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成虫飼育方法

クワガタ成虫の飼育方法

成虫の飼育例

一般的なクワガタ成虫の飼育方法の一例を紹介したページです。(産卵と冬眠時の飼育方法は別ページです)

【飼育温度について】

クワガタは、暑さに弱い夏の昆虫なので30℃を超える環境だと死んでしまう事があります。

真夏は必ず、冷房が効いた25から26℃前後の環境で飼育をお願いします。

※暑さに弱いミヤマクワガタは、20から22℃前後を推奨します。

飼育ケース内の温度は、室温よりも2から3℃ほど高くなりやすいので猛暑の時期にエアコンがなければ、絶対に生きて行く事ができません。

逆に真冬の場合、日本に生息するクワガタ(離島産も含む)は、寒さに強い種類や越冬可能な種類が多いです。

そういた種類は、真冬の温度管理が不要です。

【飼育スタイルについて】

飼育ケースに飼育用のマットもしくを固めずに5から10センチの深さに入れて飼育します。

昆虫マットは、クワガタを乾燥から守ったり、潜って休む為に必要不可欠です。

当店では、成虫管理専用マットココナッツマットココパウダーマットダニ取りマット(野外品のコクワやヒラタ向け)の4種類の成虫用の昆虫マットを取り扱っております。

マットの水分量は、強く握りしめた際に塊が出来て、指で突っつくとパラリと崩れる程度で大丈夫です。

握った際に「ジュッ」という音がしたり、水が染み出すと水が多すぎますので、過度な加水の必要はありません。


【単独飼育の推奨について】

必ず1つの飼育ケースに1ペア(できれば1匹ずつ)の飼育を原則とします。

※クワガタは、雌雄を問わずアゴで挟み合うので1つの容器での複数飼いに不向きです。

また、クワガタは強暴な種類が多く、ペアを一緒に飼育するとオスがメスを大アゴで挟んで傷つけたり、殺してしまう事が有りますので注意が必要です。

(ヒラタクワガタの仲間、ノコギリクワガタの仲間、ミヤマクワガタ、アマミシカクワガタなどが要注意です。)

オスとメスを別々のケースで飼育

画像の様にオス(飼育ケース小サイズ)とメス(ミニサイズ)など別々の容器に分けて飼育する事を推奨します。

※活発に動く大きなオスの場合、中サイズを推奨します。

ミニや小サイズの飼育容器を使う場合は、マットの深さが5センチ以内になる様に調整してください。

自然界では、木の上に棲息しているので飼育ケース内にクヌギの落ち葉広葉樹の樹皮止まり木を入れて、出来るだけ自然に近付けてやります。


【ペアを一緒に飼育する場合】

飼育ケース(中)でのペアの飼育

コクワガタやオオクワガタは、比較的大人しいのでオスとメスを一緒に飼育可能です。

コクワガタは、飼育ケース(小か中)、オオクワガタは(中か大)を推奨します。

※トカラコクワ、ミシマコクワなど鹿児島の南側の離島産のコクワガタは、気性が荒くオスがメスを殺してしまう事がありますので1匹ずつの飼育を推奨します。


【仕切り板を用いて1つのケースで別々に飼育する場合】

仕切り板を用いてオスとメスを別々に飼育

付属の仕切り板を用いると1つの飼育ケースでオスとメスを分けて飼育可能です。

国産のクワガタの場合、飼育ケース(中)で十分ですが、オオクワガタなど7センチを超える種類は、飼育ケース(大)を推奨します。

飼育ケース(小)の飼育例

勿論、2から3センチの小さなクワガタは、ミニや小サイズでも大丈夫です。


【餌について】

昆虫ゼリー(16グラムとワイドカップ)

