今日の福岡県福津市は、久しぶりに朝から晴れの天気です。
今回は、先日から行っている掘り出し作業で確認した最新羽化のクワガタの大型個体を紹介したいと思います。
まず最初は、先日より何度か70ミリオーバーの羽化を紹介している壱岐産ノコギリクワガタです。
今回の画像の個体は、限りなく71ミリに近い大型個体です。
壱岐産は、亜種ではありませんが明らかに大型で天然個体でも70ミリオーバーの採集例が多く、一回り大きい感じです。
実際、既に今期だけで70ミリオーバーが3匹目(最後に紹介する個体で4匹目)になりますので有り得ないペースで大型個体が羽化しています。
下記のエサ交換リレーで羽化させました
- 1本目(2017年11月11日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc(現在は、クヌギ遮光ボトル500ccへ商品変更)
- 2本目(2018年2月4日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は、遮光クリアボトル800ccタイプへ仕様変更)
→2018年9月13日に前蛹(蛹の直前段階の姿)になっていたので3本目の交換無しです。
菌糸ビン飼育の際に終齢で暴れと呼ばれる掻き混ぜ行動を起こして激ヤセしてしまう事が多いので2本目から菌糸→マットへの切り替え飼育です。
※イメージ的には、最初の菌糸で大きく育つ素質を持った終齢に育ててから2本目からマットボトルででじっくりと最大限まで大きく育てる感じです。
マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットをボトルにカチカチに詰め込んだ虫吉オリジナルの商品の事です。
無添加なので、ボトル内で幼虫に有害な発酵ガスや発酵熱が一切発生しないのでボトルに強く押し固めても安心安全な商品です。
固く詰め多状態だとノコギリの場合は、確実に4ヶ月間交換なしで済むので幼虫への負担(ストレス痩せ)のリスクも軽減できます。
前回も触れましたが終齢は、温度と湿度が高い季節(初夏から晩夏)にエサ交換を行うと極端に落ち着きが悪くなり、潜らずに上に出て来る事が多いです。
なので夏の交換を避けるズボラ飼育で羽化させました。
※勿論、蛹化もしくは羽化していなかったら秋に交換する必要があります。
この方法が上手くハマって大型個体を狙いやすいです。
画像は、未だ羽化したばかりで柔らかいですが現時点で72ミリの壱岐産ノコギリです。
勿論、パーソナルベスト更新です。
下記のエサ交換リレーで羽化させました
- 1本目(2017年11月4日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc(現在は遮光ボトル500ccへ変更)
- 2本目(2018年2月11日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は遮光ボトル800ccへ変更)
→2018年9月14日に蛹室(蛹の部屋の空洞)を作っていたので3本目の交換無し。
画像は、10月下旬最新羽化の本土ヒラタクワガタ70から71ミリの大型個体です。
昨年の晩夏に自己採集した天然のメスを秋にセットして産まれた幼虫を育てました。
※割カスの中から遅れて回収したので加齢するか心配でしたが無事に大きく育ってくれました。
因みに下記のエサ交換のリレーで羽化させました。
- 1本目(2018年1月8日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在はブナ遮光ボトル500ccへ変更)
- 2本目(2018年4月14日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は遮光800ccへ仕様変更)
- 3本目(2018年7月28日、終齢):同上
→2018年10月16日に既に蛹になっていたのを確認したので4本目の交換無しです。
こちらも終齢でエサを切り替えて大型化させました。
※前述のとおり、暴れによるサイズのロスの心配が無くなります。
画像は、11月最新羽化のトクノシマヒラタクワガタの74から75ミリの特大サイズのオスです。
こちらは、昨年の秋に割り出して1年掛けて羽化させた個体になります。
下記のエサ交換リレーで羽化させました。
- 1本目(2017年11月24日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は500cc)
- 2本目(2018年2月3日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は800cc)
- 3本目(2018年6月1日、終齢):同上
→2018年9月16日に蛹室を作っていたので4本目の交換無しです。
こちらの個体も2本目からのエサの切り替えで羽化させています。
現在、繁殖場では蛹化ラッシュの真っ最中なので面白い情報があれば紹介したいと思います。