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菌糸ビン→マットボトルへの切替え飼育の考察と大型化の理由

菌糸ビン→マットへの切り替え飼育の動画。


クワガタムシの幼虫は、キノコの菌糸が大好きです。

自然界でも写真の様にキノコが生えた朽ち木や切り株で育っています。

カワラタケが生えた朽ち木

キノコが生えた朽ち木

ボコボコしているのがキノコです。その下にはキノコの菌糸がびっしり生えていて、これをクワガタの幼虫はエサとして大きく育っています。

この特性を利用したのが「菌糸ビン(菌床)」による幼虫飼育です。

菌糸ビンの誕生により、クワガタが手軽るにより大きく育つ様になりました。

種類によっては天然物より馬鹿デカく育つ様になりました。

ここまで聞くと至れり尽くせりの飼育方法に思えますが、大きな欠点が有ります。

サナギになる時の失敗、羽化する時の失敗、羽化しても直ぐ死ぬと言った死亡率が高くなることです。

菌糸ビンという自然界にない高密度の菌糸は栄養価が高すぎて、成長の終盤の幼虫は栄養の摂取のし過ぎで、機能障害を起こすからです。

しかし、現在の幼虫の飼育においては、常にこの死亡率より、大きさを追求すると言った「物的」な扱いとなっています。

自分はこの考えに真っ向反対です。

生き物をプラモデルを組み立てる様な感じで育てるのには物凄く抵抗を感じます。

菌糸ビンと相対する特性のマットボトルに着目しました。

・菌糸ビンの特性:若齢(初二齢)から用いると早く大きく成りやすいが、種類によりかき回し現象(暴れ)で逆に小さくなったり、サナギから羽化直後の死亡率が高い

・マットボトルの特性:加齢(成長)が遅く初齢から入れると大きく成らないが、死亡率が低い

このマットボトルの「死亡率が低い」という特性の理由を考え、最大限利用しようと考えました。


私の個人的な探究心で、より掘り下げて飼育研究した考察は下記のとおりです。

■幼虫は、腸内細菌の力を借りてエサの中の菌糸や菌類を糖質に変えて吸収。

■幼虫は、木屑を分解する天然由来の微生物(ミジンコの様な存在)を餌と一緒に食べてタンパク質を吸収。

上記の2つが成長に欠かせない主な栄養素になります。

但し、菌床は滅菌の為に高圧高温殺菌されるので木屑を分解する微生物の量が減ってしまい糖質過多に陥りやすいです。

多くの人が直感的にタンパク質を菌糸ビンに添加すれば良いだけとお考えかもしれませんが実際は吸収されない物の方が多いです。

以前、栄養に詳しい専門家から聞いたのですが生き物は、自分と同系統の生き物からしかタンパク質を効率良く摂取できないそうです。

※大豆メインの安価なプロテインを飲んでお腹がガスでパンパンに張ってしまう事があるのは、大豆(植物性タンパク)が人体とは全く性質が異なる物なので吸収されにくい(相性が悪い)からです。

なので人間の赤ちゃんの母乳の代用品は同じ哺乳類の牛乳、マグロなどの大型魚はイワシなどの小魚から、と同様に「虫は虫から」しか効率良くタンパク質を吸収できません。

小さい若齢の幼虫には糖質源が豊富な菌糸ビンが有効ですが、大きくなった時は巨体を維持する為にタンパク源の微生物が豊富な環境の方が適しているのではないか?と考える様になりました。

それらの融合させる事こそが自然に近づける事だと感じ、若齢(初二齢)時に糖質源が豊富な菌糸ビンを与え、終齢になった時点で自然由来の微生物(タンパク源)が豊富な無添加幼虫用マットで飼育する事で極限まで死亡率を落としてナチュラルな大型個体を狙えるのではないかと確信しています。

※過剰な添加剤は、本来なら存在しない菌類や微生物の過剰発生などで昆虫マットのバランスが崩れてしまうと考えております。

菌糸ビンから無添加幼虫マットへの切り替えで普通では、有り得ないサイズが羽化します。

虫吉の大型クワガタギャラリー>>


菌糸ビン→マットボトルで羽化したトカラノコギリ70ミリオーバー4連発の驚きの動画

菌糸ビンからマットへの切り替えは、幼虫にストレスが少ない低刺激の『無添加マット』もしくは『低添加のマット』マットが必要不可欠です。


◆老熟幼虫の菌糸ビン飼育は、余りお勧めしません
※成熟期(終齢幼虫が白⇒黄色っぽくなり始める時期)を通り過ぎて完全に黄色みを帯びた状態を『老熟幼虫』と 呼びます。
飼育下では2年目の幼虫も含まれる事が多いです。

切り替えのタイミングは、慣れると簡単なので画像で紹介致します。
成熟期を迎えた幼虫
↑↑↑2本目の菌糸ビンから出した大きく育った終齢です。
画像の様に終齢が黄色みを帯びた状態を成熟期といい、菌糸ビンに入れても暴れたり食い止まったりする事が多くなります。
◆菌糸ビンの暴れについて>>>

切り替え飼育の幼虫
成熟期を迎えた幼虫は、画像の様に『菌糸ビン→マット飼育』へ切り替えても大丈夫です。