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幼虫のブヨブヨ病の解説と対策

クワガタの幼虫(特に若齢幼虫時)は、体の色が半透明になるブヨブヨ病と呼ばれる症状が広く知れ渡っています

飼育ケース内の微生物のバランスが壊れる事で目に見えない真菌の仲間(人体で無く、クワガタに害を及ぼす種類)が幼虫の体内に入り込んで増殖してしまう事が原因とされます。

この症状が発症すると致死率が100%になります。

※話が逸れますがカブトムシも同様のメカニズムで死亡する病気が発症します。

これらの症状の予防策や対処法等を説明します。

ブヨブヨ病の幼虫

↑上の写真の2匹の若齢幼虫(初齢)は、どちらも体が透き通っていますのでブヨブヨ病です。(右の方が顕著に特徴が出ています)

正常な幼虫です

↑因みにコチラの写真は正常なクワガタの若齢幼虫(左が初齢、右が二齢幼虫)です。

マットを食べると黒(左)、朽ち木を食べると茶色(右)に腸内の色が変化しますが透き通っておらず健康な色をしています。

お客様のご報告内容や当店での経験上、これらの症状の原因は、幼虫の管理状況や産卵セット内が不衛生になる事から起こりやすい事が判明しました。

具体的には、何ヶ月も放置してマットが泥状に劣化した産卵セット、加水のし過ぎ(水分過多)、新品でも半年以上使わずに放置して劣化した産卵マットの使用、産卵木やマットの使い回しなどです。

勿論、幼虫飼育時にボトルやカップに産卵のセットで使用済みマットや古くなって劣化したマット(使い回しも含む)を与えると発生しやすくなります。

◆朽ち木やマットの劣化に伴うバクテリアの環境バランスの悪化で真菌と呼ばれる雑菌の仲間が幼虫の体内で増殖して「善玉菌(菌類を糖質に変える腸内菌)の死滅」もしくは「腸内の栄養吸収器官を攻撃して栄養吸収の阻害」を引き起こし完治が難しい摂食障害が起こっている事が推察されます。

一般的には、ヒラタクワガタに起こりやすいとされますが、その他の種類で起こりやすいです。

また朽ち木に産卵するオオクワガタなどの種類も何ヶ月も割り出さずに産卵木を放置すると朽ち木の劣化が進み起こりやすくなります。

予防策として産卵マットと産卵木は新鮮な物を使い、産卵のセットは1から2ヶ月で一端割り出す事をお勧めします。

また、幼虫のマットも3から4ヶ月毎に新鮮な物に交換してあげてください。

※産卵や幼虫に使用するマットは、大量に買い溜めをせずに出来れば3ヶ月以内に使い切る事が出来る量だけ用意してください。。

特に秋以降の気温が低い季節は、なかなか産卵しない事や成長が遅い事も有り、割り出しや交換が遅れがちになるのでご注意ください。

孵化や脱皮直後は見分けが難しいので判断が困難な時は、管理用カップに幼虫マットを入れて様子を見てください。

※元気な幼虫は、独特の色艶と肌の張りがあります。

半透明にならずに成長していたら健康ですのでボトルに入れて飼育してください。

なお、当店で販売している無添加虫吉幼虫用マットは、添加剤が入っていない上に劣化が遅いのでブヨブヨ病の防止に最適です。