スジブトヒラタ、本土ヒラタなど幼虫のマット交換

こちら北部九州の福岡県福津市は、週明けから肌寒い雨の天気が続いています。
今回の雨が『桜散らし』になりそうです。

先週は、20℃を超えて蒸し暑くなったので繁殖場の空調も冷房になったのですが昨日、今日と電源を切って温度管理なしで飼育しています。

繁殖場内には、大量のマットボトルや菌糸ビンがあるので温度や湿度は、18℃前後で安定しています。

冷房状態から急に暖房を入れるとボトル内の温度が急に上がってバクテリアや土壌菌、微生物が急に活性して酸欠になりやすいです。

そうなると幼虫の落ち着きが悪くなって上に出てくるので現時点では加温せずに静観状態です。

但し、花冷えの季節なので夜間に冷え込む場合は、18から19℃を維持出来る様に暖房を入れる予定です。

今回は、昨日行った幼虫のエサ交換を少し紹介したいと思います。

スジブトヒラタの終齢18g画像は、3本目へ交換時に撮影したしたスジブトヒラタクワガタ(奄美大島産)の大型の終齢です。久しぶりの18グラムです。

昨年の夏に入荷した天然のメスで産卵セットを組み産まれた幼虫です。

詳しい産卵方法を紹介した記事>>>

マットボトルに投入した様子3本目のボトルへ投入した様子です。

■ちなみにエサ交換のリレーは下記のとおりです。

  • 1本目(2016年10月17日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年12月19日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2017年4月10日、終齢):同上

この種類は、成長(加齢)が早く終齢で菌糸ビンを使うと暴れ(かき混ぜ)を起こしてしまう事が多いです。

なので2本目から無添加虫吉幼虫マットでの飼育へ切り替えました。

一般的な添加発酵タイプと異なり、ボトル内で残留添加物の腐敗に伴う発酵ガスや発酵熱が発生しないので死亡率が低く、ボトルに固く詰め込んでも安心です。

ガス抜き不要、加水不要です。

加えて劣化が遅く持ちが良いので固く詰め込んだ状態なら、今回の交換リレーの様に3から4ヶ月に1回の交換頻度で済みます。

国産ヒラタの終齢こちらの画像は、3本目への交換を迎えた国産ヒラタクワガタの終齢です。

こちらは、昨年の夏に自己採集した天然のメスでセットを組み産まれた幼虫です。

詳しい産卵方法を紹介した記事>>>

19gの終齢体重は、19グラムのマズマズのサイズでした。

(65から68ミリくらいで羽化すると思います)

こちらも、1本目菌糸ビン→2本目以降マット飼育へ切り替えています。

マットボトルへ投入3本目のボトルへ投入した様子です。

交換は、3から4ヶ月後で大丈夫です。

■エサ交換のリレーは下記のとおりです。

  • 1本目(2016年10月1日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年12月19日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2017年4月10日、終齢):同上

国産ヒラタは、先日20グラム級のエサ交換を完了させたので初夏から夏の羽化が楽しみです。

現在、少しずつ羽化が始まっておりますので随時サイトに公開中です。

チョウセンヒラタの終齢こちらは、1本目にブナ菌糸ビン550ccに入れて今回交換を迎えたチョウセンヒラタクワガタの終齢です。

成虫は小さく、大型でも50から55ミリ程度のサイズです。

小型種は、あまり興味が無いので体重測定をした記憶が無く、6グラムが大きいのか小さいのかが不明です。

※とりあえず写真を撮ってみました。

産卵方法を紹介した記事>>>

マットボトルに投入1本目の菌糸ビンは、早く終齢まで育てるのが目的なので2本目は、マットボトル850ccへ切り替えです。

※この種類も比較的成長が早いので夏ころには、羽化していると思います。

(2016年に割り出した分がそろそろ羽化すると思います。)

因みに今回紹介した幼虫は、全て18から20℃前後の気温で飼育しています。