国産オオクワガタの飼育方法や解説

国産オオクワオオクワガタ(Dorcus hopei binodulosus)

・分布:北海道、本州、四国、九州

日本最大級の大きさを誇る、最も人気がある王様的な存在です。

寒さにも強く最も寿命が長い昆虫として知られます。

外国産の種類と区別するために国産オオクワと呼ばれます。

オスは、アゴに大きな内歯があり、大型になるほど上を向く、小型個体では真横(やや下向き)に出ます。

性格は温厚で雌雄の同居も可能です。。

近年は、性能が高い菌糸ビンの登場でオス80ミリ以上、メス50ミリ以上が狙える様になった。

平均的な寿命は3年前後と言われているが5年以上の長寿例も多数存在しています。

※虫吉のお客様からは6年ご報告が最高です。

自然下では、早く活動を開始ので早ければゴールデンウィーク頃から採集可能です。

少し肌寒い季節から活動している事になります。

メスは、非行性が高く東北地方ではブナの原生林での灯火採集が盛んに行われてます。

メスの画像オオクワガタのメスの画像です。

メスは、光沢が強く上翅(はね)に顕著な点刻列(縦方向のスジ)があります。

体の厚みと丸みも強いので他の種類と比較的容易に判別ができます。

飼育例成虫に適した温度は、0から30℃の範囲内で可能ですが真夏は冷房が効いた部屋で25℃前後で行った方が体力の消耗を抑えられます。

また真冬は、暖房の影響が全く無い状態の0から10℃で完全に冬眠させた方が同様に体力の消耗を抑える事が出来て寿命や繁殖面でメリットがあります。

※オオクワガタなどドルクス属と呼ばれる種類は、肌寒い時期から活動を開始するので15℃前後でも普通にエサを食べる事があります。

マット交換のタイミングは、春から秋は食べこぼしや排泄物(尿)で水っぽくなった時と冬眠前の12月頃、越冬明けの3月頃に行うと良いです。

◆オススメの用品

・コバエ防止ケース ・成虫用マット(ココパウダーなど) ・止まり木(2本セット) ・国産プレミアムゼリー ・エサ皿(2つ穴など) ・クヌギの落ち葉 ・広葉樹の樹皮 など。

繁殖例の画像オオクワガタの繁殖は、自然界の個体が目を覚ますタイミングに合わせてゴールデンウィーク以降から初秋(概ね5から9月)に行うと効率が良いです。

確実な産卵の為、お盆までにセットを組んでおく事をおすすめします。

■自然界での希少性から難しいと思われがちですが実際の繁殖は、シンプルで簡単です。

ケースの中に加水して日陰干し後の朽ち木を入れるだけです。

メスが齧った朽ち木最初に同居させてメスが朽ち木を齧り始めたらオスのみを別の容器に移し替えて産卵に集中させると良いです。

※産卵済のメスがオスの脚を噛みちぎって補食してしまう報告が毎年あるので再ペアリングの際には注意が必要です。

◆オススメの用品

・クヌギ産卵木Lサイズ ・コバエ防止ケース ・ ・成虫用マット ・国産プレミアムゼリー ・エサ皿 ・飼育用品フル装備セット など。

詳しい繁殖方法を紹介した記事

終齢幼虫の画像オオクワガタの幼虫は菌糸、マットどちらでも飼育が可能です。

菌糸を与えた方が早く大きく育つ傾向があるので大型個体には必要不可欠なアイテムと言っても良いです。

エサの種類に関係なく温度は30度を超えない様にする必要があります。

(真夏は20から25度前後がベストです。)

真冬は、常温でも可能です。(原則、室内なので寒さで死んでしまう事は御座いません)

※成長を促進させて大きく羽化させる為には、真冬に20度前後の加温をお勧めします。

◆幼虫のエサ交換の一例【参考例】

  • 1本目(初齢、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目以降(終齢):クヌギ〃〃850cc

終齢のメスの2本目以降は、オオクワマット(850ccボトル)を与えても大丈夫です。

※オスは、2本目の交換の際に30グラムに迫る大きさに育っていたら3本目から1500ccの菌糸で大型個体を狙う方法もございます。

幼虫が成熟期(黄色みを帯び始める時期)でしたら、3本目でマットでも問題無い事が多いです。

なお、上記の幼虫の成長は、気温などの環境で大きく変化するので場合によって1年で羽化しない事もあります。

オスで2から4本程度、メスで2から3本くらいトータルで必要になります。

■エサの交換タイミングについて

交換が必要な菌糸ビン

※画像は、早急な交換が必要な菌糸ビンです。

●菌糸は、幼虫が食い進んで白い部分が6から7割無くなった時もしくは、食べた量に関係なく2から3ヶ月に1回の交換が必要です。

※早く食べた時は、投入からの経過日数に関係なく交換が必要です。

●マットは、3から4ヶ月毎の交換が必要です。

●暴れ(菌糸のかき混ぜ行動)を起こしたら蛹化が近い場合があるので2週間ほど様子を見て蛹室と呼ばれる空洞を作らなかったらマットでも大丈夫です。

余り触れられる事が無いですが幼虫は、白色腐朽菌(オガクズを真っ白にする菌)と呼ばれるヒラタケなどのタケ菌がオガクズを分解する際に出すリグニン、セルロースなどの分解酵素を体内に取り入れて腸内細菌の力で糖質に変換することにより大きく育つとされています。

その分解の際に水や二酸化炭素を出すので時間の経過とともに菌床自体が劣化するのでエサとして適さなくなってしまい暴れや摂食障害(食い止まり)などのトラブルの原因になります。

上記の事が余り食べていなくても3ヶ月で交換しなければならない理由です。

※因みに温度が高すぎると劣化が早まるのでご注意ください。

■幼虫の取扱い上の注意点!

ボトルに投入した様子

オオクワガタの幼虫は、他の種類の種類の幼虫と比べて少し神経質な性質があります。

交換時に強い刺激や衝撃を与えてしまうとストレスで自傷行為(自分の腹部やお尻を噛み切る)や落下の衝撃で直腸が出たまま(脱肛)の状態になってしまい羽化できずに死んでしまう事が多いです。

お客様からのご報告の限りでは、素手で触ったり体重測定など無意味に動かして刺激を与えると事故が多くなる様です。

※特に気温が高い時期は、活発に動くので注意が必要です。

交換の際は、画像の様にエサ交換専用スプーンを用いると事故の発生率を軽減できます。

シャベルで穴を開ける

投入する際は、画像の様に専用シャベルを用いて幼虫が入る大きさの穴をくり抜くとスムーズに潜ってくれます。

80ミリ超えのオス

オスは、大型になればなるほど幼虫期間が長く2年で成虫(二年一化)になる事があります。

逆に早期羽化の個体は、エサの本数が少ない代わりに小型化傾向があります。

◆お勧めの用品

・クヌギ菌糸ビン(ブロック) ・オオクワマット ・850ccボトル など。

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