菌糸ビンの暴れによる縮みのリスクを回避するために2本目からエサの切り替えを行っています。

550ccのボトルは、容量が少ないのでマットを詰める際は、思いっきり強く押し詰めてください。

固く詰めておくと確実に3から4ヶ月ほど交換せずに済むので掘り出し時のストレス痩せを軽減できます。(交換回数も減らせます。)

※なお、詰めが弱すぎると途中で緩んだり、乾燥してしまい幼虫の生育に支障が出てしまう恐れがありますのでご注意ください。

ダイトウヒラタ54ミリこちらは、赤くて人気があるダイトウヒラタクワガタの特大サイズ54ミリです。(2017年2月羽化です。)

今年に入って50ミリオーバーが羽化していますが綺麗な赤い発色の個体ばかりです。

因みにひっくり返してみた画像もご紹介します。

裏返しの画像先ほどの54ミリを裏返しにした画像です。

赤みが強い綺麗な個体は、裏側の発色も良く綺麗です。

■因みに下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年4月25日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年6月4日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2016年10月11日、終齢):同上

※2017年1月13日に蛹室の中からサナギの姿を確認したので4本目への交換は行っておりません。

ダイトウヒラタは、小型の種類ですが見掛けによらず、幼虫期間が長いです。

なので大型のオスの場合は、3本目以降が発生する場合もあります。

なお、終齢からは、いつもの『菌糸ビンからマットボトルへの切り替え飼育』です。

マットボトルについて

無添加なのでボトル内で発酵ガスや発酵熱が発生しないので幼虫へのストレスが少なく安心です。

ガス抜き不要、加水不要です。

また、劣化が遅いのでボトルに固く詰め込んだ状態ならダイトウヒラタの場合、4ヶ月に1回の交換頻度に抑える事が出来るので交換時の幼虫への負担も軽減できます。

55ミリのオスこちらは、3月10日に羽化したばかりのダイトウヒラタ55ミリ(56ミリに限りなく近い)のオスです。

今年は、前述のとおり、大型個体が多く羽化しているので今後の羽化が楽しみです。

■こちらの個体は、下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年5月19日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年9月3日、終齢):無添加マットボトル850cc

※1月10日に前蛹(サナギになる直前段階の幼虫)になっているのを確認したので3本目への交換は行っておりません。

こちらは、先に紹介した個体よりも1本少ない交換で羽化しました。

タカラヒラタのメス44.8ミリこちらは、タカラヒラタクワガタの44.8ミリの限りなく45ミリに近い超特大サイズのメスです。(2017年2月羽化です。)

この種類は、以前のブログでご紹介したとおり、大きく育っているので今後の大型個体の羽化が楽しみです。

■ちなみに下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年6月19日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年9月5日、終齢):無添加マットボトル850cc

※2017年1月9日には、前蛹だったので3本目への交換は無しです。

真冬の繁殖場の気温は20度前後(18から20℃程度)に抑えていますので全体的に蛹室を作って羽化するまでの期間が若干長くなっています。

スジクワ35ミリこちらは、2017年3月羽化のスジクワガタ35ミリの大型のオスです。

2016年4月21日に1本目のオオクワマット(飼育容器550ccに木製プレスで固く詰めた物)に入れてから1本成りのズボラ飼育ですが無事に羽化してくれました。

大きさの割に幼虫期間が長いですが掘り出しの際、幼虫の潰しを避ける為に交換を行いませんでした。


ヤクシマコクワ、ダイトウヒラタ、などの2017年春の羽化状況” への3件のコメント

  1. きんしびん飼育で朝鮮ひらたを飼ってます。ほとんどきんしを食べてないのですが3か月で交換したほうがいいのですか?

    • コウチャン様

      コメントありがとうございます。
      菌糸ビンは、中身のオガクズをキノコの菌糸が絶えず分解していますので概ね2から3ヶ月で見た目が綺麗でもクワガタのエサに適さない状態になってしまいます。
      交換をお勧めしますが菌糸ビンを余り食べない種類に菌糸ビンを使っても勿体無いのでマット飼育へ切り替えていただいても良いと思います。
      ※クワガタ工房 虫吉では、殆どのクワガタが『菌糸ビン⇒マットへの切り替え飼育』で羽化しています。

      宜しくお願い致します。

      • ありがとうございます🎵むしきちさん、宜しくお願いします

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