山の日のカブクワ採集とオキノエラブノコギリの爆産

本日、8月11日(山の日)から15日まで夏季休業日を頂いておりますが、本日早朝の昆虫採集と先日行った産卵セットの割り出しの様子をお伝えしたいと思います。

※昆虫好きの人間にとっては、夏場は定休日でも採集の血が騒ぎ出します。

樹液に集まるカブトのペア

この時期に樹液のピークを迎えているクヌギが多く、大量に出ている樹液に「漏れ無く」と言っても良いくらいカブトムシが集まっていました。

今年は、MサイズからLサイズ相当(65から70ミリ前後)が多いのですが75ミリを超える大型のオスを余り見かけません。

今晩も定休日を利用して採集に出かけたいと思います。

商品のアップは出来ませんがお気に入りの形の大型個体を飼育する為の採集です。

※今年こそは、地元産の天然個体の越年にチャレンジしたいと思います。

樹液を吸う大型のコクワ

カナブンやコメツキムシと一緒に樹液を吸う大型のコクワガタのオスです。

先日、お客様からカナブン飼育を楽しんでいるというご報告を頂き飼育してみたくなりましたのでカナブンのみを持って帰りました。

この時期になると平野部では、コクワとヒラタなどの越冬可能な寿命が長い種類のみ見かける様になります。


毎年の事ですがお盆が終わると幼虫飼育の秋に突入するので、そろそろ採集も終盤戦です。

ここからは、先日行ったオキノエラブノコギリクワガタの産卵セットの割り出しを紹介したいと思います。

この種類は、オレンジ色の綺麗な個体が出やすいリュウキュウノコギリの仲間です。

※今年は、天然採集品の入荷を予定しておりましたが台風の影響で来年以降へ持ち越しになってしまいました。

セットをひっくり返した様子

画像は、6月に組んだ産卵セットをひっくり返した様子です。

既に大きな二齢まで育っています。

※この時点で爆産の雰囲気が漂っています。

■使用した主な用品は、コバエ防止飼育ケース(中)、産卵用マットクヌギ材(LLサイズ)です。

姿を見せた二齢

マットの塊の中から顔を見せる二齢です。

塊を砕く際は、幼虫を潰さない様に慎重に行ってください。

幼虫の大群

朽ち木の付近には、沢山の幼虫が密集していました。

幼虫の大群

朽ち木とマットの密着部分には、更に多くの幼虫が集団で現れました。

小さな幼虫

小さな土の塊の中からも過密状態で幼虫が出てきました。

この時点で既に40匹前後の幼虫を採取しました。

食痕の中の幼虫

朽ち木の材質が柔らかい部分には、画像の様に食痕(食べた痕跡)を残して幼虫が出てきました。

割カスを保管

念のため、割り出した後の割カス(マットと朽木片)は、再び飼育容器に戻して4週間から1ヶ月ほど保管後に再びひっくり返して幼虫の有無を確認してください。

※1回の割り出しで100%の全回収は、慣れていても難しいです。

51匹の割り出し結果

今回の割り出しで出てきた幼虫は、51匹です。

やはり、爆産でした。

カップに入れる

一時管理用カップには、無添加虫吉幼虫用マットを固めずに入れて4から7日ほど養生させてます。

その後で二齢から優先的に菌糸ビン550ccもしくは、マットボトル850ccに入れます。

カップには、ビニールテープなどに種類や割り出し日などの情報を記載して1匹ずつ貼っておくと上手く管理ができます。

8月の後半は、幼虫飼育の秋に向けて菌糸ビン詰めが忙しくなりそうです。

お盆明けに面白い話題がありましたら紹介したいと思います。