ツチヤカブトムシの無添加産卵マットを用いたセットの幼虫の割り出し結果(爆産)の様子。

容器の底から見えるツチヤカブトの幼虫

久し振りの投稿になります。

九州北部の8月は、連日の様に35度を超える猛暑日が続いています。

6月25日に産卵セットを組んだツチヤカブト(口永良部島亜種のカブトムシ)の幼虫の割り出しを行いましたので紹介してみます。

※今まではクワガタばかりでしたが、お世話になっている採集者から離島産カブトを勧められて昨年から少しだけ繁殖をしています。

ツチヤカブトの成虫

なお、ツチヤカブトの成虫は、九州から本州に生息している種類に比べて小振りで頭角が太短い感じです。

写真の個体は65ミリ前後のオスですが頭角の短さに対して胸角は、普通に発達しています。

体色は茶黒褐色か黒です。

ツチヤカブトの産卵セット

産卵セットの上からの画像です。

産卵専用マットコバエ防止ケース大サイズに3袋ほど入れて上に転倒防止の為にクヌギの落ち葉を敷く方法で産卵させました。

★最初の1袋を一度に入れて木製マットプレスで固く詰めて、2袋目の中間の層も同様に一度に入れてプレス、最後の3袋は、固めずに注ぎ入れます。(3袋目は少し半端が残る場合もあります)

(今回のケースは、何年か前に終売になったBeケース大サイズを使っています)

ケースの白いテープは、コバエが入る隙間を塞ぐ為に貼っています。(Beケース大は蓋と本体の間に隙間が発生するので)

ケースをひっくり返して出てきた幼虫

幼虫を潰さない様に慎重にケースからマットを出した様子です。

数え切れない数の幼虫です。

二齢幼虫がメインの良いタイミングでの割り出しです。

手に乗せた二齢幼虫

手に乗せた二齢幼虫です。

カブトムシは、温度にもよりますが卵が約10日前後、初齢幼虫が約2週間前後、二齢幼虫が約3週間前後の期間と言われています。

したがって孵化して約1ヶ月の短い期間で一気に終齢幼虫まで育つ事になります。

ツチヤカブトの初齢幼虫と二齢幼虫の比較画像

二齢(左)と初齢(右)の大きさの比較画像です。

1回の脱皮で一気に頭部や体が大きくなります。

※因みにカブトムシの幼虫は、終齢まで育つとメスで卵の重さの500倍以上、オスで800倍以上まで育つと言われています。

マットの塊から出てきた幼虫

マットの塊から出てきた幼虫です。

今回の割り出しは、ケースの底の部分をプレスしたのでヒラタやノコギリの様な感覚でした。

ツチヤカブトの幼虫の割り出し結果です。

今回のツチヤカブトの割り出し結果です。

初齢8匹(右端)、二齢48匹の合計56匹の幼虫を回収しました。

※産卵に使用したマットをケースに戻して何週間か様子を見ますので、後から何匹かでてくるかもしれません。

カップにマットを入れて幼虫を保管する様子

カブトムシの幼虫もクワガタの様に1匹ずつ飼育した方が過密による幼虫同士の噛みつき、衛生面の悪化(糞食など)による死亡や病気(黒点)の発生率が低くなります。

一時管理用カップには、無添加プレミアム幼虫マットを固めずに入れて、ボトルの準備ができてから移し替えます。

幼虫をブロー容器1000ccに入れる様子

ブロー容器1000ccに無添加プレミアム幼虫マットを入れて幼虫を移し替えた画像です。

クワガタと異なり、カブトムシの場合、マットを固める必要はありません。

※ボトルにマットを入れて床にトントントンと底の部分を軽く当てると隙間なく入ります。

あらかじめボトルに何本か詰めて準備してから幼虫を入れて蓋を閉めるとリズム良く作業ができます。

(大量飼育の場合は、出てきた数に応じてボトルを一気に準備してから詰め替えた方が時短できます。)

気温が高い季節(20度以上の時)は、終齢になると1ヶ月前後でマットを食い尽くす事がありますので糞食する前に交換が必要です。

※2齢で入れると約1ヶ月半前後での交換になると思います。