アマミノコギリ、ミシマイオウノコギリなど大型個体の羽化

9月下旬の三連休は、久し振りに晴れて過ごしやすい天候になりました。

今回は、8月下旬から9月上旬に掛けて羽化した大型個体を紹介したいと思います。

アマミノコギリクワガタ77.5ミリ

画像は、最新羽化のアマミノコギリクワガタの極太系水牛77ミリ(77.5ミリ前後)の超大型個体です。

アゴを大きく開いた時の迫力がハンパないです。

パーソナルベスト記録と同じサイズですが間違いなくこちらの方が湾曲が効いてカッコ良いです。

昨年の夏に入荷した天然のメスを産卵させて生まれた幼虫を育てました。

詳しい産卵方法を紹介した記事

●エサ交換のリレーは下記の通りです。

  • 1本目(2017年9月3日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2017年12月22日、終齢):マットボトル850cc(無添加虫吉マットをボトルに詰めた物)
  • 3本目(2018年5月26日、終齢):同上

→2018年7月16日に前蛹(蛹の直前段階)になっていたので4本目の交換無しです。

2本目からは終齢になっていたのでじっくりと大きく育てる為に無添加虫吉マットでの飼育へ切り替えました。

(菌糸ビンからの切り替え飼育です。)

終齢を菌糸ビンに投入すると突然、暴れと呼ばれる掻き混ぜ行動を起こして激縮みしてしまう事が多いです。

1本目で大きく育つ素質を持った終齢まで育てた後で無添加虫吉幼虫マットで最大限まで大きく育て上げるイメージで飼育しています。

このマットは劣化が遅く、添加剤入りの強制発酵タイプの物と異なり、ボトル内で腐敗を伴う発酵ガスや発酵熱が発生しないので固く詰め込んでも安心安全な商品です。

強く詰め込んだ方が確実に4ヶ月に1回の交換頻度で済むので、幼虫への負担やストレスを軽減できるだけでなく今回の様な少しズボラ気味の飼育も可能です。

詰め込みが弱いと途中で緩んでしまい糞食や肥大化した蛹室を作ってアゴずれや羽化不全の原因になってしまうので注意が必要です。

水を加えると劣化が早まってしまいますので無加水でご使用ください。

今回の個体は、翅が硬くなり次第にサイトにアップします。

ミシマイオウノコギリクワガタ66.7ミリ

こちらは、8月下旬最新羽化のミシマイオウノコギリクワガタのカッコいい水牛タイプ66ミリ(66.7ミリ前後)の超大型個体です。

(こちらもパーソナルベストと同じサイズです)

屋久島や黒島の亜種の様に赤みや太さは有りませんが珍しい種類です。

●下記のエサ交換リレーで羽化させました。

  • 1本目(2017年11月17日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2018年1月25日、終齢):マットボトル850cc

→2018年8月7日に蛹になっていたので3本目の交換無しです。

交換時期が微妙だったので初夏の交換を省略したズボラ飼育で羽化しました。

※ノコギリクワガタの仲間は、オスでも10から15グラム前後にしかならないのでエサ交換を1回飛ばしても大丈夫ですが、他の種類では糞食を起こしてしまうのでズボラを避けてください。

今回の個体以外にも少しずつ羽化していますので翅が硬くなり次第に出品予定です。

壱岐産ノコギリクワガタ68.5ミリ

こちらは、9月上旬最新羽化の壱岐産ノコギリクワガタの水牛68ミリ(68.5ミリ)の大型個体です。

アゴが長くてカッコ良い個体だと思います。

昨年入荷した天然のメスを産卵させて生まれた幼虫を育てて羽化させました。

●エサ交換リレーは下記のとおりです。

  • 1本目(2017年11月24日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2018年2月3日、終齢):マットボトル850cc

→2018年7月16日に前蛹になっていたので3本目の交換無しです。

今後も更なる大型個体が羽化するかもしれません。