エサは、昆虫ゼリーです。

16グラムの背が高いタイプ、ワイドカップと呼ばれる広口浅型の2タイプがありますのでクワガタの種類や大きさに応じて使い分けると良いです。

使用時は、フタのフィルムを剥がして与えます。

常に1匹辺り2個をキープしておいて下さい。食べ残しがあっても3から5日で新品と交換してあげて下さい。

食べこぼしで昆虫マットが汚れる事が多いのでエサ皿 を使って与えると衛生的で便利です。

昆虫ゼリーの与え方は、こちらをご覧ください。>>


また、小型種及び、アゴが長い大型のオスはゼリースプリッターで昆虫ゼリーを切断して与えるとエサが食べやすくなります。

ゼリースプリッター
ゼリースプリッター
>>
ゼリースプリッター専用エサ皿
スプリッター専用エサ皿
>>

特に3センチ以下の小さな個体は、カップの中に潜り込んで溺れてしまう事故が多いのでゼリースプリッターを使うと安心です。

なお、当店が販売している昆虫ゼリーは、全て合成保存料などの添加物が一切が入っていない国産品で産卵や長期飼育に最適です。

賞味期限は1年ですが、冷蔵庫で保管すると更に期限を伸ばせます。

【その他の飼育のおさらい】

昆虫の飼育場所に関しましては、必ず室内で行ってください。
直射日光、高温厳禁です。また、日光浴の必要は有りません。

夏季の飼育温度は、種類にもよりますが20℃から28℃(理想は冒頭の説明のとおり25℃前後)を目安にします。

樹液が出る夏に活動する昆虫ですが暑さに弱いので真夏の日中は、クーラーで涼しくしてあげる必要があります。

真冬の飼育温度は、出来るだけ自然に近い温度(暖房の影響が無い場所)での飼育をお勧めします。

日本は、四季がある国なので国産(離島産も含む)の殆どは、耐寒性を兼ね備えており、低温で冬眠(越冬)させた方が体力の消耗を抑えて長く生きてくれる傾向があります。

当店では、取り扱いがございませんが外国産の昆虫は、真冬の温度管理が必要な種類もいます。

日本のオオクワ、ヒラタの仲間、コクワの仲間、アカアシ、スジクワ等は寒さに強く複数年生きます。

冬眠時の飼育方法>>


ノコギリの仲間やミヤマの新品成虫(羽化させた個体)は、活発に動き始めるまで3から6ヶ月くらい掛かる物がいます。

その間は少しずつしかエサを食べませんが、食べ残しがあっても3から5日には新品と交換して下さい。

ゼリースプリッターで昆虫ゼリーを切断して与えると経済的で便利です。


昆虫は、極端な乾燥を嫌いますのでコバエ防止タイプなどの乾燥を防いだり、遅らせる飼育ケースを使うと便利です。

市販の飼育容器の場合は、容器本体と蓋の間に新聞紙などを挟んで3から4日毎に霧吹きを行うと良いです。


このページで紹介した飼育用品は、ホームページ内で好評販売中です。

クワガタの冬眠時の飼育方法(越冬について)

越冬時の飼育方法

★一般的な国産(離島産を含む日本産)クワガタの成虫の冬眠、越冬方法を解説したページです。

成虫は秋~春の気温が15℃を下回る季節になると徐々に動きが鈍くなりマットや朽ち木の下に隠れて冬眠を開始します。

日本に棲息するオオクワ、ヒラタ、コクワ、スジクワ、アカアシ、ヒメオオ、ノコギリ(繁殖品)、ミヤマ(繁殖品)は、寒さで死んでしまう事が殆どありません。

冬場は室内常温(暖房が効いていない状態)で越冬させた方が体力の消耗が少なくなって長く生きるだけでは無く産卵の成功率も上がります。

自然界では越冬している時期に加温すると活動時間が増えて短命に終ってしまいます。

越冬時の飼育方法

また離島産ヒラタ、離島産ノコギリ(羽化させた未活動、未後食個体に限る)、離島産コクワも下記の方法で常温越冬が可能です。

離島産の種類は、出来れば5℃以下、少なくとも氷点下にならない様に注意が必要ですが、基本的に室内での飼育であれば暖房無しでも氷点下になる事が少ないので特に心配の必要はありません。

気温下がった時や冬眠中は、エサを殆ど食べる事は有りませんが、冬眠中に温かい日が続くと時々目を覚ましてエサを食べる事がありますので、活動に備えてエサは常に与えたままの状態にしておいてください。
※ここ数年は異常気象が起こりやすくなっているので注意が必要です。

冬場のエサの減り具合は、2から3日毎に確認して昆虫ゼリーの食べ残しは、1週間に一度の間隔で新しい物と交換してください。
冬場は気温が低いので昆虫ゼリーの消費や劣化も遅いですが食べている様でしたら新たに与えてください。

