ヤクシマコクワやトカラコクワなど大型個体の羽化情報

九州北部も先週の半ば頃に梅雨明けして連日の様に暑い日が続いております。

九州各地から天然個体が続々と入荷していますが虫吉の繁殖場でも現在羽化の真っ最中です。

今回は、最新羽化のコクワガタの仲間を紹介をします。

ヤクシマコクワガタ50ミリオーバー

画像は、今月上旬に羽化したばかりのヤクシマコクワガタのオス50ミリ(限りなく51ミリに近い)の大型個体です。

赤みが強い綺麗な個体です。

昨年、入荷した天然個体のメスを産卵させて産まれた幼虫を羽化させました。

産卵方法を紹介した記事>>>

■エサ交換のリレーは下記のとおりです。

  • 1本目(2016年8月2日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年11月8日、終齢):虫吉オオクワマット(飼育ボトル550cccに木製プレスを用いて固く詰めた状態の物)
  • 3本目(2017年3月16日、終齢):同上

→6月9日に蛹になっているのを確認したので4本目の交換は行っておりません。

※2本目からは、終齢の菌糸ビンでの暴れ(掻き混ぜ行動)を防止する為にマット飼育へ切り替えています。

550ccのボトルは、容量が小さいのでマットを詰める際は、思いっきり強く詰めていただいて大丈夫です。

詰めが弱いと途中で緩んでしまい乾燥や羽化不全の原因になってしまします。

ヤクシマコクワガタ51ミリ

こちらも同じく今月上旬羽化のヤクシマコクワ51ミリ(限りなく52ミリに近い)の超特大個体です。

間違いなく、パーソナルベスト記録です。

最初の個体同様に天然採集品の子供です。

■エサ交換は下記のとおりです。

  • 1本目(2016年8月7日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年11月14日、終齢):虫吉オオクワマット(飼育ボトルは550cc)
  • 3本目(2017年3月16日、終齢):同上

→2017年6月上旬に蛹→7月上旬羽化です。

菌糸ビンは、概ね3ヶ月毎、マットは4ヶ月毎の交換を行っています。

手の上に乗せたヤクシマコクワガタ51ミリ

手に乗せたヤクシマコクワの51ミリです。

流石に52ミリに近いので迫力があります。

現在、天然採集品も入荷していますので最新羽化のペアと両方を好評出品中です。

トカラコクワガタ48ミリ

こちらは、最新羽化のトカラコクワガタ48ミリ(48.9ミリ前後)の特大サイズのオスです。

産卵方法を紹介した記事>>>

先ほどのヤクシマコクワに比べると体形がやアゴがシャープな感じの種類です。

■下記のエサ交換リレーで羽化させました。

  • 1本目(2016年9月13日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年12月1日、終齢):虫吉オオクワマット(飼育ボトルは550cc)
  • 3本目(2017年3月16日、終齢):同上

→6月8日に蛹になっているのを確認したので4本目の交換無しで羽化させました。

他にも少しずつ羽化しております。

国産コクワガタ49ミリ

こちらは、今回羽化していた最大サイズの国産コクワガタ49ミリ(50ミリに微妙に届くか届かないかのサイズ)です。

今回の羽化チェックでは、49ミリが2匹羽化していました。

昨年の夏に採集した天然のメスから産まれた幼虫を育てました。

産卵方法を紹介した記事>>>

■エサ交換は下記のとおりです。

  • 1本目(2016年10月15日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年12月26日、終齢):虫吉オオクワマット550cc

→2017年5月中旬に蛹室(サナギの部屋)を作っていたので3本目の交換無しです。(7月上旬羽化です。)

他にも今月に入り羽化が始まっています。