アカアシクワガタ、ヤクシマスジなど10月の羽化状況

今日の福岡県福津市は、秋晴れの一日で日中は汗ばむ陽気でした。

気が付くと10月も最後の週末を迎えています。

今回は、月末の羽化チェックで出て来た新成虫を少しだけ紹介したいと思います。

アカアシクワガタ52ミリ画像は、10月に羽化した最新のアカアシクワガタ52ミリのオスです。

今年は、例年よりも少数の羽化になりましたが何とか50ミリオーバーが羽化してくれました。

●下記のエサ交換リレーで羽化させました。

※飼育温度は、冬は18から20℃、夏は22℃前後です。

  • 1本目(2017年2月27日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2017年5月25日、終齢):虫吉オオクワマット(550ccボトルに木製プレスでカチカチに詰めた物)

9月にサナギになっていたので3本目への交換は無しです。

2本目からは、終齢の菌糸ビンの暴れ(掻き混ぜ)を防ぐ為にマット飼育へ切り替えました。

ボトルに詰める際は、思いっきり強く詰め込んで大丈夫です。

容器が小さいので途中で緩んでしまったり乾燥してしまうと上手く羽化できないことも考えられます。

ヤクシマスジクワガタ35ミリこちらは、最新羽化のヤクシマスジクワガタ35ミリです。

今年羽化した最大サイズですが同じサイズがもう1匹羽化していました。

こちらは、屋久島の標高が高い場所に棲息する珍しい種類です。

●下記のエサ交換で羽化させました。

(飼育温度は、冬は18から20℃、夏は22℃前後です。)

  • 1本目(2017年2月12日、二齢):虫吉オオクワマット(飼育ボトル550ccに木製プレスでカチカチに詰めた物)

※基本的に幼虫が小さいので潰しのリスクを避ける為に交換無しの1本成りをさせています。

9月蛹化→10月上旬羽化です。

今回の個体以外にも少しだけ羽化しているので出来る限り出品したいと思います。

クロシマノコギリクワガタ66ミリこちらも10月最新羽化のクロシマノコギリクワガタの水牛66ミリの体が太い個体です。

冬場のエアコンの効きが悪かった影響もあり、低温で羽化までに1年以上かかってしまいましたが無事に大型個体で羽化してくれました。

●エサ交換リレーは、下記のとおりです。

  • 1本目(2016年7月17日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年10月17日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2017年2月25日、終齢):同上
  • 4本目(2017年5月28日、終齢):同上

2017年9月20日に蛹になっているのを確認したので4本目迄でリレーは終了。

終齢での暴れを防止する為、低刺激、低ストレスの無添加マットボトルへ切り替えました。

マットボトルについて

添加剤を一切使用せずに発酵させていますので添加剤の腐敗に伴う発酵ガスや発酵熱が発生しない幼虫に安心安全な商品です。

劣化が遅いので確実に4ヶ月に1回の交換頻度に落とせるので交換時のストレス痩せを軽減できて大型化しやすいです。

水を加えると極端に劣化が早くなってしまうので無加水で使用してください。

トカラノコギリクワガタ(悪石島)68ミリこちらも今月羽化したばかりのトカラノコギリクワガタ(悪石島)68ミリの大型個体です。

オレンジ色の発色が良い個体だと思います。

幼虫は、真夏に交換すると落ち着きが悪くなる事が多いので交換のタイミングが合わずに少しズボラ気味になってしまいましたが無事に羽化してくれました。

●下記のエサ交換リレーで羽化しました。

  • 1本目(2016年8月8日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年11月1日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2017年3月12日、終齢):同上

夏場の交換を省略して9月の交換を予定していましたが既に蛹室を作っていたので4本目の交換は行っておりません。

それとこの時期に羽化して翅が固まった新成虫(未活動、未後食個体)は過度な加温をされると早期活動による活動ズレや短命、産卵不調の原因になってしまいます。

なので常温もしくは、5℃から10度前後の環境で冬眠させても大丈夫です。

そうする事で自然界の個体の活動と同じ様なタイミングの初夏以降に活発に動き始めます。

今後の大型個体の羽化を楽しみにしています。