国産ヒラタクワガタと離島産ヒラタの大型個体の羽化

3月も中旬に差し掛かり、週末は春らしい暖かい日が続いておます。

今日は、最新羽化個体を少しだけ紹介してみたいと思います。

本土ヒラタクワガタ鹿児島県産67ミリ

画像は、最新羽化の本土ヒラタクワガタ(鹿児島県産)67ミリ(限りなく68ミリに近いです)の大型のオスです。

サイズ的には、70ミリオーバーでは有りませんがドッシリとしたカッコ良い個体だったので写真に収めてみました。

■因に下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年6月2日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年9月5日、終齢):無添加マットボトル850cc(無添加虫吉幼虫マットのボトル詰め商品)

2016年12月29日の時点で蛹室を作っていたので3本目への交換は無しです。
※2017年2月下旬の羽化です。

2本目は、菌糸ビンでの暴れ(掻き混ぜて白い部分が1から数日で無くなる)を避ける為に低刺激(低ストレス)の無添加虫吉マットでの飼育へ切り替えました。

菌糸ビンからマットへの切り替え飼育について>>

文字通り添加剤フリー(入っていない事)なので、ボトル内で残留添加成分の腐敗ガスや発酵熱が発生しないので幼虫に優しい上、劣化が遅いので固く詰め込んでおくと3から4ヶ月に1回の交換頻度に抑える事ができて幼虫への負担も軽減できます。

画像の個体は、メスの羽化確認が出来次第の出品になりますが近日中の出品は可能だと思います。

イキヒラタクワガタ

画像は、最新羽化のイキヒラタクワガタの76ミリ(柔らかいのでノギスを強く当てる事が出来ないのですが77ミリ前後)の大型のオスです。

少し前から70ミリ前半のサイズが少しだけ羽化していましたが現時点では、今季最大のサイズです。

日本海側(対馬、壱岐、五島)のヒラタの亜種は、南西諸島の亜種よりも横幅が無いので25グラム前後の幼虫でも結構な大きさまで育って羽化してくれる事もあります。

※南西諸島の亜種は、28から30グラムオーバーでも75ミリ前後にしかならない事も多いです。

■こちらは、下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年6月15日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年9月5日、終齢):無添加マットボトル850cc

※お正月明けの2017年1月上旬の時点で蛹室(サナギになるための空洞)を作りかけていたので3本目への交換なしで羽化させました。(2017年3月上旬羽化)

2本成りの割りには、大きなサイズで羽化してくれました。

タカラヒラタクワガタ67ミリ

こちらも今月上旬羽化のタカラヒラタクワガタの特大サイズ68ミリ(未だ少し翅が柔らかいのでサイズは確定していませんが68ミリ超)のオスです。

※アゴにシワがあるので『訳あり68ミリ』で出品するかもしれません。

余り期待していなかったノーマークの幼虫でも67ミリで羽化してくれたので20グラムオーバーの幼虫群の羽化が楽しみです。

20グラムオーバーの幼虫を紹介した最新記事>>

■こちらの個体は、下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年4月17日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年7月27日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2016年11月7日、終齢):同上

未だ翅が柔らかいので少し先の出品になると思います。

トクノシマヒラタクワガタ75ミリ前後

画像は、羽化したての未だ赤みが強い状態のトクノシマヒラタクワガタの75ミリの超特大のオスです。

※引き締まって75ミリが際どいサイズになったら74ミリで出品するかもしれません。

■下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年4月25日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年8月3日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2016年11月18日、終齢):同上

2017年の1月下旬に蛹になっているのを確認して3月上旬に羽化しました。
※大型個体に加え、1から2月の気温が下がる季節を挟んだので蛹の期間が1ヶ月前後まで延びています。(2月は28日迄しかないので月に換算すると長く感じますが・・・)

こちらも柔らかいのでもう少し先の出品になると思います。

季節的にこれから本格的な羽化シーズンになります。

今回紹介した個体は、終齢で夏を挟んだパターンです。

夏を挟むとどうしても気温が上がって加齢が進んでしまい大型個体が狙いにくくなるので夏を挟んでいないパターンの今後の羽化が楽しみです。

新成虫の飼育には、フカフカ粒子で潜りやすいココパウダーマットがお勧めです。