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クワガタのサナギの救命方法(露天掘り)

ボトルから間違って出してしまったクワガタのサナギ
クワガタの幼虫のエサ交換時にサナギでボトルから出してしまったというアクシデントの対処法を紹介します。
※幼虫のエサ交換の基本は慎重に焦らずに行う事です。

最初に残った蛹室(サナギがいる空洞)の下半分を使用する方法を説明します。
通称:「露天掘り」と呼ばれる方法で最も一般的なテクニックです。


クワガタの蛹室
先ず、上の写真の様に幼虫飼育専用のスプーンで蛹室の余分な屋根の部分を削って形を整え、蛹室の中に入り込んだマットの屑を奇麗に取り除きます。(ボトルを傾けると奇麗にしやすいです。)
その際に絶対に蛹室の「側面と底」を壊してしまわない様に注意してください。(受け皿の状態にならないと羽化出来ません。)


クワガタのサナギを蛹室に戻します。
専用のスプーンを使ってサナギを蛹室に戻します。
その際の注意事項は、サナギを余り持ち上げない様にする事です。(急に動いてスプーンから落ちて死んでしまう事も考えられます)
写真の様に必ずボトルを地面スレスレまで傾けて慎重に戻してください。


蛹室の戻ったクワガタのサナギ
サナギを蛹室に戻したらボトルを立ててフタをして羽化を待ちます。


蛹室を完全に壊してしまった場合、同じ大きさ位の種類のクワガタが羽化していたら蛹室を完全に壊さない様に成虫を取り出して蛹と入れ替えると良いです。
※ボトルに余裕が有るようでしたら羽化した成虫の蛹室を数本だけ残しておくと良いです。(出来ればオスとメス両方の分)


無事に羽化したクワガタ
無事に羽化したクワガタです。
3週間ほど経過して翅が硬くなったら成虫用の飼育ケースに移し替えます。


※上記の方法は、あくまでもサナギの救命方法であり、観察目的で絶対に行わないでください。(自然な状態よりも羽化率が落ちてしまう事も考えられます。)

クワガタの人工蛹室の作り方

 
クワガタのサナギ
クワガタのサナギ
クワガタの前蛹
クワガタの前蛹

クワガタの幼虫のエサ交換の際に誤って蛹室を完全に壊してサナギや前蛹(サナギの前段階の幼虫)を外に出してしまったり、マットの表面に出て来て蛹化した際の対処方法の解説です。

用意する物は、至ってシンプルです。

園芸用スポンジオアシス
先ず最初のアイテムは、ホームセンターや100円均一ショップの園芸コーナーでも販売されている生け花用スポンジ【オアシス】です。

Beケース(ミニ)
次は、コバエだけでなく乾燥も最小限まで防ぐ事が出来るBeケース(ミニ)です。

その他にカッターナイフクワガタ幼虫のエサ交換用スプーンティースプーンを用意します。


それでは、具体的な人工蛹室の作成方法を紹介します。

パッケージから出したオアシス
1、生け花用スポンジ(オアシス)のパッケージを開けて出します。

オアシスをケースの大きさに合わせてカットします
2、スポンジ(オアシス)をBeケース(ミニ)に収まる大きさに合わせてカッターナイフで適度な大きさにカットします。

サナギの大きさに合わせてスプーンで軽く下書きの跡を入れます
3、スプーンを使ってスポンジにサナギの大きさに合わせて軽く跡を入れて下書きをします。※加水段階で拡張可能ですので若干小さくても構いません。

下書きに合わせて少しずつスポンジを削ります。
4、下書きに沿って少しずつスプーンで削って掘って行きます。
小型の種類やメスの場合は、ティースプーンを用いると良いです。

底の部分や細かい作業は小さなティースプーンで削ります。
5、底の部分や細かい箇所は、小さなティースプーンで少しずつ削って行きます。
若干深めに掘ってください。
少し削り跡が粗くても問題は御座いません。

Beケース(ミニ)にスポンジを入れます
6、上手く削り終わったらBeケース(ミニ)に入れます。

スポンジに加水します
7、スポンジに加水します。
水道水は塩素等の消毒剤が入っていますので出来ればミネラルウォーターか浄水器の水の方が安全です。
スポンジが吸水しきれなくなるまで水を含ませます。(スポンジの下から水が出てくるので直ぐに分かります)

