天然ヤクシマノコギリの超絶湾曲個体&トカラコクワの割り出し

今晩も深夜のブログの投稿です。

7月1日の福岡県福津市は、湿度が高く蒸し暑い晴れの一日でした。

朝から屋久島や宮崎などの天然採集品の入荷が重なり、3人掛かりで夕方まで仕分けや尺寸を行いました。

本日入荷した分に面白い個体がいたので少しだけ紹介します。

天然のヤクシマノコギリ67.5ミリ

画像は、見た事が無いような湾曲をした天然ヤクシマノコギリクワガタ67.5ミリの超特大のオスです。

この種類は、アゴが湾曲しすぎるので大型個体が少ないのかもしれません。

昨年から現地採集品の水牛タイプのみを入荷しておりますが過去最大サイズに加え、超絶湾曲個体です。

最近、極太系の大型個体のご要望が多いので週明けも引き続き手配を致します。

因みに50ミリ台もすべて水牛タイプのみの出品なのでご安心ください。

現時点で屋久島からは、少量ずつ3回入荷していますが6月下旬より、サイズや型も一気にグレードアップしている感じです。

その他に今晩は、少しだけ割り出しを行ったのでご紹介したいと思います。

容器の側面から見える初齢

こちらは、今年の4月中旬に組んだトカラコクワガタの産卵セットの側面から見える初齢です。

20から23度の少し低めの温度で飼育していますので割り出しまでに少し時間が掛かっています。

●使用した主な用品は、下記のとおりです。

詳しい繁殖方法を紹介した記事>>>

朽ち木をわて出て来た初齢

朽ち木の表面を割って出て来た初齢です。

表面には、卵を産み付ける為に削られた痕(産卵痕)がありました。

割る際は、痕が無い場所から慎重に割ると幼虫の潰しのリスクを軽減できます。

いきなり削られた箇所やその周辺にマイナスドライバーを突き立てると高確率で潰してしまうので注意してください。

※慣れてくると勘で判るようになります。

マットから出て来た初齢

マットから出て来た初齢です。

今回の割り出しでは、二齢は出てきませんでした。

木の中心付近の初齢

朽ち木の中心付近からも初齢が出てきました。

幼虫の成長過程の紹介>>

反対側の面から出て来た初齢

反対側の面からも同様に初齢が出てきました。

薄い破片の中の初齢

画像の様に薄い破片の中にも木目に沿って潜り込んでいる事が多いので慎重に取り出す必要があります。

もう一方の朽ち木の様子

もう一方の木から出て来た初齢です。

コクワガタは、朽ち木産みの種類なので細いもので構わないので2から3本入れておかれた方が成功率が上がります。

個体差にもよりますが材質の選り好みが激しいい物もいますので、複数入れておくと外しが少ないです。

割りカスに戻す

初齢や卵は小さいので割った後の割りカス(使用したマットと朽ち木片)は、元のケースに戻して4週間から1ヶ月ほど管理します。

その後に再度ひっくり返して幼虫の有無を確認する事をお勧めします。

スプーンでカップに移動

小さな幼虫は、エサ交換用のスプーンで慎重に拾い上げて管理用のカップに移すと良いです。

14匹の初齢

今回は、14匹の初齢と割りカスに戻した2個の卵を確認できました。

一時管理用のカップには、無添加虫吉幼虫用もしくは、オオクワマットのいずれかを固めずに入れて蓋をした状態で5から7日ほど養生させます。

その後で健康な二齢以上の個体のみをクヌギ菌糸ビン500ccへ投入予定です。

因みに割り出し直後のや初齢をいきなり投入してしまうと異常がある個体がいた場合、途中で死んでしまいエサのロスが発生するのでお勧めしません。