トクノシマコクワガタの産卵セット【2013年11月3日】

今日は、あいにくの雨の天気です。

今回は、トクノシマコクワガタの産卵セットを組んでみましたので少しだけ紹介します。

小型種なので最大でも3.5センチ前後のサイズにしかなりません。

トクノシマコクワガタのペア今回使用するペアの画像です。

写真の様にオスメス共に少し光沢が強く、オスの短くて上に反り上がった様なアゴが特徴です。※オスとメスの大きさも余り変わりません。

沖縄の種よりも若干、頭部と胸部の光沢が無く、メスの上翅に点刻列(スジ)が現れる傾向があります。

飼育自体は簡単なのですが産卵は、1回のセットで少しずつしか行なわない傾向が強いです。

なので1匹のメスを複数回産卵させて少しずつ幼虫を採取するしか有りません。(稀に爆産しますが・・・)

幼虫、卵ともに大変小さく割り出した後のマットや朽ち木(割カス)を1ヶ月ほど保管しておくと後から沢山の幼虫が出て来る事が多いので油断出来ない一面も有ります。

それでは、詳しい作業の様子を紹介してみます。

加水して日陰干し↑↑↑2時間ほど加水した後に日陰干しで十分に水切りをしたクヌギ産卵木Sサイズです。(2セット分X2本=計4本です。)

樹皮を半分だけ剥ぐ樹皮を半分だけ剥ぎます。

セット後に木をかじり始めたら、残りの半分の樹皮を剥いでリバーシブルします。

その方が朽ち木の乾燥や劣化を防げて万遍なく産卵します。

Beケース(中)に成虫用マットを入れます。コバエ防止ケース(中)に成虫用マットを5から7センチほどの深さに入れます。

軽く埋め込みます先程紹介した樹皮を半分剥がした朽ち木を上に乗せて、後からマットで軽く埋め込みます。

トクノシマコクワガタの産卵セット例出来上がったセットの容器に実際にペアを入れた様子です。

今回は、昆虫ゼリーを直接入れましたが清潔に保つ為にエサ皿を使われても大丈夫です。

この種類は、大人しいのでオスとメスを一緒に入れたままでも大丈夫です。

樹皮を剝いだ所から先に齧って産卵を始めますのである程度齧った痕(産卵痕)が増えたら、前述のとおり残り半分の樹皮を剝がして反転させると良いです。

(樹皮を剝がしていない箇所は新鮮なままですので効果的です。)

これから寒くなるので効率が落ちるかもしれませんが無事に成功してくれる事を願っています。