メスの産卵のさせ過ぎに注意!
クワガタやカブトムシは、繁殖をさせて次の世代を楽しむのも飼育の醍醐味ですが注意しなければならない事が有ります。
1匹のメスが死ぬまでに産卵する卵の数は概ね決まっています。
個体差(個人差)や冬場の管理方法、栄養バランスの関係で産卵数は多少左右されますが、概ね30から100個前後と言われています。
基本的にメスは、産卵をすればするほど体力を消耗します。
言い換えると子孫を残す為に命をすり減らしています。
実際に寿命が長いと言われているクワガタでも無理な産卵をさせると寿命が大幅に縮んでしまうこともあります。
一度に大量に産卵させない様にするのも長く飼育を楽しむ為のコツです。
産卵状況が分かる様でしたら途中でメスを産卵セットから外して、産卵させない様にして下さい。
また、次の産卵をさせる場合は、栄養価の高い高タンパクゼリー等を与えて体力を十分回復させてあげて下さい。
因に一夏だけの短命なカブトムシを産卵させずに少しでも長く飼育したい場合、ココナッツマットでの飼育をお勧めします。
飼育経験が浅いお客様は、加減が分からずに沢山のメスを一気に産卵させて、飼育のキャパを超えて楽しむ余裕が無くなってしまう事も多い様です。
最初は、1から2種類を少しだけ繁殖させてみる事をお勧めします。
※生まれて来た命に対して、責任を持って管理できる数に留める必要があります。
以前、数十種類にも及ぶ外来種の大型昆虫を一度に沢山増やし過ぎて時間的にも経済的にも飼育不可能な状況に陥ってしまったというご報告を頂いた事も有ります。
昆虫を愛する人間にとって残念な話ですが、近年では外来種の野外放虫(飼育放棄)による環境破壊の問題が深刻化しています。
折角生まれた生命を大切に育てる為にも限界を超えた数まで増やさない様にご注意ください。