本土ヒラタの超特大個体の羽化(73ミリの羽化情報も)

今日の福岡県福津市(北部九州)の天気は、快晴で蒸し暑く汗ばむ様な陽気でした。

例年、これからの季節(4月から6月)は、大型個体が羽化しているので一年の集大成みたいな感じでワクワクしています。

今回は、その中から国産ヒラタクワガタ(本土ヒラタ)を少しだけ紹介したいと思います。

いつもの様にラスボス級の個体は、最後に紹介します。

因みに今回ご紹介する個体は、全て18から21℃前後の飼育環境で羽化させています。

本土ヒラタ鹿児島県産67ミリ

こちらは、最新羽化の本土ヒラタ(鹿児島県産)67ミリの特大個体です。

70ミリオーバーではありませんがガッチリとしたカッコ良い個体だと思います。

■ちなみに下記のエサ交換で羽化させました。(現在はボトルの仕様変更が発生しております)

  • 1本目(2016年6月27日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(→遮光タイプ500ccへ変更)
  • 2本目(2016年9月25日、終齢):無添加マットボトル850cc(→遮光タイプ800ccへ変更)
  • 3本目(2017年1月23日、終齢):同上

※2017年2月下旬にサナギになりましたが冬場は、前述のとおり20℃前後の温度なので通常よりもサナギの期間が長くなっています。

終齢の菌糸ビンへの投入は、暴れ(掻き混ぜ)による縮みのリスクが高い上に成長段階によっては余り伸びない事もありますのでマットボトルへ切り替えています。

菌糸ビン→マットへの切り替え飼育について>>

2本目の菌糸は、交換時に脱皮したばかりの終齢だった場合にしか有効ではありません。

但し、最初の菌糸ビンを食い尽くした時点で巨頭の終齢(通称:ビッグヘッド)になっていなければ、2本目にどんなエサを与えても見込みが薄いといっても過言でないかもしれません。

69ミリのオス

こちらも最新羽化の本土ヒラタ(福岡県福津市産)69ミリの特大のオスです。
※限りなく70ミリに近い個体です。

バランスが良い綺麗な個体だと思います。(勿論、太さもあります)

昨年の初夏に採集した天然のメスで産卵セットを組んで産まれた幼虫を羽化させました。

■下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年7月13日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年10月15日、終齢):無添加マットボトル850cc

※2017年1月下旬に蛹室を作っていたので3本目への交換は行っていません。

2本目からは、前述の個体でで説明したとおりマットボトルです。


■マットボトルの補足の説明

マットボトルについて

マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットをボトルに超固詰めした商品の事です。

無添加なので発酵ガスや発酵熱が発生しない上に持ちが良いので交換頻度を3から4ヶ月に1回で済ませる事ができます。(ガス抜き不要、加水不要です。

70ミリのオス

こちらの個体は、羽化して間もない福岡県福津市産の本土ヒラタ70ミリのオスです。

ツルツルの綺麗な個体ですが真っ赤なので体が固まるまで暫く掛かると思います。

交換リレーは、先の福津市産69ミリと全く同じなので省略します。
(7月13日、菌糸→10月15日、マット)

以前紹介した個体と同様に2本成り(2本目で羽化)の70ミリです。

以前紹介した70ミリの記事>>>

終始、菌糸ビン飼育だと暴れのリスクに加え、持ちが悪いので2本成りは不可能だと思います。

暴れや頻繁な交換のストレスを与えない事も大型個体作出の条件だと思います。

73ミリの超特大

こちらは、今回のラスボスの福岡県福津市産の本土ヒラタ73ミリの超特大個体です。

このサイズは、パーソナルベストのコーナーでも紹介していますが2013年4月以来の4年ぶりのサイズです。

※2013年は、2匹羽化していますので今回と合わせて通算で3匹目の73ミリになります。

2013年4月の73ミリの記事>>>

今回の個体も前の70ミリと全く同じ交換リレーの2本成りです。

因に1本目から2本目への交換時の体重は、イマイチだったので測っていませんが2本目のマットボトルで驚異的な成長を成し遂げたと推測出来ます。

ノーマークの幼虫が大化けしたと思います。

手に乗せた画像

手に乗せてみましたが未だ羽化して間もないのでフニャフニャした動きで写真写りが悪いですが迫力があります。

今月の羽化をパッと見た感じでは、ほかの種類でも過去に無いくらいの大型個体が羽化してそうな感じがしています。

また面白い情報があれば紹介をしたいと思います。


本土ヒラタの超特大個体の羽化(73ミリの羽化情報も)” への3件のコメント

    • ジョニー様

      コメントありがとうございます。

      コクワガタは、現在羽化待ちの状態で現時点では情報が御座いません。
      ※2月か3月頃に本土や離島産コクワの特大幼虫のエサ交換を紹介していると思いますが、その前後に交換を済ませた幼虫の羽化を待っている状況です。

      なお、今年は屋久島と吐噶喇、本土(福岡県産)がメインで羽化すると思います。
      お問い合わせが多い三島のコクワの羽化はありません。
      ※奄美、沖縄、徳之島のコクワは、来月以降にチョコチョコと羽化する程度かもしれません。

      宜しくお願い致します。

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