国産オオクワガタ幼虫の菌糸ビン交換の様子(30グラムオーバー)

今日の福岡県福津市(九州北部)は、雪が散ら付く寒い一日です。

早朝は、昨晩に降った雪が薄らと屋根に残っていました。

明日からは、少しずつ天気も回復して春の陽気になる予報が出ています。

※未だ三寒四温の状態が続くと思いますが確実に春が近付いています。

今回は、昨日行った国産オオクワガタの幼虫のエサ交換の様子を紹介したいと思います。

※現在、記事内に登場するボトルは、メーカー終売に伴い「遮光クリアボトル」に商品の変更が発生しています。

ボトルのサイズは、550cc→500cc、850cc→800ccに仕様の変更があります。

オオクワガタ(佐賀県千代田)の幼虫31グラム

画像は、佐賀県産千代田産の31グラムの終齢です。

以上のエサ交換のリレーで育てました。

18から21℃前後の加温飼育につき既に大きく育ち切っており菌糸ビンで暴れる(菌糸をかき混ぜる)と面倒な上に縮みが大きくなってしまうのでオオクワマット(飼育ボトル850ccに木製プレスで固く詰めた物)に投入しました。

※現在、850ccは、遮光クリアボトル800ccへ仕様変更。

マットの詰め方>>

33グラムの幼虫

こちらは、佐賀県神埼産の終齢33グラムです。

  • 1本目(2016年9月20日):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年12月6日):ブナ菌糸ビン850cc

上記のエサ交換で飼育しています。

今回は、他の産地でも27から28グラムの幼虫が多かったです。

その中でも特に神埼と千代田産で大きな物が多かったです。

幼虫をマットボトルに入れました。"

こちらの幼虫も最初に紹介した幼虫同様に暴れ(掻き混ぜ)を起こすと面倒なのでオオクワマットでの飼育に切り替えました。

菌糸ビンからマットへの切り替えについて>>

※マットの表面に専用シャベルで幼虫が入る大きさの穴を空けて余分なマットを取り除いて投入すると通気口が塞がりにくくなります。

◆マットボトルと菌糸ビン、エサの種類を問わず、2から3日ほど(急ぎでなければ1週間位)飼育下の環境で温度慣らしを行ってバクテリアや微生物を安定させる事をお勧めします。

その方が幼虫へのストレスが減り落ち着きが早くなる傾向があります。

また、ボトルやビンに投入直後に急激に温度変化を与えない様にしてください。

マットや菌糸ビンは、微生物(バクテリアや菌糸)の集合体なので急激な環境変化を避けていただく事が大型個体飼育に大切です。

ボトル内への空気循環(サーキュレーション)について>>

メスの幼虫17グラム

こちらは、同じく佐賀県神埼産の(メス)の17グラムの幼虫です。

50ミリを大きく超えるオオクワガタのメスの終齢は、他の種類のオスの終齢と同等(もしくは以上)の大きさになります。

先ほど同様に上記のエサ交換で飼育しています。

  • 1本目(2016年9月20日):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年12月6日):ブナ菌糸ビン850cc
  • 3本目(2017年2月10日):オオクワマット(ボトルは850cc)

以前、55から56ミリのメスが羽化したので今回も楽しみです。

幼虫31グラム

こちらは、佐賀県千代田産のオスの終齢31グラムです。

下記のエサ交換で育ちました。

  • 1本目(2016年9月20日):ブナ菌糸ビン550cc(現在は、遮光ブナ500cc
  • 2本目(2016年12月6日):ブナ菌糸ビン850cc
  • 3本目(2017年2月10日):オオクワマット(飼育容器は850cc)
※終齢は、体が大きな分だけ沢山の酸素が必要なので隙間無く詰まってしまう微粒子タイプのクヌギ菌床よりも少し粗目配合で通気性が確保されるブナ菌床の方が暴れが少なく適している様に思います。
幼虫33g(オス)

こちらも前述同様、佐賀県千代田産のオスの終齢です。

糞を出した後でも33グラムもあり今期最大の幼虫でした。

  • 1本目(2016年9月20日):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年12月9日):ブナ菌糸ビン850cc
  • 3本目(2017年2月10日):オオクワマット(飼育容器は850cc)

上記のエサ交換リレーで勝負しています。

大型個体作出は、ある意味ギャンブルです。

成虫のサイズは、気温やエサ(マットか菌床)だけで無く、成長具合も合わせたエサの交換タイミングにも大きく左右されます。

※大きくなって羽化するかどうかは、『神のみぞ知る』かもしれません(汗)。

今回紹介しきれなかった幼虫の中にも30グラム級のオスが何匹かいました。

今後の成長が楽しみです。