大器晩成型(二年一化)のコクワガタの羽化

今日は、連休中の寒さが緩み始め少しだけ過ごしやすい一日になりました。

九州北部は、明日から急に暖かくなる予報が出ています。

今回は、現在行っている羽化チェックで掘り出した新成虫の情報をお伝えしたいと思います。

※現在、ボトルは、メーカー終売に伴い、遮光クリアボトルタイプに変更になっています。

コクワガタ49ミリ

まず最初に紹介するのは、2月最新羽化のコクワガタ(福岡県福津市産)49ミリの大型個体です。

こちらは、何と2016年に孵化した幼虫が2017年に羽化せずに今年になって羽化しました。

2016年冬から2017年春までの空調器具の調子が悪く、気温が通常よりも低くかったので幼虫期間が異常なほど長くなってしまいました。

勿論、真夏は、出力が強い冷房で20℃前後まで温度を下げていたので夏に羽化せずに次の年に羽化したと思います。

流石に二年一化(幼虫期間が二年目で羽化)なので大きく育っています。

※飼育下では、初めての経験ですが自然界でも寒冷地だと最初の冬に加齢できずに二年掛かる事も普通にあるのかもしれません。

コクワガタの産卵方法を紹介した過去のブログ記事>>

●天然個体から生まれた幼虫を下記のエサ交換リレーで羽化させました。

流石にサナギになると思い5本目の交換をせずに静観。

⇒2018年1月16日に蛹になっているのを確認したので5本目の交換無し。

2本目からは、いつもの様に菌糸ビンの暴れ(掻き混ぜ)を避けてじっくりと大きく育てる為にマットへ切り替えました。

菌糸ビンからマットへの切り替えについて>>

※ボトルに固く詰めた方が緩みや乾燥を防げるので蛹化や羽化時のトラブルが減ります。

大きく育った二年一化のオスは、更にもう1匹羽化していました。

49ミリ

こちらは、1月下旬に羽化したコクワガタの49ミリ(限りなく50ミリに近い)の大型のオスです。

詳細情報は、前述の個体のとおりです。

●下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年7月29日、二齢):ブナ菌糸ビン500cc
  • 2本目(2016年10月16日、終齢):虫吉オオクワマット(500cc)
  • 3本目(2017年2月26日、終齢):同上
  • 4本目(2017年6月21日、終齢):同上
  • 5本目(2017年10月18日、終齢):同上

⇒2018年1月5日に蛹になっているのを確認したので6本目の交換無し。

この個体は、なんと驚きの5本目での羽化です。

実は、別の種類でも同様に二年掛かって羽化した個体がいました。

オキナワコクワ36ミリ

こちらは、1月下旬羽化のオキナワコクワガタ36ミリの大型個体です。

こちらも2016年夏に産まれた幼虫が今年に入って羽化しました。

※前述のとおり、低温飼育で異常なほど幼虫期間が長くなってしまいました。

この種類の二年一化は、今回が初めての経験です。

●エサ交換リレーは下記のとおりです。

  • 1本目(2016年9月16日、二齢):クヌギ菌糸ビン500cc
  • 2本目(2016年12月17日、終齢):虫吉オオクワマット(500cc)
  • 3本目(2017年4月26日、終齢):同上
  • 4本目(2017年9月29日、終齢):同上

⇒2018年1月5日に蛹になっているのを確認したので5本目の交換無し。

今後も同様の大器晩成型の大型個体が羽化するかもしれません。