人工蛹室にサナギを入れます
8、幼虫飼育用スプーンを使って穴にサナギを入れます。
※実は、加水後のオアシス(スポンジ)は指で押さえると簡単に造形出来るのでサナギの大きさに合わせて微調整(拡張)が可能です。

自家製人工蛹室にサナギを入れます
9、サナギを入れた際のイメージです。
※今回は参考写真の為に急遽小さなノコギリクワガタの仲間のサナギを使ったので少し人工蛹室が大き過ぎましたが実際のサナギの大きさを見比べながら作成すると簡単です。

岩手県のお客様が作成されたクワガタの人工蛹室です
岩手県にお住まいのお客様から頂いたミヤマクワガタのメスの人工蛹室の画像です。
メールとお電話でお問い合わせを受けて、作成を方法をお伝えしたのですが初めてにも関わらず非常に上手く作っておられましたので紹介します。

飼育容器のフタをして完了です。
Beケース(ミニ)にフタをして羽化を待ちます。

羽化したノコギリクワガタ
最初からスポンジに十分な水分を染み込ませておくと特に加水の必要も無く無事に羽化しました。


上記の説明は、あくまでも緊急時の対応策です。
死亡や羽化不全(蛹化不全)の恐れが御座いますので絶対に意図的に蛹室からサナギを取り出さないでください。

カブトムシのサナギの救命方法

カブトムシの幼虫のエサ交換をしている時に既にサナギになっていて、誤って掘り出してしまう場合が有ります。

また、サナギに成る時にエサの深さが不足していると上に出てきてサナギになってしまうことも有ります。同様に対応できます。

誤って掘り起こしたカブトムシのサナギ

誤って掘り起こしたカブトムシのサナギ

こんな時は慌てずに下記の方法でカブトムシのサナギを救済して下さい。

必要な道具はどこの家庭にもある、手袋、コーヒーの空き缶、缶切り、ティッシュ、サランラップ、輪ゴム、キリ(千枚通し)、ドライバー(柄の部分だけ使います)を用意して下さい。

カブトムシのサナギの救済に必要な道具

カブトムシのサナギの救済に必要な道具

まず、コーヒーの空き缶を缶切りで切りますが、切り口で手を怪我をしない様に必ず、手袋をはめて作業をして下さい。

缶切りで空き缶を切ります

次にティッシュを水で濡らします。手で水滴が落ちないくらいまで固く絞ります。

濡らしたティッシュを固く絞ります。

絞ったティッシュを広げて空き缶に入れます。

ティッシュを広げて空き缶に入れます

ドライバーの柄でティッシュを空き缶の奥まで押し込みます。

ドライバーの柄でティッシュを空き缶の奥まで押し込みます。

ドライバーの柄を使って下の写真の様にカブトムシのサナギを立てたまま入れれる様な空洞を作ります。

カブトムシのサナギを立ててまま入れれる様な空洞

空き缶の切り口でサナギを傷付けない様に慎重に空き缶に入れます。

空き缶に慎重にサナギを入れます

空き缶の中に写真の様な感じでカブトムシのサナギを立てた状態にします。

カブトムシのサナギが上手に立ったままの状態になる様にのりしろを濡れたティッシュで調整していきます。

この際にサナギとティッシュの間(のりしろ)を5mmから1cm開けるのがコツです。

空き缶の中のカブトムシのサナギ

上手く行ったら空き缶の口にラップを被せます。

空き缶の口にラップを被せます。

輪ゴムでラップを固定します。

輪ゴムでラップを固定します

窒息しない様にラップにキリ(千枚通し)で3カ所、穴を開けます。

窒息しない様にキリで穴を開けます。

このまま涼しい所で管理すると3週間前後で成虫になります。

更にお酒の1カップびんなどの透明なびんを使うと観察もできますので便利です。


びんを使ったカブトムシのサナギの救命方法

但し、この管理方法はカブトムシの救急救命法です。
観察の為の飼育、管理方法では有りませんので、注意して下さい。

クワガタの菌糸ビンの水滴について

菌糸ビンはキノコの菌床(菌糸のかたまり)という生き物です。菌糸ビン飼育の飼育推奨温度の20から25℃以内での飼育をお勧めします。(特に冬場の過度の加温は劣化を早めます)
また下記の説明は、3ヶ月以上経過して劣化が始まった菌糸ビンには当てはまりません。

