アマミノコギリの大型水牛の羽化

3月も下旬に差し掛かり、徐々に暖かくなっています。

先日、福岡県でも桜の開花が発表され本格的な春が訪れています。

今回は、3月の羽化チェックで出てきた新成虫を紹介したいと思います。

※現在、記事内で紹介しているボトルは、550cc→遮光タイプ500cc、850cc→遮光タイプ800ccへ変更になっています。

アマミノコギリ76ミリ

画像は、3月最新羽化のアマミノコギリクワガタの湾曲が鋭い大型のオスです。

個人的に大好きな極湾曲系です。

※大型個体を手に乗せると独特の迫力があります。

76ミリを尺寸しています

ノギスで尺寸すると76.5ミリでした。

湾曲が効きすぎて幅の割にはサイズがありませんがガッチリとした太い個体です。

こちらの個体は、2017年6月に入荷した天然のメスから産まれた幼虫を育てて羽化させました。

産卵方法を紹介した過去の記事>>

足掛け2年の長い幼虫期間を経て大きく育ってくれました。

幼虫は、20から22℃の一定の温度で飼育しています。

●エサ交換のリレーは下記のとおりです。

・1本目(2017年8月30日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光ブナ500cc

・2本目(2017年12月10日、終齢):無添加虫吉マットボトル850cc(現在は遮光ボトル800cc

・3本目(2018年4月25日、終齢):同上

・4本目(2018年9月18日、終齢):同上

→2018年12月20日に蛹室と思しき空洞を作っていたので5本目の交換無し。

→2019年3月10日羽化です。

(低めの温度設定なので前蛹と蛹の期間が長くなりました)

2本目からは、終齢幼虫の菌糸ビンの暴れ(掻き混ぜ)による縮みを回避して更に大きく育てる為にマットボトルへ切り替えました。

菌糸ビンからマットへの切り替えについて>>

マットボトルについて

中身の無添加幼虫用虫吉マットは、添加剤入りのものとは異なり有機物の腐敗に伴う発酵ガスや発酵熱が発生しないので幼虫に安心な上に食いも良いです。

超固詰めの状態ならアマミノコギリの場合、4ヶ月に1回の交換で済みます。

オリジナル木製プレス>>

交換回数を減らせるのでリーズナブルな上に交換時のストレス痩せも軽減できます。

マットの詰め方>>

75ミリの大型個体

こちらは、先ほどの個体よりも湾曲が緩やかですがアゴが太い75ミリの大型個体です。

どの個体を見てもアマミノコギリは、アゴの内歯(内側の大きな突起)が刺激的です。

こちらも2017年6月に入荷した天然のメスを産卵させて得られた幼虫を育てて羽化させました。

●交換リレーは、下記のとおりです。

・1本目(2017年8月30日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc

・2本目(2017年12月22日、終齢):無添加虫吉マットボトル850cc

・3本目(2018年5月1日、終齢):同上

・4本目(2018年9月18日、終齢):同上

→2018年12月19日に空洞を作っていたので5本目の交換無し。

→2019年3月上旬羽化です。

前述の76ミリと同様の理由で2本目から切り替え飼育を行なっています。

終齢時に気温が高い季節にエサ交換を行うと環境の変化でストレスを感じて潜らずに上に出てくる事が多いので夏の交換を省略しています。

なので今回紹介した双方の個体の3本目から4本目への交換タイミングは、通常よりも長くなっています。

マットボトルは、持ちが良いので少々のズボラでも大丈夫です。

今後も面白い個体が出たら紹介したいと思います。