越冬時の飼育方法と羽化したばかりの活動前の個体の飼育方法は全く同じです。

よくあるご質問ですが、クワガタは、体内に栄養分を蓄えて冬眠しますので冬眠中はエサを食べなくても死なない仕組みになっています。


●冬眠時の飼育方法の一例です。

越冬時の飼育方法

◆ケース・・・コバエ防止ケース(中)または、コバエ防止ケース(大):コバエだけでなく乾燥も防げるので霧吹き、水やりの頻度を軽減できるスグレものです。


◆昆虫マット・・・虫吉成虫用マット(水分調整済み)もしくは、ココパウダーマット:10センチ以上の深さになる様にします。

飼育ケース中の場合は1袋で3~3.5リットル使用。

飼育ケース大の場合は約3袋で10~12リットル使用がベストです。


◆止まり木(朽ち木)・・・九州産クヌギの止まり木2本セット(直径5センチ前後):水に付けるとカビの原因になるので乾燥したまま使います。

1本は軽く埋め込んで、もう一本は足場の代わりにマットの上に転がします。

産卵木をご使用の場合は、半分だけ埋め込んでください。


◆エサ皿・・・プチ16g、16gゼリー用(1つ穴開き)もしくは、16gゼリー用(2つ穴開き) など小型の物。

ゼリースプリッターと専用エサ皿を併用されても経済的です。

※ケースに入っている成虫の種類や大きさで使い分けてください。


◆エサ(昆虫ゼリー)・・・プレミアム昆虫ゼリー等:飼育している種類やサイズでワイドカップ18gなどと使い分けてください。


◆その他・・・里山の天然クヌギ落ち葉や広葉樹の樹皮:自然を再現して隠れ家や保湿材として重宝します。

◆フカフカ粒子で潜りやすく保温・保湿性に優れた最強の越冬用マット『ココパウダーマット』が有ると越冬中の飼育が更に安心です。


ココパウダーマット
ココパウダーマット





その他の飼育用品は、ホームページ内で好評販売中です。

コバエ防止飼育ケース(中)
コバエ防止ケース(中)
コバエ防止飼育ケース(大)
コバエ防止ケース(大)
成虫用マット
成虫用マット

北海道など真冬の気温が氷点下10から15度になる様な地域で寒さが心配な方は、「大きな発泡スチロール箱(両側面下方に1ヶ所ずつ空気穴をあけた物)」「二重以上に重ねた大きめの段ボール箱」に飼育ケースを入れて飼育すると朝晩の極端な温度差を防ぐ事が出来ます。

昆虫ゼリー(成虫のエサ)の与え方

昔迄は、クワガタやカブトムシ専用のエサというと余り馴染みが無い存在だったのですが近年、昆虫がペットとして根付き始めると研究が進みタンパク質や糖質、必須アミノ酸などがバランス良く配合された長期飼育や産卵に最適な高栄養価の専用フードが開発されました。

与えやすい量がカップに入った『昆虫ゼリー』と呼ばれるアイテムが市場に登場すると飼育のレベルが一気に向上しました。

このコーナーでは、成虫のエサである昆虫ゼリーの与え方を詳しく紹介したいと思います。

カップ(容器)の形状には、主に『スタンダードカップ(16g深型)』『ワイドカップ(フラットタイプ)』の2種類が存在します。

16g昆虫ゼリー(スタンダードタイプ)

16g昆虫ゼリー

画像の様なバケツ型(深型)の16gの容量のタイプで最も一般的な昆虫ゼリーがスタンダードタイプになります。

当店が販売している商品の場合、下記の3種類が該当します。

イエロー果汁昆虫ゼリー

ブラウン黒糖昆虫ゼリー

ホワイト高たんぱく昆虫ゼリー


フィルムを剥がします

与え方は、画像の様にフィルム(フタのシート)を手で剥がした後にエサ皿にセットするだけなので簡単です。

スタンダード型の16g昆虫ゼリーに適合するエサ皿は下記の商品です。

16グラム1つ穴エサ皿
16g用エサ皿(1つ穴)
16グラム角型エサ皿
角型エサ皿(1つ穴)
16グラム用2つ穴エサ皿
16g用エサ皿(2つ穴)
カマボコ型エサ皿
カマボコ型エサ皿
16g用プチエサ皿
プチエサ皿

また、コクワガタなどの小型の種類の他、羽化して間も無い個体(新成虫)や寒い時期の余りエサを食べない状態のエサやりには、下記のゼリースプリッター(16gスタンダードタイプ対応)で真っ二つに切断して与えると経済的です。

