トクノシマヒラタの大型個体羽化【菌糸ビン→マットへの切り替え】

今日の福岡県福津市(九州北部)は、朝から晴れの暖かい一日でした。

外で作業をしているとウグイスの「ホーホケキョ」という鳴き声が山から聞こえていました。

今回は、月曜日から行っている羽化チェックで羽化していた新成虫を紹介してみたいと思います。

羽化したばかりのトクノシマヒラタ画像は、羽化したばかりで翅が真っ赤なトクノシマヒラタクワガタ74ミリの超特大のオスです。(綺麗な個体です)

※現時点では、75ミリを超えていますが翅が固まると引き締まってしまうので最終的に74ミリになると思います。

■下記のエサ交換で羽化させました。(飼育温度は、18から22℃です。)

  • 1本目(2016年4月18日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年7月19日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2016年10月8日、終齢):同上

2017年1月20日には、すでに前蛹(サナギの直前段階)だったので4本目へのエサ交換は、行っていません。

終齢で菌糸ビンに投入すると暴れ(かき混ぜ)を起こしてサイズロスをしてしまう事が多いです。

なので2本目から低刺激(低ストレス)のマットボトルでの飼育へ切り替えて更に大きく育つようにしました。

マットボトルについて

無添加なので残留成分の腐敗に伴う発酵ガスや発酵熱が一切発生せず、幼虫に優しい食いつき抜群の商品です。(ガス抜き不要、加水不要です。)

劣化が遅いので強く押し固めて使用すると、確実に3から4ヶ月に1回の交換頻度で済み、幼虫への負担も軽減できます。

※今回は、最終的には3本目のマットで飛躍的に伸びてくれています。

◆当初は縮み防止の為に使用していましたが逆に伸びてくれるので大型個体作出の為に切り替えています。

それと真夏のエサ交換の際は、ボトル内の温度も上がりやすいので到着後すぐに幼虫を投入すると潜らない場合があります。

1から3日ほど飼育下の涼しい環境で温度慣らしをして使用して頂いた方が幼虫の落ち着きが良くなります。

※必ず箱から出して温度慣らしを行なってください。

75ミリのオスこちらは、先ほどの個体よりも更に大型のトクノシマヒラタ75ミリのオスです。

先ほどの個体と兄弟ですが横幅があり迫力があります。

■こちらは、下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年5月23日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年8月15日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2016年11月6日、終齢):同上

2017年1月9日に蛹室(サナギの部屋)が見えて前蛹になっている様だったので4本目の交換は無しです。

更に大きな個体が羽化していましたので紹介します。

76ミリのオス画像は、今回の羽化チェックで最大の76ミリのオスです。

この個体も横幅があって重量感抜群です。

■下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年5月19日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年8月4日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2016年12月8日、終齢):同上

3本目への交換時の体重は、26グラムでイマイチだったのですが交換後に順調に伸びて大型化してくれたようです。

76ミリの個体は、あと1匹羽化していました。

もう1匹の76ミリもう一方のトクノシマヒラタの76ミリの大型のオスです。

先ほどの個体よりも少しスリムな感じです。

■こちらは、下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年4月25日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年8月4日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2016年12月8日、終齢):同上

こちらも飼育の概要は、冒頭の個体で説明済みなので省略いたします。

今年は、70ミリ以下が殆ど羽化していないほど上手く大型化しているようです。

大型のメス46ミリです。こちらはトクノシマヒラタ46ミリオーバーのジャンボサイズのメスです。

■こちらのメスは、下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年5月19日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年8月19日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2016年12月12日、終齢):同上

1月26日には、サナギになっていましたので以降の交換は無しです。

今後も羽化が続くと思いますので面白い個体がいれば紹介します。