キノコの菌床は他の生物同様に酸素を必要とします。温度が高くなると呼吸量が増えるという特性もあります。

ですので当店の菌糸ビンは「通気口」を大きくして空気の出入りを大きくしています。


またキノコは木のくずを土に戻そうとする働きが有ります。

この作用を「分解」と言いますが、分解する際に必ず水と二酸化炭素が出ます。

ですので通気口を大きくすることでこの水と二酸化酸素も発散させています。


通気口を大きくしてキノコに優しい環境にすると乾燥しやすい環境になります。

キノコにはこの「乾燥」から身を守る為に表面に水(遊離水)を出して菌床部分やキノコの部分を守る「防衛本能」が有ります。

これは自然界でも行われている現象でキノコが生えている木は表面もしっとりしています。

特に寒い時期や季節の変わり際は乾燥によってこの「水」が出やすいですが、ビンの底に水が溜まらない限り、絶対に強制排除や容器を逆さまにしないで下さい。

この水を取ってしまうとキノコの菌床が弱ったり劣化し始めたり、水蒸気の発散が悪くなったりとかでクワガタの幼虫に好ましくない環境になります。

当店での実際のキノコの防衛反応の写真を載せておきます。

かなりの量の水(遊離水)が溜まっている様に見えますが、これは劣化では有りません。

表面水なので菌糸ビンの菌床の含水率にも影響が有りません。

幼虫はこの水を気にせず、おかまい無しで食べ進みます。

但し、使用後に直ぐに水が溜まってしまう環境は設定温度が高過ぎて乾燥や菌糸によるオガクズの分解が早まっている状態の可能性が高いので少し温度を落としてあげてください。(冬場は20℃前後で大丈夫です)
※菌糸ビンの内部温度は外気の温度(暖房器具の設定温度)よりも2から4℃高くなる場合も御座います。

クワガタ飼育の菌糸ビン850ccの遊離水
遊離水が発生した菌糸ビン850cc


クワガタ飼育の菌糸ビン1500ccの遊離水
遊離水が発生した菌糸ビン1500cc

※夏場の温度が高すぎる場合や冬場に25℃を超える無理な加温をしてしまった場合、菌が活発になり過ぎて劣化(水っぽくなる)のが早まるので適切な温度での飼育をお勧めします。

メスの産卵のさせ過ぎに注意!

産卵セットから出て来るクワガタの幼虫
産卵セットから出て来るクワガタの幼虫たち。

カブトムシ、クワガタは繁殖をさせて次の世代を楽しむのも飼育の醍醐味ですが注意しなければならない事が有ります。

1匹のカブトムシやクワガタが死ぬまでに産卵する卵の数は概ね決まっています。

個体差(個人差)や冬場の管理方法、栄養バランスの関係で産卵数は多少左右されますが、概ね30から100個前後と言われています。

基本的にカブトムシやクワガタのメスは産卵をすればするほど体力を消耗し、命をすり減らしながら産卵します。

実際に寿命が長いと言われているオオクワガタ、コクワガタ、ヒラタクワガタの仲間も無理な産卵をさせると寿命が大幅に縮んでしまうこともあります。

一度に大量に産卵させない様にするのも長く飼育を楽しむ為のコツです。

産卵状況が分かる様でしたら途中でメスを産卵セットから外して、産卵させない様にして下さい。

また、次の産卵をさせる場合は、時間を開けて栄養価の高いゼリーや高タンパクゼリーを与えて体力を十分回復させてあげて下さい。

因にマットに卵を産む性質を持つカブトムシを産卵させずに飼育したい場合、ココナッツマットココパウダーマットでの飼育をお勧めします。


以前、数十種類にも及ぶ外来種の大型昆虫を一度に沢山増やし過ぎて時間的にも経済的にも飼育不可能な状況に陥ってしまったというご報告を頂いた事も有ります。
昆虫を愛する人間にとって残念な話ですが、近年では外来種の野外放虫(飼育放棄)による環境破壊の問題が深刻化しています。
折角生まれた生命を大切に育てる為にも限界を超えた数まで増やさない様にご注意ください。