ゼリースプリッターでカット

◆ゼリースプリッターの販売コーナーはコチラです>>>

また、半分にカットした昆虫ゼリーは、下記の専用エサ皿を併用すると衛生的で便利です。

ゼリースプリッター用エサ皿
ゼリースプリッター用エサ皿

ワイドカップ昆虫ゼリー(フラットタイプ)

ワイドカップ昆虫ゼリー

ワイドカップ昆虫ゼリーとは、画像の様な平べったい感じの広口タイプの昆虫ゼリーを指します。

オオクワガタなどの大きなアゴ(キバ)を持つオス向けに開発された食べやすい形状のカップです。

当店では、下記の商品が該当します。

超高たんぱくスーパーホワイト・ワイドカップゼリー18g

フィルムを剥がす

こちらのワイドカップも前述の16gスタンダードタイプと同じ様にフィルム(フタ)を剥がして専用のエサ皿にセットして与えます。

※ワイドカップのエサ皿は、スタンダードタイプ(16g用)と直径が異なるので下記の専用のエサ皿を準備する必要が有ります。

ワイドカップ専用エサ皿(1つ穴)
ワイドカップ専用エサ皿(1つ穴)
ワイドカップ専用エサ皿(2つ穴)
ワイドカップ専用エサ皿(2つ穴)

また、ワイドカップ昆虫ゼリーは、レイアウト用品の下記のインセクトシェルターにセット可能です。

※16gのスタンダードカップ(深型)は、インセクトシェルターに適合しません。

インセクトシェルターS
インセクトシェルター(S)
インセクトシェルターM
インセクトシェルター(M)
インセクトシェルターL
インセクトシェルター(L)

エサは基本的に毎日確認して減っていたり無くなっていたら交換もしくは追加してあげてください。

羽化したばかりの個体(「新成虫」と呼ばれる)や気温が下がった場合はエサを余り食べませんが食べ残しは腐ってしまいますので夏季は3から5日、冬季は1週間程度の間隔で交換してあげてください。

※1週間に1回のエサやりという意味ではないのでお間違いの無い様にご注意ください。

カブトムシ成虫の飼育方法

カブトムシの飼育例

カブトムシの成虫の飼育方法を紹介したコーナーです。

飼育ケース昆虫マット(成虫用か産卵用)を5から10センチ入れて飼育します。

1つの飼育ケース(容器)(中サイズか大サイズ)に1ペアの飼育を原則とします。

1つの容器に複数(2匹以上)のオスを入れると喧嘩をして傷付け合ってしまいますので避けてください。

夜行性の昆虫なので暗くなると活発に動き回るので出来るだけ大きな容器で飼育してあげてください。

夜間は木の上、日中は葉っぱの下や土の中で棲息しているので落ち葉止まり木を入れて、出来るだけ自然に近付けてやります。

エサは昆虫ゼリーです。

昆虫ゼリーは、フタのフィルムを剥がして与えます。

沢山のエサを食べますので常に1匹あたり2個をキープしておいて下さい。

食べ残しがあっても1から2日で新品と交換してあげて下さい。

オスは、立派な角があるので食べやすいワイドカップ昆虫ゼリーまたは、ジャンボゼリー60グラムが適しています。

クワガタよりも活発に動いて食べこぼしが多いのでエサ皿を使って与えるとより衛生的で便利です。


●飼育ケース(中サイズ以上)の飼育例

飼育ケース(中)の飼育例


●飼育ケース(ミニ)の飼育例

飼育ケース(ミニ)の飼育例

また、オスは、立派なツノがあるので16g昆虫ゼリーを与える際は、ゼリースプリッターで昆虫ゼリーを切断して与えるとエサが食べやすくなります。

ゼリースプリッターで切断

ゼリースプリッターのお求めはこちら>>


◆飼育温度について

暑さに強い夏の昆虫と思われがちですが実際は暑さに弱く、30度を超えると衰弱や死亡の恐れがあります。

飼育温度は25℃から28℃を目安にします。

基本的に一夏で生涯を終えますが極稀に10月以降も生き続ける事があります。

その際は、リビングなどの暖かい部屋での飼育をお勧めします。

極端な乾燥を嫌いますので5日に一度を目安に霧ぶきをしてあげて下さい。

ベチャベチャにする必要はありません。

ケースとフタの間に新聞紙を挟んであげると乾燥防止、コバエの防止にもなります。

コバエ防止ケースを使えばコバエの侵入防止、水分調整不要となり飼育が簡単になります。

直射日光、高温厳禁です。日光浴の必要は有りません。


●繁殖(産卵)方法と必要なアイテム

飼育に必要なアイテムは以下のとおりです。

飼育ケース(中サイズまたは大サイズ)、産卵用マット、(虫吉幼虫用マットでも産卵します)

