幼虫飼育ボトルのサイズ選び
生まれて来たクワガタの幼虫の飼育にどの大きさの容器を使用して良いのか分からないという方の為に当店が実際に使用(販売)している適切なサイズのボトルを説明致します。
※外来種の取り扱いはございませんので国産種の幼虫飼育の目安です。
ボトルのサイズ選びの鉄則は、エサが新鮮な内【出来れば3ヶ月前後】にエサを食べ切る事が出来る大きさの物を使用する事です。
小さな幼虫をいきなり大きなボトルに入れて長く引っ張る(放置する)事で劣化した餌を食べさせたり、逆に大きな幼虫を小さな容器に入れて頻繁な交換や糞食をさせるとよく有りません。
■餌交換のタイミングについて
・菌糸ビン…白い部分が6から7割程度無くなった時、もしくは投入から3ヶ月。
・マットボトル…投入から3から4ヶ月。
それでは、ボトルのサイズについて詳しい説明を致します。
◆遮光500ccボトル【初齢や二齢、コクワガタの菌糸ビン向け】
飼育用空ボトル500cc |
クヌギ菌糸ビン500cc |
ブナ菌糸ビン500cc |
【ボトルのサイズ:高さ(フタ込み)約9.3センチ、直径約10センチ】
・500ccの容量のボトルは、種類を問わず主に菌糸ビン飼育の際の1本目(初齢、二齢幼虫時)に使用します。
小さな若い幼虫は、口も小さいので食べる速度も遅いです。
菌糸ビン(菌床)は、3ヶ月前後で劣化が始まるのでその前に食べ切って交換出来る容量が500ccです。
※菌糸ビン飼育の最初の1本目のボトルは、この大きさの物を与えて食い尽くすか3ヶ月以内で交換する方が良いです。
なお、菌糸ビンの加水は不要です。
また、コクワガタの仲間の菌糸ビン飼育にも使用可能です。
※但し、終齢幼虫で菌床をかき混ぜて暴れやすいのでオオクワマットでのマット飼育をお勧めします。
(1本目菌糸ビン→2本目からマットへの切り替えも可能です。)
ボトルが小さいのでマット飼育には、あまりお勧めしません。
500ccのマットボトルは、乾燥しやすい関係で当店では販売及びサポートができません。
どうしてもスジクワやオニクワなどの小型種のマット飼育に使用される場合は、乾燥する前に早めの交換をされるか1ヶ月に1回程度の霧吹きが必要かもしれません。
◆遮光800ccボトル【ノコギリ、ヒラタ、ミヤマ、オオクワのマット飼育や菌糸ビン飼育の終齢幼虫向け】
飼育用空ボトル800cc |
クヌギ菌糸ビン800cc |
ブナ菌糸ビン800cc |
マットボトル800cc |
【ボトルのサイズ:高さ(フタ込み)約13センチ、直径約10センチ】
★800ccは、国産種の飼育に雌雄を問わず、幅広く使える最もポピュラーな容器で大変人気が高いです。
・主にマット飼育及びオオクワ、ヒラタの仲間などの菌糸ビン飼育の際に2本目以降(終齢)で使用する事が多いです。
・日本に生息する殆どの種類のマット飼育は、幼虫の年齢や性別、交換回数(○本目)を問わずマットボトル800ccで大丈夫な場合が多いです。
マット飼育の際は、若齢(初二齢)から終齢まで全ての年齢で使用可能です。
ミヤマクワガタは、腐植土を食べて育つ種類なので菌糸ビンに適応できませんのでマットボトル800ccが大活躍します。
★マットボトルとは、無添加プレミアム幼虫マットをボトルにカチカチに固く詰め込んだ商品の事です。
■ヒラタ、ノコギリ、コクワの仲間は、終齢で「暴れ」と呼ばれる菌糸ビンの掻き混ぜ行動を起こしやすいです。
なので初二齢(若齢)で菌糸ビン500ccを1本だけ与え、次の交換からマットボトルへ切り替える方が安定して大きく育ちます。(勿論、菌糸ビンを使わずに1本目からマット飼育も可能です。)
※特に国産ノコギリクワガタ及び亜種(屋久島方面に生息)は、終齢で菌糸ビンに適応しにくいのでマットを主体とした飼育の方が大きく育ちます。
なお、菌糸ビン、マットボトル共に加水は不要です。
このボトルは、無駄な高さが無いので800cc以下に見えるというお問合せがございますが、計量カップで測ると肩口まで(首の部分に掛からない部分)で800ccです。
なお、円柱の容積は、底面積x高さの計算で求めることも可能です。(円周率は3.14としています)
{(半径x半径)x3.14}x高さ
※半径5センチ、容器の厚みが1.5ミリ(0.15センチ)と仮定すると内側の半径は、4.85センチになります。
上記の計算を応用して800ccを入れた際の高さを求めることも可能です。
4.85x4.85x3.14=約73.9(底面積)
800÷73.9=約10.8
若干の誤差はあると思いますが高さ約10.8センチ(概ね肩口)の部分が800ccという事を計算可能です。
◆遮光1400ccボトル【オオクワや離島産ヒラタ、アマミノコギリ、ミヤマなどの特大終齢幼虫向け】
飼育用空ボトル1400cc |
クヌギ菌糸ビン1400cc |
ブナ菌糸ビン1400cc |
マットボトル1400cc |
【ボトルのサイズ:高さ(フタ込み)約13.6センチ、直径約12.4センチ】
・1400ccのボトルは、主にオオクワ30グラム超級、大型離島産ヒラタ25グラム超級、アマミノコギリやミヤマの20グラム超級、などの超特大のオスの終齢(VIP待遇)に使用すると良いです。
大型個体を羽化させる場合に最適なボトルです。
オオクワガタの場合、菌糸ビン(3本目以降)に使用、
その他の大型種の場合、マット飼育(2もしくは3本目から)に用いると良いです。
※菌糸ビン飼育の際、どうしても使用するタイミングが終齢幼虫後半になってしまいますので暴れによる縮みの心配が発生します。
種類によっては、マットボトルを選択するなど戦略的な駆け引きが発生します。
なお、菌糸ビン、マットボトル共に加水は不要です。
◆1000ccブロー容器【国産カブトムシのマット飼育(観察)向け】
ブロー容器1000cc |
・ブロー容器1000ccは、柔らかいのでカブトムシの観察飼育の際に用います。
マットは、クワガタの幼虫と異なり、固める必要はありません。
■カブトムシの幼虫の餌交換のタイミングについて
約1ヶ月に1回(真冬の交換は、園芸用のフルイで糞を取り除いて減った分を足す方法でも可)
※上記のタイミングで小まめに交換される場合は、途中の加水は不要です。
5から6月頃に蛹室と呼ばれる卵を立てた様な縦型の空洞を作り始めます。
ボトルの側面やボトルの側面や底に空洞から空洞が見えた場合は、マット交換を中止してください。
空洞(蛹室)を壊すと正常に羽化できない場合があります。
※クワガタに使用されると噛み破ってしまう事がありますのでお勧めしません。