2020年も残り1ヶ月を切りました。
九州北部でも朝晩が冷え込み始め肌寒い師走を迎えております。
今回は、11月に羽化した大型個体を少しだけ紹介したいと思います。
※記事内に登場するボトルは、現在、550cc→遮光タイプ500cc、850cc→遮光タイプ800ccに商品の変更が発生しています。
画像は、2020年11月最新羽化のクメジマノコギリクワガタの約66.5ミリの特大サイズのオスです。
ギネス超級サイズなので勿論、虫吉のパーソナルベスト更新です。
昨年の夏に入荷した天然採集品のメスで産卵セットを組み下記のエサ交換リレーで羽化させました。
※幼虫の飼育温度は、20から22℃前後の範囲内の一定です。
・1本目(2019年11月8日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光ブナ500cc)
・2本目(2020年2月13日、終齢):無添加虫吉マットボトル850cc(現在は遮光ボトル800cc)
・3本目(2020年7月16日、終齢):同上
10月15日に既に蛹になっていたので4本目の交換無し。
2本目から終齢幼虫での菌糸ビンの暴れだけでなく、交換頻度を落として幼虫へのストレスを軽減させる為にマットボトルへ切り替えています。
因みに2本目への交換時の体重は14グラムでした。
マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットの超固詰めボトルの事です。
添加剤を一切加えずに発酵させた昆虫マットにつき、残留成分の腐敗による発酵ガスが発生しないので幼虫に優しく、持ちが良いのでクメジマノコギリの場合、3から4ヶ月に1回の交換で大丈夫です。
マットボトルは、詰めてから(もしくは到着してから)画像の様にサーキュレーターや扇風機などの弱い風を当てながら3日ほど慣らしてから使用した方が幼虫の落ち着きが良くなります。
理由は、マットの中に住んでいる微生物やバクテリアを落ち着かせる為です。
※メダカや金魚のエアーポンプ(ぶくぶく)と同じ原理で強制的にエアーを送り込んで微生物環境を安定させます。
【微生物が要求する酸素量を人為的に供給するのが狙いです】
幼虫が潜らない場合も蓋を閉めたままで構いませんので同様に風を当てると解決することが多いです。
こちらは、11月最新羽化の本土ノコギリクワガタ(福岡県福津市産)約72ミリの大型個体です。
※12月2日に出品していますが0.数ミリを切り捨てて71ミリで販売しておりますのでお得です。
昨年夏に自己採集したメスを産卵させて産まれた幼虫を下記のエサ交換で羽化させました。
※飼育温度は、冒頭の個体と同じです。
・1本目(2019年11月23日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc(現在は遮光クヌギ500cc)
・2本目(2020年2月18日、終齢):無添加虫吉マットボトル850cc(現在は800cc)
・3本目(2020年7月27日、終齢):同上
→2020年9月下旬に前蛹(蛹化直前の段階)になっているのを確認したので4本目の交換無し。
交換リレーの概要は、冒頭の個体で説明したとおりです。
今回紹介の2個体の2本目から3本目の交換は、5ヶ月空いていますが本来なら4ヶ月くらいを推奨します。
※マットボトル詰めの人手不足で追い付かなくなっただけです。
先ほどの個体を手に乗せた様子です。
大型個体ならではの独特の迫力があります。
年末年始も大型個体が羽化しましたら紹介したいと思います。