今日は、少し肌寒い晴れの天気です。
今日は、国産オオクワガタの産卵セットの組み方を紹介したいと思います。
最初にお伝えしますがオオクワガタの産卵シーズンの初夏から夏の加水作業は、晴れた日に行った方が湿度が低いので水切れが良くカビにくいです。
※因みに繁殖のタイミングは、5月(梅雨入り前後)から8月に行った方が成功率が上がります。
画像は、オオクワガタの繁殖に最適な硬さのクヌギ産卵木(朽ち木)Lサイズです。
1つのセットにつき1本を使用します。※今回は5ペア分なので5本です。
(好みによってコナラ材やクヌギ材Mサイズでも構いません)
※柔らか過ぎるとバラバラされてしまうので少し硬めの物を選びます。
バケツやコンテナに産卵木を入れて加水します。
※画像は一度に沢山の数を加水するので豪快にやってますが1から2本でしたらバケツでも十分です。
一般的に加水には、時間が掛かるとされていますが上から重しをすると時間短縮ができます。
沢山の朽ち木をまとめて加水する場合は、画像の様に漬物石(水が入ったペットボトルでも可)とカゴ等を用いて工夫すればLサイズ5本でも30分前後で加水が完了します。
※少ない本数をバケツや小さな容器で加水する場合はカゴを使わずに直接重しを乗せても構いません。
加水時間が長過ぎると水切れに掛かる時間も長くなってしまい梅雨の時期は、カビやすくなりますので速さが重要です。
日陰で6時間から8時間ほど日陰干しで水切りを行います。
ひっくり返したカゴやザルの上に置くと水切れも早くなります。
カビを最小限に防ぐには、サクッと加水を完了させて短時間で水切りを完了させる事です。夏季は夜を挟むとカビの確率が上がります。
冒頭の説明のとおり、産卵セットは晴れた日に行うのがベストです。
※「晴れ」と「時短」の条件で雑虫(キノコバエなど)の発生のリスクも少し下がります。
ステーキナイフ(安い物で大丈夫です)で朽ち木の樹皮を剥がします。
画像の様に半分だけ剥がす程度で大丈夫です。
※樹皮を一度に全部剥がしてしまうとカビなどの雑菌でシイタケ菌が直ぐに弱ってしまうので個人的に半分だけ剥がす事をお勧めしています。
余談ですが飼育中に樹皮が無い部分(肌色の部分)は、カビやすくなりますがカビは、飼育上の問題は無いので心配しなくて大丈夫です。
(カビは、10日ほど経過すると目立たなくなる事が多いです)
コバエ防止ケース(中)に成虫マットを5センチほどの深さに入れます。
※固める必要はありません。
また、加水した朽ち木の湿度も加わるので加水の必要はありません。
樹皮を剥いだ面を下に向けて朽ち木をセットします。
※木が入らない場合は、少しだけマットの量を増やして底上げしてください。
朽ち木を半分くらい埋め込んでセットの出来上がりです。
意外とシンプルです。
横から見た画像です。
出来上がったらケースに昆虫ゼリー(エサ)とペアを入れます。
この状態で勝手にペアリング(交配)を済ませます。
※お問い合わせが多いのですが、臆病で温厚な性格なのでハンドペアリングの必要はありません。
スペースに余裕が有ればエサ皿を入れても大丈夫です。
(画像はワイドカップ用1つ穴エサ皿と高たんぱくワイドカップゼリーです。)
ペアを入れて数日経過すると樹皮をはがした面から画像の様にメスが齧っていきます。
※時には、貫通するようにボロボロにする事も。
その兆候が始まったらオスを別の飼育容器にに移し替えてメスを産卵に専念させてあげてください。
上手く行くと1回のセットから20匹から40匹の幼虫が出てくる事もあります。