無添加プレミアム幼虫マット(虫吉マット)の使用方法の説明書【カブトムシ版】

カブトムシの幼虫

無添加虫吉プレミアム幼虫マット(4リットル入り)でのカブトムシ飼育に関する説明ページです。

カブトムシは、クワガタに比べて手軽に飼育できますが、綺麗好きな一面がありますので衛生管理が重要になります。

飼育が初めての方は、是非参考にしてみてください。

罫線(葉っぱ)

保管や使用の注意点

・保管について

お受け取り後に必ず箱から完全に出して涼しい場所で保管してください。

例え箱の上を開けても空気の流れが遮られて菌類や微生物が窒息してしまいます。

酸欠で嫌気性の発酵を起こすとマットの品質が低下する場合もあります。

絶対に箱に入れたまま保管しないでください。


・ガス抜きについて

無添加につきガス抜き不要です。(直ぐに使えます)

無添加ですが気温や保管環境により、袋の開封時に少し酸っぱい匂いがする事がございます。

オガクズの自然発酵の匂いなので使用上の問題はございません。

※ガス抜きは、乾燥やコバエの混入による品質の低下を招きますので絶対に避けてください。

ガス抜きとは、添加剤が入ったマットで発生するアンモニアなど幼虫の死亡の原因になる有害なガスを広げて飛ばす面倒な作業の事です。


・水分調整について

適切な水分調整を行い発送しておりますので使用時に水を加える必要がございません。

水を加えると劣化が早まってしまいますので避けてください。

飼育中の加水は、後述の【ブロー容器】、【コバエ防止飼育ケース(中か大サイズ)】に深さ10から20センチになる様にマットを入れると不要です。

※表面は、空気に触れるので、どうしても乾燥しますが、基本的に乾燥する前に交換を迎えます。


・使用期限について

ホームページの説明のとおり、お届けから3ヶ月前後です。

お届けから3ヶ月以上経過したマットは、微生物や菌類による分解が進んで本来の品質を保てません。

こうした理由で未使用でも古くなったマットの幼虫への使用はお勧めしません。

必ずお早めに使用及び交換を行ってください。


・エサ交換について

蛹室と呼ばれる蛹の部屋を作るまで約1ヶ月に1回の交換を推奨します。

一般的に1匹の幼虫が1ヶ月に食べるマットの量は、約1リットルと言われています。

なお、真冬でも10℃以上の環境で冬眠せずに普通に餌を食べます。

エサ交換に関しましては、後ほど詳しくご紹介します。


【飼育温度について】

・夏季の温度

30℃以下を推奨します。

ケース内のマットの中の温度は、外気温よりも3℃前後、高くなると言われています。

クワガタに比べると高温に強いですが30℃を超えるとマットの温度が35℃を超えてしまい死亡率が上がります。

猛暑の日中は、冷房管理をお勧めします。

罫線(茶)

・冬季の温度

常温(温度管理無し)で大丈夫です。

※室内の0から10℃の環境でも問題ありません。

温度管理を行うと成長サイクルが狂い大きく育たないまま、早く羽化してしまったり、早く食べ尽くしてマットの劣化が早まるのでお勧めしません。

罫線(緑の葉っぱ)

【飼育方法】

ケースをひっくり返して出てきた幼虫

ケースの底から幼虫が見え始めたらひっくり返して幼虫の数を確認してください。

出てきた数に応じて確実に育つ数に分けて飼育する必要がありますので容器やマットの準備が必要です。

■カブトムシは、成長が爆速!
大きさに反し、卵から終齢までの期間が驚異的に短いのが特徴です。
気温や環境によりますが概ね下記のとおりです。

・卵は、約10日後に孵化して初齢(一齢)幼虫と呼ばれる数ミリの小さな幼虫になります。

・初齢は、約2週間後に最初の脱皮を行い二齢幼虫と呼ばれる段階に育ちます。
(10円硬貨の大きさ前後)