初めての方でも安心!飼育用品セットはこちら>>>

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成虫の栄養失調に注意!

クワガタやカブトムシにも栄養失調が有ります。

脚のツメがひっくり返ってタコの足みたいになる、人間同様に神経障害で前に進めなくなってムズムズ動くことしか出来なくなる、胸部と腹部に力が入らなくなってぐらぐらヨレヨレになるなどの症状が出ます。

人間とは違い回復することがなく、早期死亡や繁殖障害にも繋がります。

栄養失調防止策

クワガタの飼育例

●こまめなエサやりとエサ交換

毎日エサの残量を確認して、基本的に毎日エサを与えて下さい。

昆虫ゼリーは、フタをはがしたら3日で腐ってしまいます。

カブトムシやクワガタも人間同様に腐った物は食べません。

ですので「エサの食べ残し」があっても必ず、2から4日に1回は新しい物と交換して下さい。

腐敗してしまうと食べなくなってしまい餓死や衰弱の原因になります。

また、中国等の海外からの輸入品の昆虫ゼリーは栄養価が低い物が多いだけでは無く、防腐剤や合成着色料等が多く含まれており栄養失調の症状などの障害が出やすい傾向が有ります。


クワガタやカブトムシは温度が下がるとエサの食べる量が減ります。

また、生まれて数ヶ月間、あまりエサを食べない種類もいます。

あまり食べないからと言って、エサを与えなかったり、腐ったエサを与え続けると栄養失調を起こしますので同様に常に食べ残しがあっても3から5日に1回は新しい物と交換して下さい。


●複数の種類の昆虫ゼリーを与えること

昆虫ゼリーは非常に沢山の種類が有ります。

クワガタの種類や個体差(個人差)によっては、好き嫌い(向き不向き)が有ります。

また、飼育している種類によっては1種類だけでは、栄養が偏ってしまう場合もあります。

上記の様なことから当店では「2種類以上」の異なるタイプ(果汁タイプ、黒糖タイプ、高タンパクタイプなど)を同時に与えて頂くことを推奨しています。

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クワガタのダニの落とし方(取り方)

クワガタの成虫に寄生してブラシで擦ったり、水で洗ったりしても直ぐに発生してしまう厄介なダニの落とし方を紹介します。

白いダニ

ここで説明するダニは、マットや木屑を分解するミジンコの様な微生物では無く、写真の様に身体、表皮に直接付着(寄生)するコナダニまたは、コナヒョウヒダニの仲間を指します。

これらのダニが発生した場合、同居飼育、マットやエサの使い回しで別の個体にも移ってしまうので注意が必要です。

無理に洗ったりブラシでゴシゴシ擦ってしまうと弱ってしまう恐れが有る事と直ぐに再発してしまうので虫吉がお勧めするダニ取りマットを使った落とし方を紹介してみます。

(ヤラセだと思われてはいけませんので上の写真のダニまみれの天然のコクワを実際に使ってみました)

ダニを落としています

ダニを確実に落とす為には、上の写真の様に1匹ずつ個別にコバエ防止ケース(ミニ)(仕切り板は使わないでください)にダニ取りマットを3から5センチほどの深さに入れて飼育する必要が有ります。

その際、エサ皿や止まり木、落ち葉などの障害物を入れてしまうと折角落ちたダニが避難してしまうのでフィルムを剥がした昆虫ゼリーを直接入れて与えるだけにします。

またダニは、乾燥状態を嫌いますので絶対に加水や霧吹きはしないでください。(濡れるとダニ落としの効力が落ちます)


◆お勧めテクニック!(お客様からご報告いただいたテクニックです)

ヒョウヒダニは、ダニ取りマットを非常に嫌がり、早ければ数時間後にはダニが右往左往の状態で動き回りダニ取りマットが接触しない部位に移動し始めます。

そこで時間がある時で構いませんので身体の上からダニ取りマットを掛けて完全に埋め込むと効果的です。

完全に埋め込みます
↑↑↑軽く上に被せるだけでもOK!