幼虫用添加マットのガスとガス抜き

当店では幼虫にも安心安全で直ぐに使える無添加の幼虫マット(エサ)の販売をメインにしていますが流通している殆どの発酵マットには発酵促進の為に小麦粉や動物性タンパク質などの添加剤が大量に含まれている事が多いです。
添加剤入りの発酵マットを略して「添加マット」とも呼びます。

添加マットは、添加物が腐敗した時にアンモニア等のガスが発生する事が多く使用時には注意が必要です。
また、夏場の高温時に分解し切れていない添加物の成分に大量のバクテリアが異常増殖を起して発熱を伴う「再発酵」と呼ばれる現象が起きる事が多く、知らずに使ってしまうとボトルの中で全滅という自体も招きかねません。

それでは、実際に「ガス」や「再発酵」がどういう物か説明します。
先ずガスが発生すると部屋中(家中)が臭くなる様な何とも言えない様な悪臭が漂います。
牛糞か何かが腐った様な臭いです。お客様より、奥様に怒られたので無添加マットに変更したというお話を聞いた事が有ります。
添加剤が致死量に近い含有量の物は、いつまでも臭っている事が多いです。特に夏場の高温時には注意が必要です。
また当店では、ガス発生回避の為に行なっておりませんが数十リットルをまとめて1袋に入れてある様なマットは、夏場の発送中の高温で中心付近が発酵を起して異常な高温状態になる事が多く、そのまま使うと危険です。
※当店の場合は、添加剤が微量だけ含まれるオオクワマット産卵マットだけではなく、添加剤の有無に関わらず全てのマットを4リットルずつ小分けにして空気穴を開ける事によりガスの発生と再発酵を抑える様にしていますのでご安心ください。

せっかく育てた幼虫が死んでしまう確率を減らす為に添加マットのガス抜きについての簡単な説明です。

 
クワガタ幼虫マットをコンテ根に広げる
1.先ずコンテナに添加マットを広げる
クワガタ添加マットに新聞紙を掛ける
2.次に乾燥防止の為に新聞紙等を掛ける

やり方は、収納ケースやコンテナにマットを広げて日の当らない風通しの良い場所に数日間放置するだけなので簡単ですが、1週間経過しても臭う場合があり完全に臭いが取れないと危険です。
また添加剤が多い場合は、臭いが消えてもボトルに詰めて使用中に気温が上がった時に中のマットが再発酵(発熱)を起してして死んでしまう事もあります。
添加剤入りのマットは、一歩間違えると死亡や逆に小型化の原因になってしまいます。

夏場はコバエなどの雑虫も多いのでガス抜き作業中にコバエの温床になってしまう事もありますので注意が必要です。

当店の無添加虫吉幼虫マットは、手間もかからずに大きく育つのでお勧めです。


安心安全の無添加幼虫用マットの販売はコチラ!

クワガタのハンドペアリングについて

クワガタのハンドペアリング
凶暴な種類のクワガタのペアリング(交配)時に一般的なサイトで紹介されている「ハンドペアリング」に関する説明です。

ハンドペアリングとは、上の写真の様に小さなケースにオスとメスと手で人為的に近付けて交配するまで見守るという方法です。
オスがメスを挟みそうになったら挟まれない様に防止するという簡単な方法です。


但し、以下の欠点や注意点が有ります。

・1、人の気配を感じて警戒をしてしまい逃げ回ったり、逆上してしまい全く交配をしなくなる事が有ります。
オスかメスどちらか一方でも警戒すると上手く行きません。

・2、国産オオクワガタコクワガタの仲間は、警戒心が強い個体が多く人前で交配をするほど鈍感ではありません。性格も大人しいのでハンドペアリングの必要は有りません。
基本的にオスとメスを一緒に飼育すると夜間帯に交配(ペアリング)が完了します。

・3、自然界で敵が少なく警戒心が薄い大型の外国産クワガタに有効なテクニックであり、国産の種類では上手く行かない事が多い。

・4、無理矢理オスの懐にメスを近付けるので、とっさの攻撃の際に間に合わずに挟まれてしまう恐れが有ります。(慣れないと難しいです。)