・二齢は、約3週間後の2回目の脱皮を行い終齢(三齢)幼虫と呼ばれる段階まで一気に育ちます。
※孵化から約1ヶ月後に終齢(最終段階の幼虫)まで育ちます。

・終齢は、更に1から2ヶ月経過した時点で早ければ、オス30グラム前後、メス20グラム前後まで育ちます。

※上記の成長速度を数字にすると、たった数ヶ月で孵化時の体重の約700から1000倍前後の大きさに育つ事になります。

こうした理由から幼虫が見え始めたら直ぐに入れ替えの準備を行う必要があります。

油断するといつの間にか大きく育って過密による共食いや環境悪化(病気)で死んでしまいます。

産卵のケースのまま放置すると可哀想な事になるので避けてください。


■飼育ケースで複数飼育

カブトムシの幼虫を飼育ケースに入れた様子

最初に紹介するのは、飼育ケース中もしくは大サイズに深さ10から20センチほどのマットを入れて飼育する方法です。

クワガタの様にマットを超固詰めにする必要はございません。
表面を軽く手で押さえる程度で構いません。

最もポピュラーな飼育方法ですが、餌交換を怠ったり、沢山の数を入れ過ぎると死亡率が上がります。

一つのケースで飼育できる推奨の数や必要なマットの量は下記のとおりです。

・中サイズ:2から5匹程度/必要なマットは1袋半から2袋。

・大サイズ:5から10匹程度/必要なマットは3袋前後。

前述のとおり、餌交換は1ヶ月に1回を推奨します。

※幼虫の数が多ければ多いほど早くマットが食い尽くされて、環境悪化が早くなるので余裕を持った数(少なめ)をお勧めします。

カブトムシは、土の深さが必要なので飼育数が少ない場合は、1匹ずつ観察用ブロー容器に入れて飼育した方が経済的で餌交換が楽な場合もあります。
また、乾燥やコバエも防止できます。


容器の蓋について

一般的な飼育ケースの格子状の蓋

よくホームセンター等で見かける画像の様な網格子の蓋の容器は、マットの乾燥が早く、コバエの大量発生の原因になるのでお勧めしません。

※安価で手軽に入手できますが逆に管理に手間がかかり、トラブルが多くなります。

コバエ防止ケースの蓋

画像の様なコバエ防止タイプの蓋のケースだとコバエ防止だけでなく、気密性が高いので乾燥速度も鈍化します。

※コバエや乾燥防止効果を高める専用フィルターシールもあります。

この容器を使う事で飼育中の加水(霧吹き)が不要になります。

前述のとおり、【毎月の交換】が必要になりますので乾燥してしまう前に交換を迎えます。

カブトムシは、孵化して8から9ヶ月前後を幼虫の姿で過ごしますので羽化まで長丁場になります。

乾燥やコバエでお悩みの方にオススメです!

コバエ防止ケース

■コバエが原因でご家族に飼育を反対されている方へ

レベルMAXの対策です。

飼育ケースを洗濯ネットに入れた様子

コバエ防止ケースに専用フィルターシールを貼って、更に「メッシュの洗濯ネット」に入れるとコバエの侵入や飛散をシャットアウト(完封)できます。

容器の大きさによりますが、中サイズの場合、60センチの洗濯ネットで入ると思います。

※網目タイプの洗濯ネットは、コバエ対策にならないので、必ずメッシュタイプで!

カブトムシの幼虫に限らず、成虫飼育、産卵、(クワガタ)にも応用できるテクニックです。


■冬場の餌交換について

真冬は、10℃を下回ると食べる量が減ります。

但し、近年は温暖化の影響で10度以下になる日が少ないので、油断して放置すると糞だらけになって手遅れになる事もあります。

なので真冬でも1ヶ月に1回の交換をお勧めします。

12月から翌年4月上旬までの気温が低い時期の餌交換は、下記の方法で糞だけを取り除く方法でマットの節約が可能です。【虫吉のマットならではの方法です。】

カブトムシの幼虫を取り除いてマットをフルイに掛けています。

園芸用のフルイ(網目は5ミリを推奨)で糞のみを取り除いて、減った分だけマットを足す方法が可能です。

フルイに糞だけが残って、下に落ちた綺麗なマットを使い回せます。

但し、蛹化の時に古いマットを残すと環境悪化による死亡の原因になるので蛹化前の5月の交換で一旦、全部交換する事をお勧めします。


■初夏の餌交換の注意点

初夏になると周囲を唾液や糞で塗り固めて壊れない様に形成された縦穴の空洞を作り始めます。

その空洞は、蛹室(ようしつ)と呼ばれ、前蛹(蛹の準備期間の幼虫)→蛹→羽化と姿を変える為の大切な存在になります。

※前蛹の期間が1週間前後、蛹の期間が3週間前後、羽化して成熟するまでが10日前後かかるので1ヶ月以上を蛹室で過ごす事になります。

★日本に生息するカブトムシは、横向きではなく、頭を上にして立った状態で蛹化、羽化を行うのが特徴です。(蛹や羽化する時に横向きだと体の重みで変形してしまいます。)