ダニが完全に落ちました

ダニは早ければ数日から1週間でドンドン減って行き遅くても1ヶ月後には、写真の様に完全にいなくなります。

※正真正銘、最初の写真の個体の1週間後の姿です。

ダニ取りマットは、水を含んで茶色っぽくなると効力が落ちますので湿ってきたらコマメに交換して完全に落ちるまで根気強く繰り返すのがポイントです。

ダニがいなくなったら必ず適切な大きさの飼育容器で通常の飼育環境に戻してください。(乾燥状態が長く続くと良くありません)

クワガタに付着するダニは、マダニとは別種で人体に影響は御座いません。

なお、昆虫に付着したダニが原因で人間が病気になった報告例は御座いません。

なお、当店で販売している天然採集品は、全てダニを落として販売致しておりますのでご安心ください。



▼ヒノキの天然由来成分でダニやキノコバエも防ぐ【ダニ取りマット】▼
ダニ取りマット
ダニ取りマット


◆外国産輸入昆虫を飼育のお客様へお願い◆

当店では販売しておりませんが外国産の輸入昆虫には、日本には存在しないダニなどの寄生虫だけではなく、目に見えない未知の微生物が沢山付着している可能性が有ります。

また同時に外国産のダニなどの寄生虫には日本には存在しないウィルスなどの細菌やバクテリア、病原体がいる可能性も懸念されています。

これらの微生物を野外に放すと日本の生態系に悪影響が及ぶ可能性を国の環境省や大学などの研究機関が懸念しています。

※実際に日本の昆虫に寄生して殻を溶かす外国産のイトダニの他に病原体も確認されています。

(平べったく硬い体で0.5から1ミリ前後の大きさで赤いクモの様な姿をして昆虫の体に食い込み糸を吐くダニなど)

外国産の昆虫を飼育されている場合は、使用したマットや産卵木、止まり木、エサ皿を使い回したり野外に捨てないでください。

必ずビニール袋に入れて口をしっかり縛って区市町村指定の回収ゴミとして廃棄してください。

環境を守る為、お手数をお掛けしますがご協力お願い致します。

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木製エサ皿のカビの落とし方

カビが発生したエサ皿

毎年、夏になるとお問い合わせが多い木製エサ皿のカビ。

飼育には問題が無いのですが始めて飼育される方にとっては不安要素の一つであるのも事実の様です。

そこで虫吉がスタッフの『たまさん』から主婦の知恵袋をお借りしてカビ落としの方法を紹介します。


お酢

必要な物は、何処の家庭の台所にある皆様がご存知の『酢(食酢)』です。
酢は、カビが苦手な酸性の自然食品で生き物にも安心です。


酢を容器に移します

先ず、酢を容器(使い捨てのコップや食品カップ)に少し移します。


酢を染み込ませます

次にキッチンペーパーや不要な布切れに酢を染み込ませます。


カビを拭いて落とします

あとは、エサ皿のカビた部分を軽く拭くと見る見る落ちて行きます。

頑固なカビの場合は、二度拭き、三度拭きをしてください。

拭き取った後は、日陰で干してから飼育容器に戻してください。

エサ皿を天日に当てて干すとヒビや変形、収縮の原因になります。ご注意ください。


インセクトシェルターなどの高価なレイアウト商品がカビて 頑固なシミになってしまった場合は、スプレーで酢を吹き付けて重曹をまぶすと泡の発砲効果で漂白されます。

ある程度シミが取れたら再び酢を含ませたキッチンペーパーで綺麗に拭き取ってください。

※重曹は、医療や食品添加物等にも使われており無害です。

後はエサ皿と同様に日陰干しを行った後で使用してください。

※シーズンオフの手入れに役立つテクニックです。

お酢は弱酸性です。

卵や幼虫の成長に害があっては行けませんので産卵木やマットには直接掛けないでください。

また生き物にも直接掛けないでください。

※なお、カビは自然界でも普通に存在しており、カビで卵や幼虫、成虫が死んでしまう事は有りません。

どうしてもカビが気になるお客様は、ゼリースプリッターとプラスチック製専用エサ皿をお勧めします。

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