ヤクシマコクワやスジブトヒラタなどの羽化情報

4月の連休は、晴れの過ごしやすい天気で始まりました。

私達が育てている森の木々も綺麗な薄い緑色の葉っぱを見せ始め、初夏の訪れを感じました。

今日は、4月に羽化した個体の掘り出し作業で出てきたものを少しだけ紹介したいとおもいます。

ヤクシマコクワ49.9ミリ

画像は、4月最新羽化のヤクシマコクワガタ特大サイズ49ミリ(限り無く50ミリに近い)綺麗な色のオスです。

昨年の初夏に入荷した天然のメスで産卵セットを組んで生まれた幼虫を育てました。

●下記のエサ交換リレーで羽化させました。

  • 1本目(2017年8月22日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2017年12月18日、終齢):オオクワマット(幼虫飼育ボトル550ccに木製プレスでカチカチに押し固めた状態の物)

⇒2018年3月15日に蛹になっているのを確認したので3本目の交換無しです。

2本目からは、終齢での菌糸ビンの暴れ(菌床の掻き混ぜ)を防いで大きく育てる為にマット飼育へ切り替えました。

ボトルにマットを詰める際は、思いっきり強く容赦なく詰めていただいて大丈夫です。

詰めが弱いと乾燥や中身が緩んでしまい蛹になれない等のトラブルが発生しやすくなります。

ヤクシマコクワ50.9ミリ

こちらも同じく4月最新羽化のヤクシマコクワ50ミリ(限りなく51ミリに近い)特大サイズのオスです。

最初に紹介した49ミリの兄弟でエサ交換のリレーも全く同じです。

赤みが強い発色良好個体です。

アマミコクワ34ミリ

こちらは、4月最新羽化のアマミコクワガタ34ミリ(限りなく35ミリに近い)大型のオスです。

※本土産とは別亜種のリュウキュウコクワの仲間なので大きさや形もまったく異なります。

昨年の夏に入荷した天然のメスで産卵セットを組んで生まれた幼虫を育てて羽化させました。

●エサ交換のリレーは、下記のとおりです。

  • 1本目(2017年9月23日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2017年12月18日、終齢):オオクワマット(ボトルのサイズは550cc)

⇒2018年3月15日に既にサナギになっているのを確認したので3本目の交換は行っていません。

スジブトヒラタ(奄美産)64ミリ

こちらも同じく2018年4月最新羽化のスジブトヒラタクワガタ(奄美大島産)64ミリのオスです。

今年は、既に64ミリが何匹も羽化していますが未だ65ミリオーバーが羽化していません。

●エサ交換のリレーは、下記のとおりです。

  • 1本目(2017年8月24日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2017年11月29日、終齢):マットボトル850cc(無添加虫吉幼虫用マットのボトル詰め商品)

⇒2018年2月上旬に蛹室(サナギの部屋)を作っていただので3本目の交換無し。

こちらも1本目だけ菌糸ビンに投入して終齢まで育てた後で有害な発酵ガスや発酵熱の心配がない無添加虫吉幼虫用マットでじっくりと育て上げました。

※持ちが良いので交換頻度を落とす事が可能ですが、水を加えてしまうと劣化が早まる(持ちが悪くなる)ので加水しないでください。

この種は、成熟が早く今年の夏には産卵可能になるので直ぐに繁殖にチャレンジされたい方にオススメです。

ゴールデンウィーク前に割り出しなどの作業を予定していますので面白い情報が御座いましたら紹介したいと思います。