最も重要な注意点は、蛹室を壊さない事です。

飼育下の場合、蛹化が近づくと【ワンダリング】と呼ばれる地上に出てきて徘徊する行動が多くなります。

このワンダリングを5月以降の最後の餌交換の目安にすると良いです。

なお餌交換の際に下記の画像の様な物が見えたら絶対に餌交換を行わないでください。

カブトムシの蛹室

ケースの側面から見える蛹室。

幼虫は、縦向きのまま動きません。
日を追うごとに皺が増えて真っ直ぐになり、前屈運動の様な動きしかできなくなります。

カブトムシの蛹室の下からの画像

側面から蛹室が見えない場合は、容器を持ち上げて真下から覗き込んでみて下さい。

※その際、絶対に容器を大きく斜めに倒したり、上下を逆さにしないでください。
(蛹だった場合は、確実に死んでしまいます。)

画像の様な唾液や糞で変色した黒くて丸い痕跡が確認できた場合は、蛹室なので餌交換を避けて下さい。


これでも万が一、蛹室を壊してしまったり、取り出してしまった場合は、身近な文房具で人工蛹室の作成が可能です。ぜひ、参考にしてみて下さい。


■観察用ブロー容器で1匹ずつ飼育

幼虫をブロー容器1000ccに入れる様子

次に紹介するのは、ブロー容器1000ccにマットを入れて1匹ずつ飼育する方法です。

(容器のサイズは、直径:約85ミリ、高さ:約180ミリ)

観察目的の場合や飼育頭数が少ない方に特にオススメです。

冒頭の説明のとおり、1匹のカブトムシが1ヶ月に食べるマットの量は、約1000cc(1リットル)です。

最低限のマットが入る容器を用い毎月の餌交換を行うだけです。

※餌交換は、蛹化(蛹室の作成)の時期を迎える5月か6月まで行います。

単独飼育なので羽化率が高く、よく耳にする羽化後に勝手に交尾をして産卵という想定外のトラブルが絶対に起きません。(個体管理が行いやすいです。)
また、容器が軽い分だけ餌交換も意外と楽です。

ブロー容器の中のカブトムシの蛹

画像の様にベストポジションで蛹になってくれる場合もあります。

幼虫が立派なカブトムシに変化する姿をお子様と一緒に観察できます。

たくさん飼育しておられる場合も何匹かブロー容器に入れてみても楽しめると思います。

罫線(緑の葉っぱ)

【マットの白い部分について】

マットの表面の菌糸

環境にもよりますが、飼育中にマットの原材料のオガクズに含まれる菌糸(食用キノコの菌)が表面や側面に出てくる場合があります。

飼育上の問題は、全くありませんので取り除いたり、交換の前倒しの必要もございません。

■幼虫が大きく育つメカニズムについて
幼虫は、マットに含まれる菌糸から成長に不可欠な糖質源を接種していると言われています。
またマットの中に住んでいる小さな微生物をマットと一緒に食べてタンパク源を摂取しています。
どちらも見た目が悪いかもしれませんが幼虫が大きく健康に育つ為の大切なパートナーです。


【交換直後に潜らない時の対処法】

飼育ケースに風を当てる様子

蛹化の時期でもないのに交換直後にマットに潜らないというお問い合わせが稀にございます。

その理由としましては、環境や保管状況により、一時的にマットの微生物や菌類、バクテリアなどが不安定になっている事が考えられます。

画像の様に容器の蓋を閉めたままで構いませんのでサーキュレーターか扇風機で弱い風を1から2日ほど当て続けてみてください。(ブロー容器も同様です。)

そうすると1から2日で潜って落ち着いてくれます。

※金魚やメダカの水への酸素供給と同様の理屈です。