トカラノコギリクワガタの2018年春の羽化(菌糸ビンからマットへの切り替え)

日曜日は、急に気温が上がり始め、本格的な春の天気になりました。

今日は、週末から行っている羽化した新成虫の掘り出し作業で出て来たトカラノコギリクワガタを紹介したいと思います。

主に3月の初めに羽化した個体になります。

トカラノコギリ中之島産65ミリ

先ず最初に紹介するのは、今年最初のトカラノコギリ中之島産の水牛タイプ65ミリです。

サイズは、まずまずですが湾曲が効いたカッコいい個体です。

昨年の6月に割り出した幼虫を育てて羽化させました。

●下記のエサ交換リレーで羽化させました。

⇒2018年2月10日にサナギになっているのを確認(3月上旬羽化)。

2本目は、終齢の暴れ(掻き混ぜ)の防止と交換頻度を落としてじっくりと育てる為に無添加マットボトルでの飼育へ切り替えました。

菌糸ビンからマットへの切り替え飼育について>>

マットボトルについて

中身の無添加虫吉幼虫用マットは、一般的な添加剤による強制発酵タイプと異なり幼虫に有害な発酵ガスや発酵熱が発生しないのでカチカチに固く詰めても安心安全な商品です。

劣化が遅く持ちも良いのでご自身でお詰めになられる際は、ボトルに固く詰めた方がトカラノコギリの場合、確実に4ヶ月後の交換で済みます。

因みに詰め込みが弱すぎると途中で緩んでしまい肥大化したブカブカの蛹室を作ってしまいオスのアゴズレ(アゴの非対称)や羽化不全のリスクが上がります。

交換頻度を上げてしまうと幼虫へのタッチも増え、ストレスで激ヤセしてしまうのでズボラ気味の飼育の方が上手くハマって大型個体が羽化しやすいです。

マットボトルの詰め方>>

悪石島産66ミリ

こちらも3月最新羽化の悪石島産66ミリのオスです。

※羽化して数日しか経過していないのでアゴの根元の色が薄いですがオレンジの発色が良い個体だと思います。

2016年の夏に割り出した幼虫ですが2016年秋から2017年の春の気温が低かったので成長速度が鈍化して今年になって羽化しました。

※2016年割り出しのオスとメスの残党の幼虫が数匹いましたので上手くメスが羽化していれば出品可能です。

●エサ交換は、下記のとおりです。

  • 1本目(2016年7月25日、二齢):ブナ菌糸ビン500cc
  • 2本目(2016年10月17日、終齢):無添加マットボトル800cc
  • 3本目(2017年2月25日、終齢):同上
  • 4本目(2017年8月10日、終齢):同上

⇒2017年の年末に蛹室と思しき空洞を作っていたので5本目の交換を行わずに静観、2月10日にサナギになっていたのを確認。

クワガタ幼虫ボトルのサイズ選びにていて>>

悪石島産69ミリ

こちらは、今回掘り出した中で最大サイズの悪石島産産69ミリの大型個体です。

※但し、若干アゴが非対称なので訳あり品出品になるかもしれません。

こちらも2016年の秋に割り出した幼虫を育てて羽化させた個体です。

●下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年10月30日、二齢):ブナ菌糸ビン500cc
  • 2本目(2017年1月25日、終齢):無添加マットボトル800cc
  • 3本目(2017年5月18日、終齢):同上
  • 4本目(2017年9月28日、終齢):同上

⇒2018年1月9日に蛹室を作っていたので5本目の交換無し。

春先から比較的大きな個体が羽化していますので今後の70ミリオーバーの期待が膨らみます。