2017年の国産オオクワガタの産卵方法の紹介

オオクワガタの飼育例

4月も下旬に差し掛かり九州北部でも過ごしやすい初夏の晴れ間が続いています。
今年のゴールデンウィークは、良い天気が続きそうです。

今日は、これからの繁殖に最適な国産オオクワガタの産卵方法を紹介したいと思います。

羽化から半年以降、または一度越冬させたペアを5から9月に繁殖させると確実です。

※2017年初夏の場合だと2016年の冬までに羽化した個体を指します。

秋から翌年の春までは、出来るだけ気温が低い環境で完全に休眠させてしまった方が体力の消耗を防げて効率が上がります。

真冬に成虫を加温飼育したり暖房が効いた部屋に置いてしまうと冬眠の妨げになってしまうので避けて下さい。

※真冬に活動させると著しくコンデイションが落ちてしまい繁殖可能なグレードではなくなってしまう恐れがあります。

今回は前年(2016年)の秋に羽化したペアを用いました。

因みに春までに羽化したペアなら梅雨明け後の気候の変化で早く成熟をして夏に産卵する事も確認されています。

※但し、新成虫の年内産卵は、個体差や環境で100%とは言い切れない部分もあります。

それでは、今回使用する主な飼育用品を紹介します。

使用する飼育用品

・飼育容器:コバエ防止ケース(中)

・昆虫マット:成虫用4リットル入り

・朽ち木:クヌギ産卵木Lサイズ(直径9から11センチ前後)

※使用するマットは、1つの容器当たり約2リットル程度です。

1袋で2セットの分量なので余った場合は、袋に戻して次回の使用まで保管も可能です。

なお、セットは、晴れの天気に行った方が朽ち木の水切り(余分な水分を取り除く)の効率が良いのでお勧めです。

水に漬けます。

バケツに水を入れて朽ち木を加水しています。

※今回は、2セット組むので2本漬け込んでいます。

水入りペットボトルで重しをします。

画像の様に水に浮かんだ朽ち木の上に水入りのペットボトルを乗せて重しをすると大幅な時間短縮が可能です。

この方法だと30分程度の加水で大丈夫です。

※水切れが悪くなるので1時間以上の加水は避けてください。

あまり長く漬け込むと朽ち木が水を含み過ぎて水切れが悪くなります。

※飼育容器内がベチャベチャの不衛生になりやすいです。

加水完了後に日陰干し

加水完了後に水から出した朽ち木を日陰で6から8時間ほど干して水を切ります。

いつもの光景ですが画像の様に逆さにしたカゴやザルの上に乗せておくと水切りをスムーズに行えます。

一晩中、放置されるとカビだらけになってしまう事もありますのでご注意ください。

※カビは、飼育には害がありませんが気持ち悪い存在です。

因みに今回は、朝10時に加水→お昼12時過ぎに日陰干し開始→夜19時(7時)頃に樹皮を剥いでケースに入れる。という流れで作業を行いました。

樹皮を半分剥がします。

日陰干しが終わったらステーキナイフ(ホームセンター等で入手可能)で樹皮を剥がします。

虫吉では、樹皮を半分だけ剥がす方法を行っていますがカビが気になる方は、剥がさない方が良いかもしれません。

なぜなら、必ずと言って良いほど高確率でカビが発生します。

カビない朽ち木は無いといっても過言ではないかもしれません。

※特に切り口の断面や樹皮を剥がした肌色の部分が真っ青になりやすいです。

樹皮のカビは、綿毛状の軽微な感じで済みます。

但し、カビは普通に自然や空気中に存在しているのでクワガタの飼育には、影響がありません。ご安心ください。

あくまでも見た目の悪さの問題だけです・・・。

樹皮を剥がしました。

同じ要領でもう1本の朽ち木の樹皮を剥がしました。

マットを入れます。

飼育容器に成虫用マットを入れます。

袋の半分の量(約2リットルほど)を固めずに入れます。

飼育容器の横からの画像

2リットルほどのマットを入れた飼育ケースの横からの画像です。

約5から6センチくらいの深さだと思います。

朽ち木を軽く埋め込みます。

朽ち木を樹皮を剥がした面を下向きにしてマットの中に押し込んで軽く埋め込みます。

確かに樹皮を剥がした面の方が産卵効率が良い様に感じますがカビを気にされるお客様が多いのでカビが発生する面(樹皮を剥がした面)を埋め込んで見えない様にする方法を採用しています。

マットを少し足します。

マットの残量に余裕が有れば少しだけ上から足しても大丈夫です。

※マットの残量が心配な場合は、足さなくても構いません。

産卵セット完成

これでセットが完了しました。

ペアを入れます。

ケースにペアを入れます。

※エサは、国産プレミアム昆虫ゼリー(超高たんぱくワイドカップ)がオススメです。

オオクワガタは、ヒラタクワガタなどと異なりオスのメス殺しのリスクが殆ど無いと言っても良いレベルなので事前のペアリングの必要はありません。

※いきなり容器内にペアを入れて問題ありません。

交配(交尾)が終わって産卵が始まるとメスが朽ち木を齧り始めます。

時には、原型を留めないほどボロボロにする勢いの場合もあります。

オスを別の容器に移し替えて大丈夫です。

※いつまでも一緒に入れておくとオスが交尾の為に追い掛け回して繁殖の邪魔をする事もあります。

1確実に結果を出したい場合は、途中からメス単独の方が効率が良いです。

なお、メスは、一度交尾を済ませると体力の限り産卵する事が可能です。

なので産卵済み個体の2回目のセットの際は、オス抜きで大丈夫です。

今回組んだ産卵セット

同じ要領で2セット組みました。

コバエ防止飼育ケース(中)は、重ねて飼育する事も可能です。

但し、中に物を入れるとそれなりの重さになるので転倒落下防止の為に画像の様に2個までの積み重ねを推奨します。

過去に紹介した繁殖方法の記事>>>

幼虫の割り出し記事>>>