・5、例え交配を完了した様に見えても少しでも警戒していると上手く行われていない事が多い。
※産卵しなかったからといって更に交配をさせて殺されてしまったというご報告が多いのも事実です。


実際に自然界のクワガタは、交配中は唯一無防備な瞬間なので大変警戒心が強く交配の途中でも人の気配がすると逃げ始める事が多いです。
飼育下でも同様に人前では、交配をする事が少ないので決して確実な方法ではない事を理解する必要が有ります。

クワガタの交配時のメスの救済法(オスのアゴ縛り)

本土に生息するクワガタは比較的おとなしい種類が多いのですが、大きな外国産や一部の離島産クワガタは非常に強暴な種類も存在します。
それらの種類は、交配(ペアリング)時に長く同居させない事など注意が必要です。

外国産などクワガタは、一般に「ハンドペアリング」という交配方法が説明されていますが、この方法は交配するまでオスがメスを傷付けない様に監視しないといけませんし、目の前でオスがメスを攻撃した場合、不慣れな人は止めさせる事が出来ずにそのままメスが傷付いてしまいます。
また、手で無理矢理オスとメスを近付けるので人の気配で警戒してしまい交配をせずにメスに掴み掛かったり、逃げ回る等イライラの連続で時間的にも忍耐的にも大変な作業になってしまいます。

そんなストレスや時間も一切気にしないで出来る噛み付き事故防止策「通称:アゴ縛り」のテクニックを説明致します。
但し、必ずしも必要なテクニックではない為、『1回でもメスがオスに挟み殺された経験をお持ちの方』『クワガタの大アゴを平気で触れる人』のみ参考にしてください。
※勘違いをされない様に念を押しますがオオクワガタコクワガタの仲間には、「ハンドペアリング」や「アゴ縛り」等の必要は有りません。

まず、用意するのは交配させたいクワガタのオス、園芸用針金/グリーンタイ(ホームセンターや園芸屋さんで扱っているビニール樹脂加工の針金)を用意します。

グリーン帯(園芸用針金)
10から15センチ程度にカットした園芸用針金(家電のコードやお菓子の袋に巻いてある事も有ります)を用意します。
何メートルか巻いてある物やカットされた物等がありますがどちらでも構いません。
ビニール樹脂のコーティングがクッションになってアゴに傷が入らずに安心です♪


クワガタのオスの左アゴに園芸用針金を当てます
先ず、画像の様にオスの左大アゴの根元に園芸用針金を下から当てます。


クワガタのアゴに園芸用針金を引っ掛けて1周巻きます
オスの大アゴの根元の突起(内歯)に園芸用針金を引っ掛けて1周巻きます。(ネジネジよじる必要は有りません)
手を挟まれない様にご注意ください。
※締め付けが弱いと後から抜けてしまうので注意が必要です。最初が肝心です。


オスの右アゴにも巻きます
画像の様にこのまま右アゴ(もう片方)に渡してクルリと巻きます。


アゴ縛りの完成です。
左側と右側の針金の端を真ん中付近でネジネジよじって固定します。
画像の様にアゴが絶対に開かない程度で固定します。
余った分はニッパーなどで切り揃えます。


Beケース(ミニ)でオスとメスを一緒に飼育します
ここまでの作業が完璧に行われていれば簡単に外れる事は無いので、どんなに凶暴な種類のオスとメスを画像の様にBeケース(ミニ)で同居させても絶対に殺される心配は有りません。
交配(ペアリング)時の足場になるので木製のエサ皿を入れておくと良いです。
巻いた状態で同居させる期間は4から5日程度(最長でも1週間以内)にしてください。
※あまり長期間、針金を巻いたままにしているとオスがストレスを感じ始めて良く有りませんので巻いたままにしないでください。
なお、ハンドペアリングと違って観察し続ける必要は有りません。時間が経つと勝手に交配が完了しています。


