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クワガタのオスのアゴ縛り(交配時のメスの救済策)

クワガタのオスのアゴを縛ってペアリング

本土には比較的おとなしい種類が多いのですが、ヒラタクワガタの仲間、一部の種類のノコギリクワガタの仲間など非常に強暴な種類も存在します。

それらの種類は、交配(ペアリング)時に長く同居させない事など注意が必要です。

大きな外国産などのクワガタは、一般に「ハンドペアリング」という交配方法が説明されていますが、この方法は交配するまでオスがメスを傷付けない様に監視しないといけませんし、目の前でオスがメスを攻撃した場合、不慣れな人は止めさせる事が出来ずにそのままメスが傷付いてしまいます。

また、手で無理矢理オスとメスを近付けるので人の気配で警戒してしまい交配をせずにメスに掴み掛かったり、逃げ回る等イライラの連続で時間的にも忍耐的にも大変な作業になってしまいます。

そんなストレスや時間も一切気にしないで出来る噛み付き事故防止策「通称:アゴ縛り」のテクニックを説明致します。

但し、必ずしも必要なテクニックではない為、『1回でもメスがオスに挟み殺された経験をお持ちの方』『オスの大アゴを平気で触れる人』のみ参考にしてください。

※勘違いをされない様に念を押しますがオオクワやコクワの仲間には、「ハンドペアリング」や「アゴ縛り」等の必要は有りません。

まず、用意するのは交配させたいオス、園芸用針金/グリーンタイ(ホームセンターや園芸屋さんで扱っているビニール樹脂加工の針金)を用意します。

グリーン帯(園芸用針金)

10から15センチ程度にカットした園芸用針金(家電のコードやお菓子の袋に巻いてある事も有ります)を用意します。

何メートルか巻いてある物やカットされた物等がありますがどちらでも構いません。

ビニール樹脂のコーティングがクッションになってアゴに傷が入らずに安心です♪


左アゴに園芸用針金を当てます

先ず、画像の様にオスの左大アゴの根元に園芸用針金を下から当てます。


アゴに園芸用針金を引っ掛けて1周巻きます

オスの大アゴの根元の突起(内歯)に園芸用針金を引っ掛けて1周巻きます。(ネジネジよじる必要は有りません)

手を挟まれない様にご注意ください。

※締め付けが弱いと後から抜けてしまうので注意が必要です。最初が肝心です。


オスの右アゴにも巻きます

画像の様にこのまま右アゴ(もう片方)に渡してクルリと巻きます。


オスのアゴ縛りの完成です。

左側と右側の針金の端を真ん中付近でネジネジよじって固定します。

画像の様にアゴが絶対に開かない程度で固定します。

余った分はニッパーなどで切り揃えます。


アゴを縛ったオスとメスを一緒に飼育します

ここまでの作業が完璧に行われていれば簡単に外れる事は無いので、どんなに凶暴な種類のオスとメスを画像の様にコバエ防止ケース(ミニ)で同居させても絶対に殺される心配は有りません。

交配(ペアリング)時の足場になるので木製のエサ皿を入れておくと良いです。

巻いた状態で同居させる期間は4から5日程度(最長でも1週間以内)にしてください。

※あまり長期間、針金を巻いたままにしているとオスがストレスを感じ始めて良く有りませんので巻いたままにしないでください。

なお、ハンドペアリングと違って観察し続ける必要は有りません。時間が経つと勝手に交配が完了しています。


交配済みの雌を産卵セットに入れます

交配済のメスのみを産卵セット(産卵用の飼育方法)に入れて 飼育して産卵させます。

※この方法は、気性が荒く高確率でオスがメスを殺してしまうヒラタ、ノコギリ、ミヤマアマミシカなどに有効です。



■念の為、注意事項です。

オスとメスの同居は基本的に5日(長くても1週間)にして下さい。

あまり長期間、針金を巻いたままにしているとオスがストレスを感じ始めますので、1週間を限度に針金を外して別居させて下さい。

また、作業中にオスに噛み付かれない様に注意して下さい。

近くにバケツに水を張った物を用意して下さい。

噛み付かれたら水に漬け込むと意外と早く放してくれます。

国産オオクワやコクワの仲間は、メスの挟まれ事故が少ないですが産卵の容器に長期間オスを入れておくと稀にトラブルが派生する場合もあります。

メスが産卵木を齧り始めましたらオスを別の容器に移し換えていただく事をお勧めします。