生活環境と体の色
クワガタやカブトムシの体の色は活動時間やエサ場の木の幹の色などの生活環境に大きく左右されています。
例えば、ご存知のとおり日本のヒラタクワガタ、ノコギリクワガタやカブトムシは色が黒もしくは黒っぽい色をしています。



これらはなぜ色が黒っぽいかと言うと夜間に活動する(夜行性)だからです。
色が黒ということは夜間の闇にまぎれる為の保護色です。
カブトムシやクワガタの最大の敵(天敵)はカラス等の野鳥や小動物です。
この野鳥や小動物から身を守る為にカブトムシやクワガタは進化の過程で「夜行性」となり色が「黒っぽく」なりました。
また、自分達の採集の経験からクワガタの仲間はカブトムシの活動時間を明らかに避けています。
誰もがご存知のとおり、カブトムシは日本最大、最強の昆虫です。
クワガタもケンカは得意ですが、実際問題、カブトムシには絶対勝てません。
カブトムシと同じ時間に活動しているとケンカが弱いクワガタは、ケンカに負けてエサを食べることが出来ません。
そこで日本の本土にいるミヤマクワガタ等は夕方から夜間さらに夜明け近くまでの広い時間帯で活動しています。
明るい時間帯でも野鳥に食べられない様に体の色が木の幹の色になったと考えられます。