クワガタの雌を産卵セットに入れます
交配済のメスのみを産卵セット(産卵用の飼育方法)に入れて 飼育して産卵させます。

※この方法は国産のクワガタの場合だと高確率でオスがメスを殺してしまうアマミシカクワガタクロシマノコギリ等に有効です。



■念の為、注意事項です。

オスとメスの同居は基本的に5日(長くても1週間)にして下さい。

あまり長期間、針金を巻いたままにしているとオスがストレスを感じ始めますので、1週間を限度に針金を外して別居させて下さい。

また、作業中にオスに噛み付かれない様に注意して下さい。

近くにバケツに水を張った物を用意して下さい。
噛み付かれたら水に漬け込むと意外と早く放してくれます。

国産オオクワガタやコクワガタの仲間には「アゴ縛り」や「ハンドペアリング」の必要は有りません。

クワガタの新成虫と冬眠時のエサ切れに注意

自然界では、羽化して蛹室内で夏まで越冬(休眠)するクワガタも飼育下の良好な環境では、羽化後1から数ヶ月内で突然活動を開始する事も有ります。
また、冬眠中のクワガタも飼育環境下の場合だと雨風の影響を受けないので日中の気温が少し高くなっただけでマットから出て来て活動をする事も有ります。


よく「冬眠中や羽化したばかりのクワガタにエサをやらなくても良い」と言われる方もおられる様ですが全くの間違いです。
実際、オオクワガタやヒラタクワガタの場合、温度や飼育環境で羽化後1から2ヶ月以内でエサを食べ始めます。※特にヒラタクワガタの仲間は、早く活動します。
繁殖可能(成熟)までの時期=エサを食べ始めるまで時期(エサを与えなくて良い)では無いのでご注意ください。
また休眠期間が長い傾向があるノコギリクワガタの仲間も羽化して1から3が月以内に活動(早期活動)を起こす事があり全くエサを与えないというのも高いリスクを伴います。


クワガタは、体温がないので気温が低くなると動けないので冬眠するとされています。
近年では、秋以降の広葉樹の樹液が出ない季節に合わせて冬眠(休眠)期間も決まるともいわれています。
よって経験上、羽化日に関係なく羽化して間もないクワガタも自然界で樹液の量が最盛期になる夏を挟むと突然活動を起こす可能性が高いので必ずエサを与えたままの状態にしておいてください。


お問い合わせが多いクワガタの冬眠中と新成虫(新品成虫)の食べない時期のエサ交換のタイミングですが、コマメに様子を見ながら食べ残しは1週間に1回(寒い時期の冬眠中は10日に1回程度)です。
食べ始めたらエサ切れを起こさない様に注意して与えます。
1週間から10日に1回の餌やりで良いという意味では御座いませんのでお間違いが無い様にしてください。
※夏場のエサ切れは、衰弱を起こしやすいので特にご注意ください。

カブトムシは、気温にもよりますが羽化後1週間から10日ほどでエサを食べ始めます。


新成虫と冬眠時のエサやりは、下記のアイテムが有ると便利で経済的です。

ゼリースプリッター販売
ゼリースプリッター
ゼリースプリッター用エサ皿販売
スプリッター用エサ皿

クワガタ幼虫のブヨブヨ病に注意

クワガタの幼虫(特に若齢幼虫時)は、体の色が半透明になるブヨブヨ病という病気が存在します。
この症状が発症すると致死率が100%になります。
これらの症状の予防策や対処法等を説明します。

ブヨブヨ病のクワガタの幼虫
↑上の写真の2匹の若齢幼虫(初齢)は、どちらも体が透き通っていますのでブヨブヨ病です。(右の方が顕著に特徴が出ています)

正常なクワガタの幼虫です
↑因みにコチラの写真は正常なクワガタの若齢幼虫(左が初齢、右が二齢幼虫)です。
マットを食べると黒(左)、朽ち木を食べると茶色(右)に腸内の色が変化しますが透き通っておらず健康な色をしています。

お客様のご報告内容や当店での経験上、これらの症状の原因は、幼虫の管理状況や産卵セット内が不衛生になる事から起こりやすいです。
具体的には、何ヶ月も放置してマットが泥状に劣化した産卵セット、加水のし過ぎ(水分過多)、新品でも半年以上使わずに放置して劣化した産卵マットの使用、産卵木やマットの使い回しなどです。
勿論、幼虫飼育時にボトルやカップに産卵のセットで使用済みマットや古くなって劣化したマット(使い回しも含む)を与えると発生しやすくなります。

