クワガタ成虫の飼育方法
一般的なクワガタ成虫の飼育方法の一例を紹介したページです。
飼育ケース(中)または、飼育ケース(大)に成虫用マットもしくは、ココナッツマットを固めずに5から10センチの深さに入れて飼育します。
必ず1つの飼育ケースに1ペアの飼育を原則とします。
※1つの飼育容器にオスを複数入れると喧嘩をして可哀想な事になるので避けてください。
また、クワガタは強暴な種類が多く、オスがメスを傷付ける事が有りますので注意が必要です。
出来ましたらメスだけを飼育ケース(ミニまたは小サイズ)で別々に飼育して頂けることをお勧めします。また5センチを下回る小型の種類のオスも飼育ケース(ミニ、小サイズ)で単独飼育ができます。
ミニや小サイズの飼育容器を使う場合は、マットの深さを3から7センチの範囲内で調整してください。
自然界では、木の上に棲息しているのでクヌギの落ち葉や広葉樹の樹皮、止まり木を入れて、出来るだけ自然に近付けてやります。
エサは、昆虫ゼリーです。
昆虫ゼリーはフタのフィルムを剥がして与えます。
常に1匹辺り2個をキープしておいて下さい。食べ残しがあっても3から5日で新品と交換してあげて下さい。
食べこぼしで昆虫マットが汚れる事が多いのでエサ皿 を使って与えると衛生的で便利です。
●飼育ケース(中、大サイズ)での大型種の飼育例↓↓

●飼育ケース(ミニ、小サイズ)の仕切り板を用いた小型種の飼育例↓↓
また、オスの大アゴが長い種類はゼリースプリッターで昆虫ゼリーを切断して与えるとエサが食べやすくなります。
![]() ゼリースプリッター>> |
![]() スプリッター専用エサ皿>> |
また、3センチ以下の小さな個体は、よくカップの中に潜り込んで溺れてしまう事故が有りますので同様にゼリースプリッターを使うと安心です。
昆虫の飼育場所に関しましては、必ず室内で行ってください。
直射日光、高温厳禁です。また、日光浴の必要は有りません。
夏季の飼育温度は、20℃から28℃(30℃以下)を目安にします。
樹液が出る夏に活動する昆虫ですが暑さに弱いので真夏の日中は、クーラーで涼しくしてあげる必要があります。
真冬の飼育温度は、出来るだけ自然に近い温度(暖房の影響が無い場所)での飼育をお勧めします。
日本は、四季がある国なので国産(離島産も含む)の殆どは、耐寒性を兼ね備えており、低温で冬眠(越冬)させた方が体力の消耗を抑えて長く生きてくれる傾向があります。
当店では、取り扱いがございませんが外国産の昆虫は、真冬の温度管理が必要な種類もいます。
日本のオオクワ、ヒラタの仲間、コクワの仲間、アカアシ、スジクワ等は寒さに強く複数年生きます。
◆冬眠時の飼育方法>>
ノコギリの仲間やミヤマの新品成虫(羽化させた個体)は、活発に動き始めるまで3から6ヶ月くらい掛かる物がいます。
その間は少しずつしかエサを食べませんが、食べ残しがあっても3から5日には新品と交換して下さい。
ゼリースプリッターで昆虫ゼリーを切断して与えると経済的で便利です。
昆虫は、極端な乾燥を嫌いますのでコバエ防止タイプなどの乾燥を防いだり、遅らせる飼育ケースを使うと便利です。
市販の飼育容器の場合は、容器本体と蓋の間に新聞紙などを挟んで3から4日毎に霧吹きを行うと良いです。
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