屋久島産ヒラタクワガタの菌糸ビン→マットへの切り替え飼育の羽化

今日の福岡県福津市は、梅雨独特の曇り空の一日でした。

今回も前回に引き続き最新羽化の新成虫を紹介をしたいと思います。

屋久島産ヒラタクワガタ60ミリ

まず最初は、最新羽化の屋久島産ヒラタクワガタ60ミリです。

昨年の夏に入荷した天然のメスで産卵セットを組んで産まれた幼虫を育てました。

屋久島産ヒラタクワガタの産卵方法を紹介した記事>>>

割り出しが少し遅れた影響でサイズ的には今一歩です。
※但し、天然の60ミリオーバーは、少ないです。

■下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年10月10日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年12月29日、終齢):無添加マットボトル850cc(無添加虫吉幼虫用マット

→2017年3月29日に前蛹(蛹の直前段階の幼虫)になっているのを確認したので3本目への交換は無しです。(5月25日羽化です。)

終齢での菌糸ビンの暴れ(掻き混ぜ)によるサイズのロスを避ける為に無添加虫吉マットでの飼育へ切り替えました。

飼育のイメージとしては、1本目の菌糸ビンで大型化の素質がある終齢まで育てた後で2本目からは無添加虫吉マットでじっくりと大きく育て上げる感じです。

一般的な添加剤配合の強制発酵のものと異なり添加剤を加えずに発酵させているので、残留添加剤の腐敗に伴う発酵ガスや発酵熱が一切発生しないので思いっきり固く詰めても大丈夫です。

固く詰め込んだ方が緩みにくいので、確実に3から4ヶ月に1回の交換頻度に落とすことが出来ますので幼虫への交換時の負担やストレスも軽減できます。

マットボトルについて

屋久島産ヒラタクワガタ62ミリ

画像は、同じく5月下旬最新羽化の屋久島産ヒラタクワガタ62ミリです。

こちらは、割り出し時に既に終齢まで育っていたので1本目からマット飼育です。

終齢で1本目の菌糸ビンに入れても効果が得られにくい上に直ぐに暴れてしまう事が有るので、マット飼育の方が最終的に大きく育ってくれる可能性があります。

■下記のシンプルなエサ交換リレーで羽化させました。

  • 1本目(2016年9月7日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 2本目(2017年1月22日、終齢):同上

→2017年3月29日に前蛹になっているのを確認したので3回目の交換は行っておりません。

こちらの個体も冬から春は、朝晩に温度が18℃前後まで下がる事が多かったので前蛹や蛹の期間が通常よりも長くなってしまい羽化までに時間が掛っています。

※基本的にマットの交換タイミングは、蛹室(蛹になる為の空洞)が確認できるまで約3から4ヶ月毎で行っています。

(早く食い上がってしまった場合は糞食を避ける為に3ヶ月ほどで交換します)

屋久島産ヒラタクワガタ63から64ミリ

こちらも同じく5月下旬羽化の屋久島産ヒラタクワガタ64ミリです。

少し前にご紹介した65ミリ前後の個体よりも少しだけ小振りです。
※前回ご紹介分は、少しアゴが非対称なので今回紹介した個体から出品するかもしれません。(メスが少ない感じなので良品の方から出品したいと思っています。)

■エサ交換リレーは、下記のとおりです。

  • 1本目(2016年10月1日、終齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年12月19日、終齢):無添加マットボトル850cc

→2017年4月上旬に蛹室を確認→5月8日にサナギになっているのを確認→5月28日羽化です。

屋久島の天候次第になりますが天然採集品も早ければ今月中に入荷するかもしれません。


屋久島産ヒラタクワガタの菌糸ビン→マットへの切り替え飼育の羽化” への2件のコメント

  1. 虫吉 小澤様
    お世話になります。屋久島ヒラタの更新を待っていました。福岡県や宮崎県のヒラタとはやはり雰囲気が違いますね。虫吉さんブリード、野生個体ともに販売開始を楽しみにしております。

    • YS様

      いつもお世話になっております。
      クワガタ工房 虫吉です。
      コメントありがとうございます。

      屋久島産ヒラタは、以前18グラムの大きな幼虫がおりましたので更なる大型個体が羽化する可能性が御座います。

      天然採集品の入荷は、屋久島の天候や発生状況にも影響しますので確実なお約束が出来ませんが宜しくお願い致します。

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