◆朽ち木やマットの劣化に伴うバクテリアの環境バランスの悪化で完治が難しい摂食障害が起こっている事が推察されます。

一般的には、ヒラタクワガタに起こりやすいとされますがノコギリクワガタにも起こりやすいです。
またオオクワガタも何ヶ月も割り出さずに産卵木を放置すると朽ち木の劣化が進み起こりやすくなります。

予防策として産卵マットと産卵木は新鮮な物を使い、産卵のセットは1から2ヶ月で一端割り出す事をお勧めします。
また、幼虫のマットも3から4ヶ月毎に新鮮な物に交換してあげてください。

※産卵や幼虫に使用するマットは、大量に買い溜めをせずに出来れば3ヶ月以内に使い切る事が出来る量だけ用意してください。。

特に秋以降の気温が低い季節は、なかなか産卵しない事や成長が遅い事も有り、割り出しや交換が遅れがちになるのでご注意ください。

孵化や脱皮直後は見分けが難しいので判断が困難な時は、管理用カップに幼虫マットを入れて様子を見てください。
半透明にならずに成長していたら健康ですのでボトルに入れて飼育してください。

日本産クワガタは冬眠させた方がお得

日本には、本土以外に沖縄や南西諸島にも沢山のクワガタが住んでいます。
巷ではクワガタは夏にしか生きれない寒さに弱い昆虫と勘違いをされやすいです。
実は寒さに強い事と冬眠させた方が長く生きてお得な理由を気候や環境、野外での活動の例で説明したいと思います。


日本の里山に生息するクワガタは、冬場の野外では飼育下と比べ物にならないほど寒く雪が降り積もり、凍り付く様な環境で冬を越します。
よって飼育下ではヒーターや暖房器具で暖めなくても元気に冬を越してくれます。

では、沖縄や南西諸島、対馬や壱岐のクワガタはどうなんですか?というお問い合わせをいただく事が有りますが、答えは『低温で冬眠させる』です。
壱岐や対馬のクワガタは、極寒の日本海に浮かぶ北方の島で朝鮮半島に近いので寒さに非常に強いです。

沖縄や南西諸島のクワガタは、熱帯雨林の冬眠しないクワガタと勘違いをされやすいですが実は本州、四国、九州と同じ温帯の気候に属する地域も数多く存在します。
温帯気候は、四季が有り冬場は冷え込みます。
※トカラ列島の悪石島と宝島の中間あたりに温帯と亜熱帯の気候の境界線が有ります。

沖縄は、亜熱帯(熱帯と温帯の中間)ですが世界地図上では、どちらかというと温帯寄りです。
真冬の沖縄は20度を超え無い事も有り、少し肌寒い時もあります。


上記の事から沖縄や南西諸島のクワガタは、現地では1年を通して活動している訳ではなく、本州、四国、九州と同じで梅雨入り前後から秋まで活動して越冬出来る種類は冬眠に入ります。
※沖縄南西諸島は梅雨入りが早いので4月頃から徐々に活動を開始した後、10月下旬頃から翌年4月(地域によっては3月)くらいまで約半年近く冬眠する事になります。


前述の様に日本のクワガタには、地域を問わず活動せずに冬眠(休眠)している期間が半年前後有ります。
沖縄や南西諸島のクワガタも夏にしか発生しません。(日本何処でも昆虫採集は夏休みの風物詩です)

四季が有る日本のクワガタは、冬眠する事で長く生きる事が出来ると言っても過言では有りません。
仮に冬場に人為的に温度を上げて1年中活動させてしまうと休眠期間が無くなり早く死んでしまう事が多くなります。
単純計算で自然界の2倍活動させる事になるので早く寿命を全うします。

南西諸島や沖縄のクワガタも室内常温(暖房が効いていない状態)で冬眠させる事をお勧めします。
何日も長期間5℃を下回らなければ普通に冬眠をします。

冬眠中は、カチコチになってエサも食べませんがクワガタにとって良い状態です。
可哀想だと思って加温すると逆に早死にしてしまいます。

クワガタの冬眠時の飼育方法はコチラ!