トカラノコギリのマット→菌糸ビンへの切り替え飼育の羽化状況

日が変わってしまいましたが今日(2017年7月16日)の福岡県北部は、晴れの暑い一日でした。

梅雨明けも近いかもしれません。

今回も最新羽化のトカラノコギリクワガタの紹介をしたいと思います。

トカラノコギリ悪石島66ミリの画像

こちらは、今月上旬に羽化したばかりのトカラノコギリ(悪石島)水牛タイプ66ミリのオスです。

この種類は、鮮やかなオレンジ色の水牛タイプで離島産亜種の中で最も人気があります。

70ミリ前後のオレンジ色の大水牛は、一見の価値が有ります。

■下記のエサ交換リレーで羽化させました。

  • 1本目(2016年8月21日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年11月24日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2017年3月20日、終齢):同上

→2017年6月15日に蛹になっているのを確認→7月上旬羽化です。

1本目の菌糸ビンで一気に終齢まで育ててから低刺激の無添加虫吉幼虫マット(マットボトルの中身のマット)での飼育へ切り替えてじっくりと育てる方法で羽化させました。

終齢になってから何本も菌糸ビンを用い続けると途中で暴れ(掻き混ぜ)を起こして逆に縮んでしまい台無しになってしまう恐れがあるので菌糸ビンからマットへ切り替えています。

マットボトルについて

無添加につき、一般的な添加剤による強制発酵の物と異なりボトル内で残留成分の腐敗に伴う発酵ガスや発酵熱が一切発生しない安全安心の商品です。

劣化が遅く持ちが良いのでボトルに強く詰め込んでおくとトカラノコの場合、確実に4ヶ月の1回の交換頻度で済みます。

それにより、交換時の幼虫へのストレスや負担も軽減できます。

※水を加えると劣化が早くなってしまうので水分調整の必要はありません。

詰め込みが弱いと途中で緩んでしまい交換頻度が上がってしまうだけでなく、ブカブカの肥大化した蛹室を作ってしまいオスのアゴズレや羽化不全の原因になってしまうので注意が必要です。

悪石島産67ミリの画像

こちらも今月上旬に羽化したばかりのトカラノコギリ悪石島産67ミリの大型個体です。

綺麗な色とアゴの個体です。

■下記のエサ交換リレーで羽化させました。

  • 1本目(2016年8月21日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年11月13日、終齢):無添加虫吉マットボトル850cc
  • 3本目(2017年3月2日、終齢):同上

→2017年5月11日に蛹室(サナギになる為の空洞)を作っていたので4本目のエサ交換は無しです。

基本的に菌糸ビンは3ヶ月毎の交換、マットは4ヶ月毎の交換で飼育します。

悪石島産68ミリの画像

こちらの画像も同じく6月下旬羽化のトカラノコギリ悪石島産68ミリの大型のオスです。

アゴの湾曲があるガッチリとした個体だと思います。

■先ほどの67ミリと全く同じ交換リレーです。

  • 1本目(2016年8月21日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年11月13日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2017年3月2日、終齢):同上

→5月25日に蛹になっていたので4本目へのエサ交換は行っていません。

悪石島産69ミリの画像

写真は、現時点で羽化している最大サイズのトカラノコギリ悪石島産69ミリ(69.5ミリ)です。

綺麗なカッコいい個体だと思います。

■エサ交換リレーは下記のとおりです。

  • 1本目(2016年8月27日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年11月24日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2017年3月20日、終齢):同上

→6月15日、既に蛹になっていたので4本目の交換無し。(7月上旬羽化)

今後の大型個体の羽化が楽しみです。