本土ヒラタクワガタ74ミリとヤクシマコクワ51.5ミリの大型個体の羽化情報

こちら九州北部は、4月下旬になっても朝晩が肌寒い日が続いています。

今回は、3月末以降に羽化したクワガタの大型個体を少しだけ紹介したいと思います。

★現在、記事内で紹介しているボトルは、550cc→遮光タイプ500cc、850cc→遮光タイプ800ccへ商品の変更が発生しています。

本土ヒラタクワガタ74ミリのオス

画像は、最新羽化の本土ヒラタクワガタ(福岡県福津市産)74ミリの大型個体です。

昨年の初夏に採集した天然のメスを産卵させて生まれた子で前回紹介した70ミリオーバー2匹の兄弟です。(産卵方法の紹介

※先月のブログ同様に1回の交換(合計2本)のみで羽化させています。

前回の本土ヒラタ70ミリ超え2連発の記事>>

本土ヒラタクワガタ74ミリの尺寸の画像

ノギスで尺寸している様子です。

ジャスト74ミリといった感じですがパーソナルベストです。

※出品直前の尺寸でギリギリだった場合は、73ミリで販売すると思います。

エサ交換リレーは、下記のとおりです。

(飼育温度は、多少上下しますが20から22度前後です。)

・1本目(2019年7月14日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は、遮光ブナ500cc

・2本目(2019年10月23日、終齢):マットボトル850cc(現在は、遮光ボトル800cc

→2020年2月7日に蛹室を作っていたのを確認したので3本目の交換無しです。

前回のブログの個体よりも大型な分だけ若干、幼虫期間が長い様です。

↑↑↑今回の74ミリの掘り出しの動画。

2本目からは、終齢の暴れ防止だけでなく、交換頻度を落として幼虫のストレス痩せのリスクを軽減する為に虫吉マットボトル850ccでのスーパーズボラ飼育へ切り替えています。

幼虫は、暴れだけでなく、交換時の掘り出しのストレスで激縮をします。

なので菌糸ビンだと劣化が早く、小刻みに交換しなければならないので小型化のリスクが高くなります。

仮に2本目(2019年10月)に菌糸ビンを与えると3ヶ月で劣化して2020年1月に交換しなければならないので3本目が発生してしまい、その時点で70ミリオーバーの発生率が一気に下がってしまいます。

幼虫期間が7から8ヶ月前後の種類を最短タッチの1回の交換(2本で羽化)と2回の交換(3本で羽化)を比較した場合、前者の2本で羽化の方が明らかに良い結果が出ています。

菌糸ビンからマットへの切り替えについて>>

マットボトルについて

虫吉の幼虫用マットは、無添加なので幼虫に優しく、持ちが良いので本土ヒラタの場合、確実に4ヶ月に1回の交換頻度に抑える事ができます。

※つまり「1本目の菌糸ビン550cc:約3ヶ月」+「マットボトル850cc:4ヶ月超」=7から8ヶ月になり、2本で羽化させる【勝利の方程式(黄金リレー)】が成立します。


続きましては、久しぶりにコクワガタの仲間を紹介したいと思います。

ヤクシマコクワ 51ミリオーバー

こちらは3月下旬最新羽化のヤクシマコクワガタ51ミリの超大型個体です。

ヤクシマコクワ は、アゴだけでなく体全体の幅が広く、脚が細いので大型化すると重量感が際立つ種類です。

トカラコクワやミシマコクワ同様に赤みが強い種ですが、こちらは点刻(顆粒状の肌)のキメが目立ち、若干艶消しです。

ヤクシマコクワガタ51.5ミリの尺寸の様子

ノギスで尺寸してみると51.5ミリ前後でした。

こちらもパーソナルベストのサイズです。

エサ交換リレーは、下記のとおりです。

・1本目(2019年7月18日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc(現在は、遮光クヌギ500cc

・2本目(2019年10月22日、終齢):虫吉オオクワマット(550cc/現在は遮光ボトル500cc

→3月5日に既にサナギになっていたので3本目の交換無し。

最初の本土ヒラタと同じ理由で、2本目からマット飼育へ切り替えています。

マットは、思いっきり強く押し詰めなければ、4ヶ月前後の引っ張り飼育ができませんので木製マットプレスで超固詰めを行っています。

マットの詰め方>>

サーキュレーター

無添加マットや微添加(減添加)マットの場合、固く詰め込んでもサーキュレーターやファンを用いて十分な空気循環が行われていれば、潜らない(マットの上に出て来る)というトラブルを抑える事ができます。

サーキュレーション(空気循環)について>>

今回の個体は、月末か月初に出品できるかもしれません。

これから昆虫のシーズンに突入しますので面白い情報があれば紹介したいと思います。


本土ヒラタクワガタ74ミリとヤクシマコクワ51.5ミリの大型個体の羽化情報” への2件のコメント

  1. マットで引っ張り交換回数を一回減らす…盲点でした。毎年最後の最後に蛹化前幼虫の体重が減って、70mmで頭打ちだったので、今年はこの方法を試したいと思います。

    • オリセー様

      いつもお世話になっております。
      コメントありがとうございます。

      幼虫は、少ないタッチで羽化させた方が統計的に大きくなって羽化してくれます。

      最後は、持ちが良いマットボトルで引っ張ってフィニッシュを迎えていますので1本目の菌糸ビンから出した時点で20グラム有るか無いかの幼虫が羽化すると大きくなっている感じです。
      ※終齢ピーク時の体重測定ができませんが羽化した際の結果(サイズ)重視で飼育する必要があります。

      宜しくお願い致します。

コメントは受け付けていません。