アマミノコギリクワガタの特大77ミリの羽化!【2014年10月16日】

アマミノコギリクワガタ77ミリ

台風が通過した後は、一気に気温が下がって肌寒くなった今日この頃です。

成虫が潜ったまま出て来なくなったというお問い合わせを頂きますが基本的に国産種は寒さに強いので九州から関東であれば無加温で冬眠させた方が良いコンディションで来シーズンを迎える事が出来ます。

越冬中は、エサを食べませんが性質上、問題は御座いません。

今回紹介する新成虫は、今月羽化したばかりの特大サイズのアマミノコギリクワガタのオス77ミリ(大水牛)です。

前の年に入荷した天然個体のメスを産卵させて生まれた幼虫を育てて羽化させました。※昨年の秋から冬に割り出しました。

今年は、70から73ミリばかり羽化していましたが、漸く圧倒的な迫力のサイズが羽化しました。

★エサ交換リレーの概要です。

  • 1本目:ブナ菌糸ビン550cc⇒
  • 2本目:ブナ〃〃850cc⇒
  • 3本目:マットボトル850cc

以上の交換リレーで羽化させました。

終齢後半(成熟期)で菌糸ビンに入れると突然暴れ(かき混ぜ)始めるので低ストレスの、マットボトルでの飼育へ切り替えています。

※暴れを起こすと菌床の白い部分が数日で無くなってしまうほど幼虫が動き回って痩せてしまいます。

マットボトルについて

このマットは、添加剤が入っていないので幼虫に有害な発酵ガスや発酵熱が発生しないので安心です。

加えて、劣化が遅く交換頻度を落とせるので交換によるストレスを掛けずに大きく育てる事が可能です。(加水不要です。)

アマミノコギリの場合は、3から4ヶ月に1回の交換で済みます。

今回紹介致しました個体は、来月頃の出品になります。

なお、羽化して未活動(未後食)の新成虫に限り、冬は加温せずに室内常温(暖房が効いていない状態)での越冬をお勧めします。

(概ね5℃以下にならなければ問題有りません。)

新成虫(未後食個体)を真冬に温度を上げてしまうと早期活動やオスとメスの活動タイミングのズレが発生して繁殖不能になってしまう事があります。


アマミノコギリクワガタの特大77ミリの羽化!【2014年10月16日】” への2件のコメント

  1. アマミノコギリいいですね。大きなテラリウムでアマミヒラタなどを加えた奄美テラリウムを組んでみたいです。

    • いつもお世話になっております。
      コメントありがとうございます。

      アマミノコギリは、ノコギリクワガタの中でも結構飼育しやすいクワガタですが休眠期間が長いので越冬明けまでは、フニャフニャとした弱った様な緩慢な動きをします。(休眠が長い分だけ長く飼育が可能という解釈です)

      未だ、天然物のメスが沢山残っているのでスペースの余裕が有れば来年に向けて産卵セットを組んでみます。
      この時期に産卵セットを組むと冬の割り出しになって翌年の秋頃に羽化します。
      ※因に天然のメスも結構長生きです。

      奄美や徳之島のヒラタクワガタも結構羽化しています。

      宜しくお願い致します。

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