無添加虫吉幼虫マットだけで育てたアマミノコギリ26g、ヤクシマノコギリ17gなど超大型幼虫

九州北部も徐々に梅雨の様なぐずついた天候が続いています。

今回は、5月上旬に行ったボトル交換の時に出てきたパーソナルベストを更新できそうなド派手な幼虫を紹介したいと思います。

紹介する幼虫は、全て1本目から無添加虫吉幼虫用マットのみ(菌糸ビン不使用)、エアコンにて常時22から23℃前後の一定温度で飼育しています。

室内は空気の流れを促す為に常時サーキュレータで空気循環を行っています。
※室内に風を起こす事でボトル内への酸素供給がスムーズに行われます。

サーキュレーションについて>>

アマミノコギリの巨大な幼虫

画像は、2025年5月2日に行った3本目のマット交換の時に出てきた「今までに見た事が無い大きさ」のアマミノコギリクワガタの終齢幼虫です。

昨年の夏に入荷した野外採集品(ワイルド)のメスの子供です。
産卵方法を紹介した過去の記事>>)

ボトルから取り出した瞬間に4月28日のブログで紹介した23gよりも大きい事が分かるレベルでした。

幼虫の餌交換時の掘り出し方法について>>

アマミノコギリの終齢26グラム

体重を測ってみると何と26gもありました。

幼虫の重さだけを見るとパーソナルベストを大幅に更新しています。

縮まなければ、80ミリを大きく超えてくれそうな予感がします。

26gの幼虫をマットボトル1400ccに入れる

80ミリオーバーを狙える大きさなので、1400ccに入れました。

この幼虫のエサ交換のリレーは、下記のとおりです。

・1本目(2024年9月24日、二齢):マットボトル800cc

・2本目(2024年12月19日、終齢/測る価値なし、おチビちゃん):同上

・3本目(2025年5月2日、終齢26g):マットボトル1400cc



マットボトル800ccの説明

マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットを遮光クリアボトルに固く詰め込んだボトル詰め商品の事です。

無添加なので固く詰め込んでもボトル内で発酵ガスや発酵熱が発生しないので幼虫に安心です。

また、持ちが良いのも特徴です。

無添加虫吉幼虫用マットの説明書>>


ヤクシマノコギリクワガタの大きな終齢幼虫

こちらの画像は、5月9日の3本目へのマット交換の際に出てきたヤクシマノコギリクワガタの大きな終齢幼虫です。

丸々と太っており、見た事が無いレベルの大きさです。

こちらも昨年の夏に入荷した野外採集品(ワイルド)のメスの子で、1本目からマットボトルで育て上げた幼虫です。
産卵方法を紹介した過去の記事>>)

ヤクシマノコギリの幼虫17g

体重測定を行うと何と17gもありました。

過去に16gで70から71ミリの羽化実績が数え切れない程ありますが、17gまで育ったのは初めてです。

羽化時のサイズは、大アゴの太さやアゴの湾曲具合でサイズが左右されてしまいますので現時点では、何とも言えませんが、久しぶりの71ミリ級の期待が膨らみます。

ヤクシマノコギリの71ミリに迫る大型個体の羽化の記事>>

ヤクシマノコギリの幼虫をマットボトル800ccに入れる

3本目も引き続きマットボトル800ccに入れます。

この幼虫の交換リレーは下記のとおり。

・1本目(2024年10月13日、二齢):マットボトル800cc

・2本目(2025年1月16日、終齢/測る価値なし、おチビちゃん):同上

・3本目(2025年5月9日、終齢17g):同上

交換タイミングが3ヶ月と4ヶ月の場合がありますが、最初のアマミノコギリの幼虫で理由を説明していますので省略します。



最初の幼虫にも言える事なのですが、1本目は初二齢の若い幼虫を入れるので2本目への交換の際は、当然ながら脱皮して間もない小さな状態(おチビちゃん)で出てくる事が多いです。

2本目への交換時が小さくても終齢で2本目を食い上げて3本目への交換の際にズドーンと大きく育ったパターンです。

(最初の交換の時に小さいからといって、見切りをつけないでください。)

今月交換のヤクシマノコギリは、15から16gの大型が多かったので今後の羽化が楽しみです。


イヘヤノコギリクワガタの幼虫

こちらは、5月9日に3本目の交換を迎えたイヘヤノコギリクワガタの終齢幼虫です。

昨年8月に入荷した野外採集品(ワイルド)のメスを産卵させて生まれた幼虫を育てています。

10月に割り出した幼虫ですが、良い感じに育っています。

イヘヤノコギリの13gの幼虫

体重を測ってみると13gでした。

今回の交換で出てきた幼虫は10から12gが多く、最大の13gが2匹いました。

5年くらい前に63ミリが何匹か羽化していますので、久しぶりの大物の期待が膨らみます。

イヘヤノコギリの終齢幼虫をボトルに入れる

もちろん、次の交換もマットボトル800ccです。

これまでの餌交換リレーは下記のとおりです。

・1本目(2024年10月20日、二齢):マットボトル800cc

・2本目(2025年1月16日、終齢11g):同上

・3本目(2025年5月9日、終齢13g):同上

※イヘヤノコギリは、思ったよりも加齢が早そうなので、おそらく、今回が最後の交換になりそうです。

ただし、ノコギリクワガタの仲間は、幼虫期間が長めで蛹化のタイミングが少し不規則なので3本目で蛹化しない場合は、4本目が発生します。


現在、初夏の蛹化や羽化ラッシュが始まりつつありますので虫吉のパーソナルベストを更新する大型個体が羽化したら紹介したいと思います。