アマミノコギリクワガタなど幼虫のマット交換(2017年4月)

こちら九州北部は、午前中からの雨で桜の花が一気に散り始めて地面に積もった花びらがとても綺麗です。

雨に濡れた桜の枝からは、緑色の葉っぱが所々に見えて新緑の季節が近づいている事を感じる今日この頃です。

今回は、午前中のブログに引き続き昨日行った幼虫のエサ交換の様子を紹介したいと思います。

※現在、登場するボトルは、550cc→500cc、850cc→800ccの遮光タイプのクリアボトルに変更になっています。

3本目の交換を迎えた終齢

画像は、3本目への交換を迎えたアマミノコギリクワガタの終齢です。

昨年の夏に入荷した天然のメスから産まれた幼虫を育てています。

体重18グラムの終齢

体重測定の結果は、18グラムで2本目にしてはマズマズの大きさでした。

※2本目をマットボトル850cc(現在は遮光800cc)に入れましたが冒険したい場合は、オスのみ2本目をブナ菌糸ビン850cc(現在は遮光ブナ800cc)でも大丈夫です。

但し、気温や加齢具合によっては、暴れて激縮みの危険性もありますので慎重に判断してください。

●因みに下記のエサ交換で飼育中です。

  • 1本目(2016年10月15日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光ブナ500cc
  • 2本目(2016年12月29日、終齢):無添加虫吉マットボトル850cc
  • 3本目(2017年4月10日、終齢):同上

前述のとおり、2本目以降は、暴れ(菌床のかき混ぜ)を起こさずに成長させるため、エサを切り替えました。

また、交換頻度(回数)を落として幼虫のストレス痩せのリスクを軽減させるのも目的の一つです。

※この方法でも75ミリオーバーが普通に羽化しています。

菌糸ビン→マットへの切り替えについて>>

マットボトルについて

中身の無添加虫吉幼虫マットは、固く詰めてもボトル内で残留成分の腐敗による発酵ガスや発酵熱が発生しないので幼虫に優しい上に食い付き抜群です。

虫吉オリジナル木製マットプレスはこちら>>

ガス抜き不要、加水不要です。

劣化が遅く、持ちも良いので4ヶ月に1回の交換頻度で済み、交換時のストレス痩せのリスクを軽減できます。

マットの詰め方>>

終齢のオス

こちらも先ほどと同様の1本目菌糸ビン→2本目マットボトルで育てたアマミノコギリの終齢のオスです。

ゴロゴロとした沢山のフンが目立ちます。

※菌床配合の無添加発酵なので幼虫の食い付きは抜群です。

19グラムの終齢

体重を測ってみると冒頭の終齢よりも一回り大きい19グラムです。

今年は、飼育温度が低いので夏に蛹化せずに秋にも4本目の交換が必要かもしれません。

因みに2015年の11月に割り出した幼虫が二年一化(二年かけて羽化する事)でようやく蛹になっているほどです。

早く羽化させたい場合は、暴れ覚悟で2本目にブナ菌糸ビン850cc投入して終齢末期まで一気に成長(加齢)させたほうが良いかもしれません。

3本目のボトルへ用乳

こちらも3本目は、引き続きマットボトル850ccへ投入しました。

交換リレーは、前述の個体と全く同じです。

まだまだ大きくなってくれそうな色ですが今年中に羽化しないかもしれません。

なお、ご自身でボトル詰めを行う場合は、詰めが弱すぎると途中で緩んでしまい交換頻度が上がるだけでなく、肥大化した蛹室を作ってアゴズレや羽化不全のリスクが上がるので注意が必要です。

ボトルから出した終齢

こちらは、国産ノコギリクワガタの2本目から3本目の交換を迎えた終齢です。

こちらも昨年の夏に採集したメスから産まれた幼虫です。

体重10グラムの終齢

体重を測ると10gですが夏までに最後の一伸びで65ミリ以上で羽化してくれることが多いです。

但し、気温が高くなる季節のエサ交換は、極端に幼虫の落ち着きが悪くなるので春に済ませて夏の交換を避ける必要があります。

専用シャベルでマットに穴を空けます

ボトルに投入する際は、専用のシャベルを用いると楽です。

3本目のマットへ投入

3本目に投入した様子です。

※今回交換の幼虫は、9から11グラムばかりでしたが、上手く行くと70ミリ前後の大きさで羽化してくれると思います。

■エサ交換のリレーは下記のとおりです。

  • 1本目(2016年8月19日、二齢):無添加マットボトル850cc
  • 2本目(2016年11月20日、終齢):同上
  • 3本目(2017年4月10日、終齢):同上

※今回が最後の交換になると思います。

おそらく夏から秋に掛けての羽化になるかもしれません。